アメリカの息子の紹介:2019年アメリカ映画。黒人と白人の間に生まれたジャマール18歳が事件に巻き込まれて行方不明に。どうして真面目だったジャマールが事件に巻き込まれたのか、人種差別の視点を重視して描かれた作品です。
監督:ケニー・レオン 出演:ケリー・ワシントン(ケンドラ)、スティーヴン・パスクァール(スコット)、ジェレミー・ジョーダン(ラーキン巡査)、ユージーン・リー(ストークス警部補)、ほか
映画「アメリカの息子」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アメリカの息子」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アメリカの息子の予告編 動画
映画「アメリカの息子」解説
この解説記事には映画「アメリカの息子」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アメリカの息子のネタバレあらすじ:起
舞台はマイアミの警察署。18歳のジャマールは昨夜、レクサスに乗って出かけたきり帰ってきませんでした。母親のケンドラは心配して深夜にこの警察署へと訪れます。外は激しい雷雨です。ケンドラが警察署に来て30分たってやっと、コーヒーとドーナツを持ってラーキン巡査が現れます。そして、ジャマールの車がシステム上にあったとラーキン巡査から言われます。
ケンドラは詳しく調査をするように強くお願いしますが、行方不明になってから48時間経たないと真面目に取り合ってくれないようです。ケンドラはそれでも諦めずにお願いをし続けます。その結果、ラーキン巡査は重い腰をあげ、できる範囲で調査をしてくれることになりました。
ケンドラが黒人であるからか、ジャマールの犯罪歴について、やたらとしつこく聞いてきます。ラーキン巡査は白人です。ケンドラはラーキン巡査に対して嫌悪感を抱きます。ジャマールはどこかで拘束されているかもしれないと、ケンドラはラーキン巡査に訴えかけます。しかし、警察の規則によってそれを調べることは許されないと、頑なにラーキン巡査は調べてくれません。
午前担当のストークス警部補が出勤するまで待って欲しいとのこと。それをケンドラは全く理解できません。ラーキン巡査もケンドラに対して辟易しています。すると、ジャマールの父親スコットがやってきます。
スコットはFBIです。ラーキン巡査はスコットをこの事件の関係者だと思い、レクサスに乗っていた黒人3人が尋問されているかもしれないという、教えてはいけない情報を教えてしまいます。スコットはなぜ息子が尋問されているのか問い詰めます。堪忍したラーキン巡査は情報を集めるために事務所へと戻ります。
アメリカの息子のネタバレあらすじ:承
ケンドラとスコットが会うのは4カ月ぶりです。そのため、今度はこの二人が口喧嘩を始めます。スコットは黒人差別を受けないような環境づくりに徹したと言います。ジャマールを市内で一番の私立高校に入れ、一ヵ月後には入隊が控えています。それなのにジャマールが黒人とつるんでいることをスコットは納得できませんでした。
スコットは白人です。こんなことになったのは、ケンドラと二人で暮らし始めてからだと言います。ケンドラは真実を話します。ジャマールは野球選手かミュージシャンを目指したいと思っていましたが、それをスコット打ち明けられずにいたとのこと。スコットの家族は代々兵役を務めてきたので、スコットはジャマールにも入隊を強要していました。そして、音楽で飯を食っていくなんてありえないとスコットは言い放ちます。
アメリカの息子のネタバレあらすじ:転
ラーキン巡査から新たなジャマールの情報が伝えられます。ジャマールはやはり黒人2人と拘置されていました。そして、ジャマールはインスタに「警官を撃て」というステッカーをレクサスに貼った写真を投稿していました。これはスコットの侮辱もこめられていると考え、スコットは怒り心頭です。ケンドラはこの件について事情を知っていました。
昨夜はそのステッカーのことでジャマールと言い合いになっていました。ジャマールが行っていた学校は400人中、黒人は3人でした。その学校でジャマールは黒人代表になっている気分があり、それがすごくプレッシャーでした。スコットはそのことを一切知りませんでした。
なぜ相談しなかったのかうなだれていると、ケンドラは「肌を見れば明白だ。」言いました。加えて、ここ最近のジャマールの素行の悪さはスコットが原因だと言います。全ての行動は出て行ってしまった父親に対する反抗心でした。
アメリカの息子の結末
スコットの弟からリンクが送られてきました。そこには、ジャマールらしき黒人が警察に撃たれる動画が映っていました。ケンドラとスコットはこのことをラーキン巡査に問い詰めると、またしても「情報を伝える権利は私にはない。」と言われてしまいます。
それに怒ったスコットはラーキン巡査に対して暴行をします。そのときにストークス警部補が到着しました。スコットはストークス警部補にも危害を加え、逮捕されてしまいます。ケンドラもパニックになり、ストークス警部補に対して暴言を吐きます。
そして、スコットとケンドラが冷静になったところで、ストークス警部補から事件の概要を説明されます。黒人3人のうち1人ベルは大麻所持の容疑がかかっていました。そのため、パトカーがベルを尾行していました。そして、その警官はベルが大麻を購入しているところを目撃し、ジャマールが乗っていた車を停止させます。
するとベルは警官に銃を向けて逃げようとしたため、ジャマールともう一人も逃げようとしました。警官は逃げる3人に3発発砲し、それがジャマールに当り、即死であったことを告げられます。ケンドラとスコットはパニックになり、この映画の幕は閉じます。
以上、映画「アメリカの息子」のあらすじと結末でした。
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