マイ・エンジェルの紹介:2018年フランス映画。アルコール依存性や育児放棄等の重いテーマを取り扱い、傷つきながらも生きていく母と娘の姿を描いたヒューマンドラマです。「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」でアカデミー賞主演女優賞を受賞したマリオン・コティヤールが8歳の娘の愛し方が分からないシングルマザーを熱演しています。
監督:ヴァネッサ・フィロ 出演:マリオン・コティヤール(マルレーヌ)、エイリーヌ・アクソイ=エテックス(エリー)、アルバン・ルノワール(フリオ)、ステファーヌ・リドー
(ジャン)、アメリ・ドール、ほか
映画「マイ・エンジェル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マイ・エンジェル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マイエンジェルの予告編 動画
映画「マイ・エンジェル」解説
この解説記事には映画「マイ・エンジェル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マイエンジェルのネタバレあらすじ:起
南フランスのコート・ダジュール。一人娘を持つシングルマザーのマルレーヌ(マリオン・コティヤール)は、何度も結婚を繰り返しますが、酒に呑まれて男を誘惑し絡んでしまいます。
その姿を新郎と娘に見られてしまい、結婚は破談となります。酒をやめ、心を入れ替えるも、時すでに遅くどうにもなりませんでした。
その事で情緒不安定になったマルレーヌは、娘のエリー(エイリーヌ・アクソイ=エテックス)に当たり散らす日々を続けます。時々やってくるソーシャルワーカーには、母とは上手くいってると嘘をつくエリー。実際はマルレーヌは定職にもつかず、エリーの面倒もみない悲惨な生活をしていました。
マイエンジェルのネタバレあらすじ:承
学校は新学期になり、学芸発表会の主役の人魚姫に選ばれたエリーは、嬉しくてマルレーヌに聞いてもらおうとしますが、マルレーヌの頭の中は別の事で頭が一杯で、エリーの話は頭にありませんでした。
ナイトクラブに行くと言うマルレーヌ。寂しがるエリーを珍しく連れていきます。ナイトクラブで盛り上がるマルレーヌ、やめていた酒も構わず飲んでいます。
その姿を8歳のエリーが酒を飲みながら見ているのです。異様すぎるとも言える光景、最後は意気投合した男と一緒にいるため、エリーを一人タクシーに乗せ、自分は男と消え、そのまま帰ってきませんでした。
マイエンジェルのネタバレあらすじ:転
エリーはそのショックからか酒を飲むようになってしまいます。酔いつぶれてボロボロになったエリー、街の不良に絡まれている所を助けたのは、海岸のトレイラーハウスに住むフリオ(アルバン・ルノワール)でした。
フリオはエリーの家の前に住むフリオの父親を訪ねて来ている事をエリーは知っていました。崖からの高飛び込みが盛んなこの街で、かつては英雄とも言われたフリオも心臓を病み高飛び込みが出来なくなり、家族とも断絶してしまいます。
孤独なフリオに自分と同じ孤独を感じたエリーは、フリオに付きまとうようになります。フリオが帰れと言っても寂しいからと帰ろうとしないエリー。フリオはすっかり困り果ててしまいます。
マイエンジェルの結末
「ママは死んだ」と思うようにしたエリーは再び荒れていきます。酒を浴びるように飲み、潰れた所をまたフリオに助けられます。エリーを抱えてフリオが家に戻ると、マルレーヌが帰ってきていました。
男に捨てられて帰ってきたマルレーヌは、やっぱりエリーが必要だと半狂乱になりながらもエリーを探し回っていたのです。心を入れ換えようとしたマルレーヌでしたが、エリーの心の傷は深く、マルレーヌを受け入れようとしません。
そして楽しみにしていた学芸発表会の日です。エリーはマルレーヌに「来ないで」と頼むのでした。発表会がは始まり、フリオの姿を見つけて喜ぶエリーでしたが、マルレーヌの姿を見つけて表情が雲ってしまいます。
さらに、酒を飲んだり奇行が多かったエリーは、実はいじめの標的にされていて、人魚姫の役を獲得したやっかみから、衣装をズタズタにされてしまいます。ショックを受けたエリーは飛び出していってしまいます。そして主役がいないまま学芸発表会は終了してしまいます。
マルレーヌとフリオは懸命になってエリーを探しました。家の側の崖の方に向かっていくエリーを見つけ二人は追いかけます。追い付いたマルレーヌの姿を見たエリーは、断崖絶壁から飛び降りてしまいました。
泣き叫ぶマルレーヌ、すると心臓に病を抱えるフリオがまさに命懸けでエリーを追うように崖から飛び降りていったのです。フリオのおかげでなんとか無事にエリーを救いだす事が出来ました。安堵したマルレーヌは救いだされたエリーを抱きしめるのでした。
以上、映画「マイ・エンジェル」のあらすじと結末でした。
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