乙女たちの秘めごとの紹介:2017年フランス,ベルギー映画。男手を失い、女子供だけが残された村に、1人の男がやってくるが、村の女たちの中では秘められた約束が取り交わされていた。美しい農場風景がミレーの絵を思わせる。
監督:マリーヌ・フランセン 出演:ポリーヌ・ビュルレ、ジェラルディーヌ・ペラス、アルバン・ルノワール、イリアーナ・ザベート、フランソワーズ・ルブラン、ラファエル・アゴゲ、バルバラ・プロブスト、アナマリア・ヴァルトロメイ、マルゴ・アバスカル、ほか
映画「乙女たちの秘めごと」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「乙女たちの秘めごと」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
乙女たちの秘めごとの予告編 動画
映画「乙女たちの秘めごと」解説
この解説記事には映画「乙女たちの秘めごと」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
乙女たちの秘めごとのネタバレあらすじ:起・女だけの村
ルイ=ナポレオンが共和制を弾圧した1851年12月、フランスの片田舎の小さな村では、反逆を防ぐため男たち全員が逮捕、連行され、女と子供だけが残された。連れ去られた男たちが戻ってくるかどうかも分からないまま、女たちは生きていくために畑仕事や家畜の世話に明け暮れる。
ただ、年嵩の女たちは子供の存在を支えに夫の帰りを待つことができたが、未婚の娘たちは先行きに不安を抱えていた。村で唯一読み書きのできるビオレット、結婚を目前に婚約者を失ったローズら、若い娘4人は、もし村に男が1人いたら皆で共有しようと約束し合うのだった。
乙女たちの秘めごとのネタバレあらすじ:承・ひとりの男
1年が過ぎたある日、村に1人の男がやってくる。鍛冶師だというその男ジャンの1泊させて欲しいという頼みを、女たちは警戒しながらも受け入れ、長老からビオレットが彼の世話をするよう言いつけられる。
ビオレットは、男たちが逮捕され村には男手がないことを話し、男たちがどうなったかを尋ねると、ジャンは、ナポレオンが皇帝となったこと、逮捕された男たちは処刑か国外追放になったことを話す。
翌日から農作業を手伝い始めたジャンは、その手際のよさから女たちに好意的に受け入られ、収穫が終わるまで村に留まることを望むようになる。給仕をしていたビオレットはジャンが持っていた本に興味を示し、父親が持っていた本を彼に読み聞かせる。本を読むビオレットにジャンの手が触れ、2人は体を重ねる。惹かれあう2人の仲は公然のものとなり、女たちはジャンが当分村に残るであろうことを確信する。
乙女たちの秘めごとのネタバレあらすじ:転・共有財産
その様子にローズらは、ビオレットにそろそろ譲るよう、かねてからの約束を持ち出すと、ビオレットは激しい嫉妬にかられる。それでもしかたなく共有の約束をしたことをジャンに話すと、彼は呆れて怒ったものの共有されることを受け入れ、ビオレットとの関係を続けながらも他の女とも関係を持つようになる。
ビオレットの恋心に気づいていたローズは、自分は子種のためにジャンと寝るが、彼を諦めるなとビオレットに告げる。一方のジャンからは、誤って人を殺したために追われ、国外へ逃亡する途中だったことを告白される。
乙女たちの秘めごとの結末:愛の終わり
やがてビオレットは妊娠、ひと時ジャンとの幸せな日々を過ごしていたが、ある日、逮捕された男たちのうちの2人が村に戻ってくる。国外追放されたが、ほとんどがやがて戻ってくるだろうと聞き、女たちは安堵するが、見知らぬ男ジャンに対し不審の目を向ける。
長老から、男たちが皆戻ってくれば村は一変する、ジャンを村から追い出すよう言われたビオレットは、ジャンと共に村を出る決心をする。荷物をまとめ、ジャンの部屋を訪れたビオレットだったが、そこに彼の姿はなかった。
ベッドの上に残された書置きには愛の言葉と、村で子供を育てて欲しい、いつか再会しようと書かれていた。その後、ビオレットは愛した男との子を出産、母となるのだった。
以上、映画「乙女たちの秘めごと」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する