私は猫ストーカーの紹介:2009年日本映画。下町情緒あふれる街の冬。イラストレーターのハルは古本屋でアルバイトをしながら、猫たちをそっと追いかける。浅生ハルミンのエッセイの映画化。脚本家、俳優、短編映画の監督として活躍してきた鈴木卓爾が長編映画の監督を初めて手掛けた。もちろん猫がたくさん出てきます。原作者が作詞をし、この映画の音楽で第64回毎日映画コンクール音楽賞を受賞した蓮実重臣が作曲したテーマ曲も聴く価値ありです。
監督:鈴木卓爾 出演者:星野真里(ハル)、江口のりこ(真由子)、宮崎将(鈴木)、徳井優(古本屋の主人)、坂井真紀(古本屋の奥さん)、品川徹(猫仙人)、諏訪太朗(僧侶らしい男)、麻生美代子(大家)、岡部尚(健吾)、ほか
映画「私は猫ストーカー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「私は猫ストーカー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
私は猫ストーカーの予告編 動画
映画「私は猫ストーカー」解説
この解説記事には映画「私は猫ストーカー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
私は猫ストーカーのネタバレあらすじ:新進イラストレーターの生活
ハル(星野真里)はイラストレーターだけど古本屋、猫額洞古書店の店番のアルバイトもしている。そして時間があると街中で猫を探しては話しかけ、仲良しになる「猫ストーカー」だ。
そして猫仙人(品川徹)と呼ばれる老人と親しい。古本屋の常連客の鈴木(宮崎将)は街でハルとよく偶然に出くわし、アメリカ文学、ブース・ターキントンやルイス・シンクレアについて話をふっかけてくる。
ある夜、宅配便でリンゴを送ってきた元恋人の健吾(岡部尚)が電話をしてきた。ミュージシャンを目指していたがバンドをやめて故郷に帰って農家をしている健吾。リンゴ作りが楽しいという彼に「結婚おめでとう」と言って電話を切る。
私は猫ストーカーのネタバレあらすじ:本当の猫好き
ある日、墓場にいるハルに「寺の坊主」と自称する男が、「真っ昼間こんなところで猫を探しているのは本当の猫好きではない、猫の多くいるところを教える」と言う。
しかし、結局彼が連れて行ってくれたところには猫はいない。ただで水を飲める井戸をハルは教わっただけだった。男は名前も告げず、自転車で去っていった。
私は猫ストーカーのネタバレあらすじ:赤い表紙
ある日、古本屋店主(徳井優)は赤い表紙の本を手に取って、「女にとって、昔の恋人からの贈り物を手元にとっておくのは気持ちの上で重荷なのだろうか」と口走る。ハルがその本の表紙をこっそり開けると「A.Nへ K.Kより」と書かれていた。
どうやら、店主がかつて恋人にプレゼントした本が、まわりまわって店に売られて来たようだ。店主と奥さん(坂井真紀)の間にとげとげしい空気が流れ始める。店主は赤い表紙にパラフィン紙のカバーをかけて引き出しの中に隠す。
私は猫ストーカーのネタバレあらすじ:失踪
古本屋で飼っている猫、チビトムがいなくなり、奥さんは取り乱す。チビトムがいなくなっても落ち着いている夫に怒る。ハルは猫仙人にも手伝ってもらってチビトムを探すが見つからない。
そして夜、アパートに同じアルバイトの真由子(江口のりこ)が大慌てでやってきて、チビトムの写真を貸せと言う。奥さんがチビトムを探しに行ったきり帰ってこない、チビトムが帰ってくれば奥さんも帰るだろうと真由子は言うのだった。
翌日、古本屋は休業。ハルは町中に尋ね猫の貼り紙をしまくる真由子を見ることになる。だが、猫返し神社からハルと店主が戻ると、奥さんは帰ってきていた。
私は猫ストーカーの結末:実は私は猫ストーカー
早朝、目覚めたハルはまだ夜の明けきらない外へ出る。またも偶然鈴木と出会う。実は私は猫ストーカーだと言うハルに、鈴木は自分もけっこうストーカーは好きだという。ハルは鈴木を猫探しに誘う。ハルの教える『猫と仲良くなる秘伝』によって、鈴木も猫と遊ぶことができた。
鈴木は、ハルと会うのはいつも偶然というわけではないことを白状する。「私をつけても何もありませんよ」と言ってハルはその朝、鈴木と別れる。
チビトムは帰らないまま古本屋の日常は再開され、店主は奥さんに赤い表紙の本を見せる。二人をハルと真由子が見守るのだった。
以上、映画「私は猫ストーカー」のあらすじと結末でした。
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