風の向こうへの紹介:2018年アメリカ, フランス, イラン映画。映画界で有名な監督オーソン・ウェルズの最後の作品。撮影は完了していましたが、映画が完成する前に1985年にオーソンは亡くなってしまいます。そして40年以上の時を経て完成し、ネットフリックスにて配信。自身の70歳誕生日パーティーの上映会で最後の日を迎えたハナフォードという監督に焦点を当て、ドキュメンタリーのように描かれたフィクション映画です。
監督:オーソン・ウェルズ 出演:ジョン・ヒューストン(ジェイク・ハナフォード)、ボブ・ランドム(ジョン)、オヤ・コダー(女優)、ピーター・ボグダノヴィッチスーザン・ストラスバーグ(ジュリエット)、リリー・パルマー(ザラ)、ノーマン・フォスター(ビリー)、ジェフリー・ランド(マックス)、ほか
映画「風の向こうへ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「風の向こうへ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
風の向こうへの予告編 動画
映画「風の向こうへ」解説
この解説記事には映画「風の向こうへ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
風の向こうへのネタバレあらすじ:起
ジェイク・ハナフォードは伝説の映画監督で、自身の70歳誕生日パーティーで「風の向こうへ」の上映会行います。そのパーティーがハナフォードの最後の日となりました。上映会の後、ハナフォードは交通事故で亡くなってしまいます。
その時のハナフォードのアシスタントはブルックスで、ハナフォードの元で最も成功したアシスタントと言われています。「風の向こうへ」に出演しているジョンは撮影の途中で行方をくらませていたので、この作品は未完成となっています。
あと4日間で撮影を終えないと興業できない状況です。
風の向こうへのネタバレあらすじ:承
ハナフォードは常に多くの記者に囲まれています。ここ最近はあまり活動がなく、今日開催されるパーティーで復帰を賭けた映画の上映会が行われます。そのパーティーはザラが主催し、映画監督や評論家など大物たちが揃っています。
そのパーティー会場へ行く途中の車内でも、乗車人数オーバーの取材人が乗り込み、無理やりインタビューする状況。ハナフォードはインタビューが好きではなかったので、ブルックスが過去のインタビュー記録を持ってくるなどして、無駄なインタビューがなされないように工夫をしています。ザラもインタビューを受け、ハナフォードと関係をもっているのか?と疑われる始末。
その頃、ビリーがマックスのために「風の向こうへ」の上映会を行っています。マックスがここにハナフォードが来てくれると思っていたので、来てくれなかったことに少しいらだちを感じます。マックスもパーティーに招待されていましたが乗り気ではありません。マックスは上映会が進むにつれて台本を読みたいと言い出します。
しかし、この作品には台本がなく、その場その場で撮影しているという環境でした。それに不服だったマックスは、「時間の無駄だったとジェイクに伝えて。」とビリーに言い捨て、上映会の途中で去ってしまいます。
風の向こうへのネタバレあらすじ:転
今日の上映会「風の向こうへ」の内容は、ジョンがミステリアスな女を追いかけるストーリーとなっています。ジョンはじっとその女を見つめ、女は颯爽とジョンから離れていきます。ジョンは諦めずに女の後を追います。そしてクラブで2人はやっと接触をします。
ジョンは少し強引に女を友人の車に乗せます。すると、女の方からジョンを誘い始め、二人はその車内でセックスをします。欲情した友人は女を襲いますが、女は強く抵抗して車を降ります。それと同時にジョンも車を降ろされてしまいます。
そのシーンまでいくと、急に停電が起き、上映会は一旦中止をします。停電中もずっと取材陣はハナフォードから離れません。
風の向こうへの結末
停電が解消され上映会が再開されます。女は裸でジョンから逃げようとします。それでも諦めずに追いかけるジョン。しかし、また停電が起きてしまいます。停電中にカメラがまわっている前で殴るケンカが起こるなど、会場は騒然としています。結局停電は改善せず、最後はドライブインに場所を移して上映会が続行されます。
上映会のさなか、ハナフォードをよく思っていない美人批評家のジュリエットが、ハナフォードは以前自らの作品に出ていた主演俳優の妻と浮気し続けていると主張し始めます。そして「その女を捨てた後俳優を捨てて、その過程で彼らを壊している。それがあなたの望み。」とジュリエットは言います。それを聞いたハナフォードはジュリエットを平手打ちします。上映会の途中ではありましたが、この騒動をきっかけに観客たちは解散してしまいます。
場面は変わり、もぬけの殻となったパーティー会場にジョンが現れます。ハナフォードがジョンを見つけて、パーティーに行こうと誘いますが、ジョンはうんともすんとも言わずハナフォードを見つめるだけです。ハナフォードは意味深な表情を見せてジョンの元から車で走り去ってしまいます。
その映画のエンディングは、女が裸ですごい風が吹く砂漠を歩き回ります。ジョンは撮影の途中で行方をくらませていたので、ジョンの代わりにマネキンを置いて撮影されていました。誰もいないドライブインで「風の向こうへ」はエンディングを迎えました。
以上、映画「風の向こうへ」のあらすじと結末でした。
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