好人好日(こうじんこうじつ)の紹介:1961年日本映画。数学者の岡潔をモデルとしたコメディ。奈良市で大々的なロケーション撮影がおこなわれた。笠智衆が浮世離れした世界的数学者を好演。「ジャンケン娘」などで知られる中野実の原作を松山善三が脚色している。
監督:渋谷実 出演:笠智衆(尾関等)、淡島千景(尾関節子)、岩下志麻(尾関登紀子)、乙羽信子(佐竹美津子)、川津祐介(佐竹竜二)、北林谷栄(お徳婆さま)、ほか
映画「好人好日」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「好人好日」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「好人好日」解説
この解説記事には映画「好人好日」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
好人好日のネタバレあらすじ:起
尾関登紀子は父母と3人、奈良市に住んでいます。父親の等はコーヒーを飲むことだけが趣味という数学教授で、世界的な名声がありながら清貧に甘んじています。
プリンストン大学から教授として招聘される話が持ち込まれても、「もっと恵まれない学者を採用しろ」とその場で断ってしまうくらいです。母親の節子はそんな変わり者の夫を陰で支える賢夫人でした。
登紀子は奈良市役所に勤めていましたが、年頃ということで悩みは尽きません。その相談相手は何と東大寺の大仏でした。最近は自分の縁談が持ち上がっているため、もっぱらその件を大仏に向って話しています。
好人好日のネタバレあらすじ:承
相手は登紀子と同じ市役所に勤める佐竹竜二。実は2人はとっくに付き合っているのですが、一応見合いをするという形をとって、その上で結婚話を進めようというのです。
竜二の家は飛鳥堂という慶長18年から続いている由緒ある墨屋でその格式を大事にしています。竜二は当主にあたるため、その祖母のお徳や姉の美津子としては、その縁談に何かと口を挟まずにはおられません。
登紀子に対しては2人とも好印象を抱いていますが、父親の等が何しろ変わり者なので、その点をひどく心配していました。
好人好日のネタバレあらすじ:転
登紀子の方でもいざ結婚のことを持ち出すと父親がどういう反応をするかが気になります。何しろ竜二が初めて登紀子の家に遊びに行くと、等は彼を植木屋と間違えて壊れた垣根を直させようとしたり、折角持ってきた羊羹を隣家の犬に食べさせたりするのです。
鉛筆一つ削るのも登紀子ではないと嫌がりますし、嫁に行っても本当に母親だけでその面倒が見られるのか不安でした。
好人好日の結末
そんな時、等が文化勲章を授与されることになり、その周辺が慌ただしくなります。等自身は年金がもらえることに喜んだものの、そのマイペースぶりは相変わらずです。
ところが宿に泥棒が入り、勲章が盗まれてしまいます。そのことが報道されて変な愛国者が家に押しかけることになるのですが、泥棒がわざわざ返しに来てくれたことで一件落着。
登紀子もいよいよ花嫁となる準備に入り、一層の忙しい毎日が続いていきます。
以上、映画「好人好日」のあらすじと結末でした。
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