SANJU/サンジュの紹介:2018年インド映画。インド映画界の大スターであるサンジャイ・ダットの半生を描いた伝記的作品。父親との関係を主軸に、薬物中毒や冤罪逮捕、インド映画界の裏幕などインド社会の暗部が描き出される。インド本国では一日の興行成績で歴代最高記録を更新した。
監督:ラージクマール・ヒラーニ
出演者:ランビール・カプール(サンジャイ/サンジュ・ダット)、パレーシュ・ラーワル(スニール・ダット)、ヴィッキー・コウシャル(カムレーシュ)、マニーシャ・コイララ(ナルギス)、ディア・ミルザ(マニヤタ・ダット)、ソーナム・カプール(ルビー)、アヌシュカ・シャルマ(ウィニー・ディアス)、ジム・サルブ(ズビン・ミストリ)、カリシュマ・タンナ(ピンキー)、ほか
映画「SANJU/サンジュ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「SANJU/サンジュ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
SANJU/サンジュの予告編 動画
映画「SANJU/サンジュ」解説
この解説記事には映画「SANJU/サンジュ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
SANJU/サンジュのネタバレあらすじ:起
作詞家のトリパティはハリウッドスター、サンジャイ(サンジュ)・ダットに関する伝記を執筆していた。しかし、その内容を読んだサンジュ本人は、自分がマハトマ・ガンジーに比せられるほどに拒食されているのを見て、その原稿を投げ捨ててしまう。
同じ日、サンジュはボンベイの高等裁判所で、列車爆破事件の犯人として懲役5年間の有罪判決を言い渡される。サンジュの妻マニャータは、ロンドンの作家ウィニー・ディアスに、サンジュの人生の真実を明らかにするため、伝記を書いてほしいと申し込む。
知人からも関わらないよう忠告され、乗り気ではなかったウィニーだが、サンジュからの聞き取りを始めることにした。
SANJU/サンジュのネタバレあらすじ:承
サンジュの父、スニール・ダットもまた役者であったが、サンジュはその権威的な態度に不満を持っていた。そしてある時、サンジュは鬱屈した感情を解消するため、友人にすすめられた薬物に手を出してしまう。
母ナルギスが癌にかかったことによって、さらにサンジュの薬物とアルコールへの依存は高まっていく。婚約者であるルビーも愛想を尽かし、サンジュの元を去って行ってしまう。
ナルギスはサンジュの初出演作が公開される3日前に亡くなってしまう。このことに衝撃を受けたサンジュは、アメリカの更生施設に通うことを決意する。周囲の助けもあって、彼は薬物への依存から脱却することに成功した。インドに帰国したサンジュは、再び彼の元にやってきた売人を殴りつけて絶交する。
SANJU/サンジュのネタバレあらすじ:転
伝記の後半部分は現在疎遠になっている友人のカムレーシュによって語られる。1990年代にはボディビルを始めたこともあり、サンジュの映画界での名声は着実なものとなっていた。
1992年に起こった寺院の爆破事故以後、サンジュは家族を守るために数丁の小銃を手に入れる。しかし、そのことで彼はムンバイで多発していた爆破事件の容疑者とされ、警察に拘束されることになってしまった。
ついに5年の懲役刑を課せられたサンジュは、メディアからもテロリストの烙印を押され、さらに世間的な評判を落としていく。カムレーシュもサンジュの有罪を信じ、縁を切ることを決断した。
SANJU/サンジュの結末
サンジュは1995年に釈放されるが、かつての名声は地に落ちていた。そんな中、彼はスニールと喜劇映画で共演することになる。この映画はインドの映画祭で最優秀賞に輝き、サンジュは再び脚光を浴びることとなった。彼は本来の親子の関係を取り戻すが、その直後にスニールは亡くなってしまう。
2013年、テロリストの容疑は免れたものの、武器の不法所持によってサンジュは再び逮捕されることになる。メディアはこれを、サンジュがテロリストであったかのように誤報した。サンジュはカムレーシュの協力を仰ぎ、ラジオ番組に出演する。そこで、弁護士との司法取引を含む裁判の過程の一部始終を赤裸々に公表した。この事によって嫌疑が晴れ、サンジュとカムレーシュの友情は元通りになった。
2016年に出所したサンジュはついに伝記を完成させ、カムレーシュやマニャータと再会するのだった。
以上、映画「SANJU/サンジュ」のあらすじと結末でした。
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