イエスタデイの紹介:2019年イギリス映画。世界中で起きた謎の大停電の後、なぜか人々から昔の一部の記憶が消え、ビートルズを知っているのが自分しかいないという状況に陥った売れないミュージシャンのジャックは、ビートルズの曲を自分の曲として世に出して有名になる。
監督:ダニー・ボイル 出演:ヒメーシュ・パテル(ジャック・マリク)、リリー・ジェームズ(エリー・アップルトン)、ジョエル・フライ(ロッキー)、エド・シーラン(本人役)、ケイト・マッキノン(デブラ・ハマー)、ジェームズ・コーデン(本人役)ほか
映画「イエスタデイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「イエスタデイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
イエスタデイの予告編 動画
映画「イエスタデイ」解説
この解説記事には映画「イエスタデイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
イエスタデイのネタバレあらすじ:起
イギリス、売れないシンガーソングライターのジャック・マリクは、マネージャーで親友のエリーと一緒に音楽フェスのテントを借りてショーをするが、いつもの様に客は全く集まらない。
音楽で有名になるという夢を諦めたジャックは、エリーにその事を伝えた後の帰宅途中、世界中で起きた12秒間の大停電のせいでバスに追突されてしまう。
転んだ衝撃で壊れてしまったギターの代わりにと、新しいギターをエリーからプレゼントされるジャックは、退院祝いに来てくれた友人たちの前で、誰もが知るビートルズのイエスタデイを演奏する。しかし友人たちはその曲を初めて聞いたかの様に反応し、絶賛するのだった。
戸惑うジャックは、友人たちからドッキリを仕掛けられていると思うが、パソコンでビートルズをいくら調べても有名なあのビートルズは検索結果に一切出てこないのだった。
イエスタデイのネタバレあらすじ:承
その後も、コカコーラを自分以外が知らなかったりと不思議な現象が起こり、状況を把握したジャックはある日、バーでレット・イット・ビーを演奏する。するとその曲に感動した小さな音楽レコード会社の男ギャビンが、無料でレコーディングする事をオファーしてきた。
ある日、小さなテレビ番組でビートルズのイン・マイ・ライフを演奏したジャックの元に、有名シンガーソングライターのエド・シーランから電話がある。これも冗談だと思ったジャックの元に、本物のエド・シーランが家へ訪ねて来て、彼のツアーに参加する事を提案してきた。
エドと一緒にモスクワへ行き、ショーを成功させると、ジャックの才能を見逃さないエドのマネージャー、デボラは彼をロサンゼルスへ呼び寄せた。ロサンゼルスに到着したジャックは後ろめたさもありながら、ビートルズの曲を歌いレコーディングし続ける。
イエスタデイのネタバレあらすじ:転
他のビートルズの曲で歌詞が思い出せないジャックは、その曲に歌われているリバプールを訪れ、思い出そうとする。リバプールにいる間に訪ねてきたエリーと再会したジャックは、彼女と良い雰囲気になるが、一夜の関係になるのは嫌だとエリーはホテルから去る。
翌朝、ホテルで目覚めたジャックはエリーに自分の気持ちを伝えようと、駅にいた彼女に追いつくが、デボラから電話があり、ロサンゼルス行きの飛行機に今すぐ乗り込むよう言われ、エリーとの会話を終わらせる事が出来ないまま、その場を後にした。
ロサンゼルスに戻り、ショーを続けるジャックはある日、大きなショーにエリーや家族、友人たちを呼び寄せ、ヘルプを演奏してショーは大成功する。
ショーの後、バックステージに居るジャックをリズという女性が訪ねて来て、彼女はジャックのようにビートルズを覚えている事を伝える。脅されると怯えるジャックだったが、彼が歌う事でビートルズの曲を生かし続けている事に感謝され、安堵するのだった。
イエスタデイの結末
リズからある住所を渡され、その住所を訪ねたジャックは、そこでジョン・レノンに会う。この世界ではミュージシャンではないジョン・レノンはまだ生きており、78歳になっていたのだ。
ジョン・レノンは結婚し、子供たちに囲まれながら幸せに暮らしていて、人生で後悔していることは無いとジャックに伝える。
それを聞いたジャックは何かを決意したように、エド・シーランのショーに出演し、そこで観客に全ての彼の曲がビートルズというバンドの曲であること、今までしてきたショーで得た金銭は一切受け取らないこと、彼が歌ってきたビートルズの曲は無料で配信されることを、観客たちに告白するのだった。
そしてエリーをバックステージに呼び寄せると、彼女に愛の告白をする。ショーが終わり、マスコミと、激怒しているデボラから逃げ切り、エリーとふるさとへと戻るジャックは、その後、彼女と結婚して子供を授かり、学校で子供達にビートルズの曲を教えるのだった。
以上、映画「イエスタデイ」のあらすじと結末でした。
「イエスタデイ」感想・レビュー
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オチ込みで僕はビートルズと同じなんだなこれ。まあ本人がまだ生きてるからこうせざるを得ないんだろうけど
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ビートルズに代表されるようなポップミュージックが現代にとって、いかに重要な共通項であるのかがよく描かれている映画。エド・シーランが自分の立場を皮肉るような本人役を演じているのもみどころの一つ。本物である、ということがどういうことなのか考えさせられる。
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リズともう1人の男性はなぜビートルズを知っているのか、その説明がないし、作曲したレノンが音楽に一切関わってない!と言うのはどういうことなのか。今一つ釈然としない感覚。唯一、本人が登場のエドシーランの宣伝にはなった感じで、まさにシーランしか勝たん、なんでしょうか?
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何故主人公がインド系の青年なのか、リヴァプール出身の白人でも良かったのではないかと最初は思いましたが、やはりこれはこれで大正解だったと気づきました。オリジナルメンバーであり、バンドを解雇されたインド系のドラマー、ピートベストへのオマージュとして作られたわけですね、この映画は。つまり、ビートルズの事は殆ど誰も知らない、もう一つの世界では、ベストが一人ビートルズとして存在しているという皮肉の利いたファンタジーなのかと感心した次第です。
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ジョン・レノンが、生きていた。別人として。凄く嬉しくて、涙が出た。
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エドシーランって最高です!!
歌も演技も何でもこなせて性格も最高に良くて天才で努力家。
世界一好きです。 -
ジョン・レノンが生きてるって映画だけでも
感激する凄い映画
ちなみにジョン・レノンは作詞担当で作曲は
ポール・マッカートニーがビートルズ楽曲ほとんど
です。リンゴ・スターはオクトパス・ガーデン
ジョージがヒア・カムズ・ザ・サンだけでした。 -
漫画の「僕はビートルズ」とストーリーが似てますね。
『イエスタデイ(Yesterday)』
馳せ参じる程ビートルズに詳しくもなく、ポールマッカートニーのファンでもないのだけれど、洋楽好きなので迷わず鑑賞しました。ちょっと不器用で冴えないお兄さんが、夢を叶えようと虚空に向かってギターをかき鳴らし歌う、ちょっと切なくて胸がキュンとします。そんな彼がふとした事でいきなりビートルズが存在しない世界に放り込まれ、たまたま奏でたイエスタデイがヒットしてしまいます。図らずも伝道師的な役割になり、偽りの煌びやかな名声か、故郷に置いてきた過去か、彼の心の葛藤が始まります。ほろ苦くもスイートなロマコメ要素は、やはりリチャード・カーティス(Love Actually)の世界です。そんなに詳しくはないけれど、ビートルズの曲の中で一番好きな Here Comes the Sunで、ついホロリ。エド・シーラン(本人役)もいい出汁をきかせています。