パドマーワト 女神の誕生の紹介:2018年インド映画。16世紀に記された、インドにかつて存在していたメーワール王国の伝説を基に映画化した超大作歴史ドラマです。インド映画史上最大の製作費を投じ、伝説の王妃パドマーワティの愛と戦いの生涯を壮大なスケールと映像美で描きあげました。
監督:サンジャイ・リーラ・バンサーリー 出演者:ディーピカー・パードゥコーン(パドマーワティ)、シャーヒド・カプール(ラタン・シン)、ランビール・シン(アラーウッディーン・ハルジー)、アディティ・ラーオ・ハイダリー(メフルニサ)、ジム・サルブ(マリク・カーフール)、ラザー・ムラード(ジャラールッディーン・ハルジー)、アヌプリヤー・ゴーエンカー(ナグマティ)、アーヤム・メフタ(ラーガヴ・チェータン)、ヴィバーヴ・ロイ(イタート・カーン)ほか
映画「パドマーワト 女神の誕生」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パドマーワト 女神の誕生」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パドマーワト 女神の誕生の予告編 動画
映画「パドマーワト 女神の誕生」解説
この解説記事には映画「パドマーワト 女神の誕生」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パドマーワト 女神の誕生のネタバレあらすじ:起
13世紀末。北インドを支配していたハルジー朝のスルターン(国王)、ジャラーウッディーン・ハルジー(ラザー・ムラード)は、甥のアラーウッディーン(ランビール・シン)に娘のメフルニサ(アディティ・ラーオ・ハイダリー)を嫁がせました。しかし、アラーウッディーンはメフルニサを放置して他の女性と関係を持ち、その様子を目撃したジャラールッディーンの側近を殺害しました。
その頃、シンガール王国の王女パドマーワティ(ディーピカー・パードゥコーン)は狩りをしていたところ、同国を訪れていたメーワール王国の王ラタン・シン(シャーヒド・カプール)と出会いました。二人はやがて恋に落ちて結婚、パドマーワティはメーワール王国の首都チットールガルに王妃として出向き、その美貌の評判はやがて周辺の国々の間にも広まっていきました。
同じ頃、アラーウッディーンはモンゴル軍を制圧した武功により、ジャラーウッディーンから奴隷のマリク・カーフール(ジム・サルブ)を与えられましたが、アラーウッディーンはジャラーウッディーンを殺してスルターンの座を奪い取ってしまいました。
パドマーワト 女神の誕生のネタバレあらすじ:承
パドマーワティはラタン・シンとの初夜を迎えようとしていましたが、その様子をラタン・シンの師であるバラモン(神官)のラーガヴ・チェータン(アーヤム・メフタシン)に覗き見されてしまいます。激怒したラタン・シンはチェータンを国外追放処分にし、チェータンはメーワール王国への復讐を誓ってアッラーウッディーンの元に向かいました。
チェータンはアッラーウッディーンにパドマーワティの美貌ぶりを伝え、その気になったアッラーウッディーンはメーワール王国に使いを出して、属国になるよう要求しました。しかし、ラタン・シンはそれを拒絶、アラーウッディーンは10万の大軍を率いてチットールガル城を攻めましたが、城の守りは非常に堅く、アラーウッディーンは半年経っても攻め落とすことができませんでした。
仕方なくアラーウッディーンは和睦という名目でチットールガル城に入り、ラタン・シンにパドマーワティに会わせてほしいと頼みましたが、結局、ほんの一瞬しか見ることができず、顔すらも見ることができなかったアラーウッディーンは渋々引き上げていきました。
パドマーワト 女神の誕生のネタバレあらすじ:転
翌日、今度はアラーウッディーンがラタン・シンを自らの陣営に招きましたが、アラーウッディーンはラタン・シンを拘束すると、ハルジー朝の首都デリーに連れ帰ってしまいました。アラーウッディーンはパドマーワティに書簡を送り、ラタン・シンを返してほしければ、デリーの王宮まで来るよう要求してきました。
パドマーワティは侍女800人たちの同伴と裏切者のチェータンの処刑を条件に出し、アラーウッディーンは条件を受け入れてチェータンを処刑しました。パドマーワティは侍女に扮した精鋭部隊ラージプート兵たちを引き連れてチットールガル城を出発、アラーウッディーンはその報に喜びましたが、直後に甥のイタート・カーン(ヴィバーヴ・ロイ)の裏切りに遭いました。
負傷しながらも命拾いしたアラーウッディーンはイタートを粛正、その後にデリーに到着したパドマーワティはラタン・シンと再会を果たしました。パドマーワティの美貌に心を奪われたアラーウッディーンは彼女をラタン・シン共々幽閉しましたが、夫の悪行に耐え兼ねパドマーワティらの境遇を哀れんだメフルニサは、密かにパドマーワティとラタン・シンを逃がし、ラージプート兵は二人を逃がすためハルジー軍に捨て身の戦いを挑んで全滅しました。
パドマーワト 女神の誕生の結末
パドマーワティとラタン・シンは命からがらチットールガル城へと戻りましたが、メフルニサを幽閉したアラーウッディーンは全軍を率いて再びチットールガル城への進行を開始しました。圧倒的な戦力を誇るハルジー軍に抵抗する意思を固めたラタン・シンに、夫と共に殉ずる覚悟を決めたパドマーワティはジョーハル (ヒンドゥー教に伝わる尊厳殉死)の許可を求めました。
ラタン・シンはアラーウッディーンに一騎打ちを挑み、一時はアラーウッディーンを追い詰めましたが、背後からカーフール率いる弓兵たちに撃たれて命を落としました。アラーウッディーンはパドマーワティを手に入れるために城内へと突入しましたが、ジョーハルを決断したパドマーワティは城門を閉じ、アラーウッディーンに指一本すら触れさせることなく第一王妃のナグマティ(アヌプリヤー・ゴーエンカー)や侍女数十人と共に火の中へと身を投じていきました。
以上、映画「パドマーワト 女神の誕生」のあらすじと結末でした。
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