かわいい毒草の紹介:1968年アメリカ映画。自分を秘密工作員と思いこんだ妄想癖、虚言癖のある青年が、ひと目ぼれした女子高生を巻き込んで任務を遂行しようとするが、その少女によって破滅へと追い込まれるサイコサスペンス。
監督:ノエル・ブラック 出演:アンソニー・パーキンス(デニス)、チューズデイ・ウェルド(スー・アン)、ビヴァリー・ガーランド(ステパネク)、ジョン・ランドルフ(アズナウ)、ディック・オニール(マンチ)、クラリス・ブラックバーン(ブロンソン)、ジョセフ・ボーヴァ(ピート)、ほか
映画「かわいい毒草」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「かわいい毒草」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
かわいい毒草の予告編 動画
映画「かわいい毒草」解説
この解説記事には映画「かわいい毒草」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
かわいい毒草のネタバレあらすじ:起・妄想癖の男
少年時代に放火で叔母を死なせたことで、矯正施設に入所していたデニス。いまだ妄想癖や虚言癖で保護監察官アズナウらを翻弄するところがあったが、施設が斡旋した工場に勤務し、定期的にアズナウと連絡を取ることを条件に、デニスは施設を出ることを許される。
工場で働き始めたデニスは、工場から川へ排出される毒々しい汚染廃液を目にすると、それが米国を脅かす組織の仕業で、自分はそれを食い止めるために潜入したCIAの工作員だと思い込むのだった。
かわいい毒草のネタバレあらすじ:承・相棒との出会い
ある日、デニスは女子高生スー・アンに出会い、ひと目で惹かれる。スー・アンに自分は工作員で極秘任務中なのだと信じ込ませ、やがて2人は深い関係になる。そんな中、無断で移転し連絡も断ったことで、アズナウは彼を施設へ連れ戻そうとデニスの元を訪れ、工場長には放火事件の過去を知られてデニスは工場をクビになってしまう。
かわいい毒草のネタバレあらすじ:転・天使の本性
工場の破壊を急ぐ必要にかられたデニスはその晩、スー・アンと共に工場へ向かい、稼動すれば崩壊するよう細工を講じていると、警備員に見つかってしまう。うろたえるデニスだったがスー・アンは平然と警備員を殴打、川に沈めて殺し拳銃を奪うのだった。
興奮状態のスー・アンにたじろぐデニスが森の中で車を止めていると、警察の取り締まりに遭い、スー・アンの母親に引き渡された後、デニスは二度と娘に会わないよう言い渡される。
翌日、工場は稼動して間もなく設備が崩壊、川から警備員の死体も発見されると、デニスは工場長から呼び出され、そこで刑事らに事情聴取をされる。自分が疑われていることを知り、また工場を出たところでアズナウの姿を見たデニスは、施設に連れ戻されることを恐れてパニック状態に陥り、スー・アンに過去の事件を話して愛を告白すると、彼女は結婚してメキシコに逃げようと提案する。
かわいい毒草の結末:毒草は枯れない
デニスとスー・アンは荷造りのため彼女の部屋にいると、留守のはずの母親が帰宅する。切羽詰ったスー・アンは警備員から盗み取った銃をデニスに渡し、母を殺すよう命じる。しかし怖気づいたデニスは撃つことができず、銃を落とすとスー・アンがそれを手に取り、躊躇なく母親を射殺するのだった。
母親の遺体を湖に沈めてくるよう指示されたデニスは、1人車で湖までやってきたが、思い直して警察へ自分が殺人を犯したと通報するが、それより早く駆けつけた警官に逮捕される。警察署に着いてみると、そこにはスー・アンがいた。彼女はデニスに付きまとわれ、母親殺しもデニスがしたことだと証言する。デニスは否定もせず、彼の犯行を疑うアズナウの問いにも答えなかった。
数か月後、新しい男と出会い、自分を引き取った口うるさい親戚を排除する計画を立てるスー・アンを、遠くからアズナウが見つめていた。
以上、映画「かわいい毒草」のあらすじと結末でした。
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