映画「スーサイド・ライブ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スーサイド・ライブの紹介：2017年アメリカ映画。『大富豪の花嫁』という番組の司会をしていたアダムでしたが、生放送中に敗者となった女性が男性を射殺し、自分も自殺を図ってしまいます。このことで落ち込むアダムとは反対に、視聴率は1位になり、時の人となったアダムに対し、プロデューサーのイラナが前代未聞の自殺ライブ番組の企画を持ちだしてきました。悩んだ末、司会をすることになったアダムは成功を収めて一躍人気司会者に上り詰めましたが…という内容の過激な社会派ドラマです。
監督：ジャンカルロ・エスポジート 出演者：ジョシュ・デュアメル（アダム・ロジャース）、ファムケ・ヤンセン（イラナ）、サラ・ウェイン・キャリーズ（カリーナ・ロジャース）、ケイトリン・フィッツ（シルヴィア）、ジェラルドジャンカルロ・エスポジート（メイソン）ほか
この解説記事には映画「スーサイド・ライブ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
WBCテレビに務めるアダムは『大富豪の花嫁』という生中継番組の司会をしています。大富豪の花嫁に募集した女性の中から男性が花嫁を選ぶという、一攫千金の玉の輿番組でした。
花嫁候補がブレンディとジェシカに絞られ、男性がブレンディを選びます。するとジェシカは銃を取り出し男性を射殺し、自分の口に銃口を入れ自殺します。この様子がテレビ中継され、一気に時の人になったアダムは困惑していました。目の前で起こった殺人と自殺が頭を駆け巡り落ち込みます。
そのころプロディユーサーのイラナは、番組の反響に手ごたえを感じていました。そこへ清掃会社のメイソンがやって来ます。メイソンは30年間務めた家電店をクビになり、家族の為に清掃婦として頑張っていると言います。同居している妹のカリーナは看護師でしたが、自身がうつ病を患い、薬漬けの生活でした。
カリーナになだめられ立ち直ろうとしていた時、アダムはイラナに呼ばれ会議室に集まります。部屋には弁護士がいて、番組内で自分の意思で自殺した場合は法に触れないと話します。イラナは自殺番組を企画していたのでした。そこへ新しいプロデューサーのシルヴィアが入って来ます。イラナはアダムとシルヴィアを残し話をします。
前回の放送が視聴率１位になったことで、新しく『あなたの死にざま』という自殺番組を作る話をします。あの事件が頭の中で整理できないアダムは返事が出来ませんでした。
悩むアダムにカリーナはテレビ局を辞めれば？と言いました。やがてアダムはイラナに自分の条件を伝え、これで良ければやると返事し、イラナは握手して同意します。
清掃会社から時間短縮されたメイソンは、自宅のローンを滞納し家を取り上げられようとしていました。妻との仲は悪くなりケンカが絶えませんでした。
『あなたの死にざま』の一回目の放送が、観客のいるスタジオで始まります。アダムは台本を無視し、自分の考えをアドリブで話し始めます。裏ではイラナやスタッフが焦りを見せていました。そして一人目のサラのビデオが流されます。夫のDVが酷く、生活も困窮し娘のエミリーの為にこの番組に出たと話します。アダムはアドリブで募金を募ります。そして募金の額の半額を局からも上乗せすると言います。イラナは仕方なく了承し、サラが登場します。そしてバスタブにもぐり入水自殺を図ろうとしました。息苦しくなり途中で息を継ぐと、横にあったラジカセを浴槽に入れ感電自殺しました。観客は驚嘆の表情の後、拍手を送ります。
1回目の放送が終わると、メディアからは賛否両論の嵐となります。世論も番組を止めろと抗議する集団も出始めます。逆に視聴率はトップに上がり、イラナは喜びます。アダムはシルヴィアを誘い、局のレストランで飲みました。ここで二つ目の仕事をする皿洗いのメイソンが、アダムに番組に対する批判の言葉を放ちます。怒ったアダムは責任者にメイソンを何とかしろと言います。
翌朝カリーナが夜勤から帰ってくると、家にはシルヴィアがいました。昨夜の放送が大成功だったことを伝えると、不機嫌になり出て行きます。清掃会社の上司から、別の場所の清掃の仕事を告げられます。メイソンはここが終わってから行くのには間に合わないと断ります。すると上司はメイソンを解雇しました。同時にレストランも解雇され無職となったメイソンは職を探しますが55歳ではどこも雇ってくれませんでした。自宅ではケーブルテレビを止められ、水道料金の催促の電話が鳴っていました。
『あなたの死にざま』は次々自殺の様子を放送し、視聴率トップを走り続け、アダムの収入は一気に増えました。新しい家を買ったアダムはカリーナを呼び、ここに住んだらいいと言い、さらに借金をこれで帰せと10万ドルの小切手を渡します。人間が変わってしまったアダムを見たカリーナはいらないと返し、一緒に住まないと言いました。
一方、病院では、カリーナがアダムの妹であることから、死を迎える少年の患者の母親に暴言を浴びせられ、病室には入るなと言われます。これでカリーナのうつ病は酷くなり、アダムに電話しますが取り合ってもらえませんでした。そのアダムは、排気ガス自殺をする女性が、一向に死なないのを見て、番組の途中で死んだことにして終わらせ、裏で死にたくないと出てきた女性を車に押し込め、再びエンジンをかけて殺します。この映像はシルヴィアによって見られていました。また死んでいなかったことも観客に見られ、ヤラセ疑惑がSNSに流れます。
ヤラセ疑惑から視聴率が落ち始めたことで、アダムはイラナに3人の自殺者を出場させ。賞金を100万ドルにすることを提案します。取締役会で了承され、宣伝効果もあってオーディションには多数の応募がありました。そこにはメイソンもいました。選ばれたメイソンは家族に高給待遇の仕事が決まり、明日から研修だと嘘を言って家族の祝福を受けます。
ビデオ撮影が終わり、番組当日を迎えます。局には排気ガス自殺の女性の件でFBI捜査官が来ています。一人目の男性が登場し切腹自殺しました。メイソンのいる控室にカリーナが入って来ます。カリーナはオーデションを通さずにシルヴィアに頼んでいました。シルヴィアは2番目の男性が突然辞退したと言って、代わりの女性の原稿をイラナに渡します。
イラナはアダムの妹だと知り戸惑いますが、アダムにインカムで流します。発表するアダムが名前を呼んで愕然とします。登場したのは妹のカリーナでした。そしてベッドの上で劇薬を注射します。アダムが裏に回り必死で止めさせますがカリーナは死にました。カリーナの死体に寄り添い外に出たアダムは泣き崩れていました。
番組は続行しメイソンが登場します。自殺方法は爆死でした。イラナはあのメイソンだとうなずきます。メイソンンの妻は自宅で子供たちがテレビを見ていない事を確認します。スイッチを押そうとしたメイソンでしたが、今までの事と家族の事が駆け巡り、家族を愛しているから僕にできない！と大声で叫びスイッチを放り投げます。観客から拍手が沸き起こり、メイソンコールが起ります。
そのころシルヴィアはFBIにアダムが女性を殺した動画ファイルを渡しました。駐車場で泣くアダムはFBIに連行されました。
以上、映画「スーサイド・ライブ」のあらすじと結末でした。
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