疑惑の果てにの紹介:2011年フランス映画。警察官の夫と成績優秀な娘とともに不自由ない生活を送る精神科医の女性が、自身の経験から女性を虐待する男を次々と手に掛けていく心理サスペンス。
監督:ブノワ・ドベール 出演:クリスチアナ・ヘアリ、フランソワ・ベルレアン、ジェイド・ローズ・パーカー、ソフィー・デ・ファースト、ほか
映画「疑惑の果てに」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「疑惑の果てに」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「疑惑の果てに」解説
この解説記事には映画「疑惑の果てに」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
疑惑の果てにのネタバレあらすじ:起・罪と罰
精神科医のヴァレリーは警察署長の夫ピエール、医大生を目指す娘ギュメットと幸せな家庭を築き、社会活動も熱心に行う模範的な女性だった。しかし男性から虐待を受けている女性を前にするとヴァレリーの前に謎の少女アビィが現れ、男たちを罰するよう執拗に迫るのだった。
虐待に対する怒りをあらわにするアビィに抗いながらも、促されるままヴァレリーは彼らを葬り去る。そうとは知らないピエールは死因の異なる、一見事故死にも見えるこれらの事件を殺人事件と見て捜査をしていた。
疑惑の果てにのネタバレあらすじ:承・仕組まれた罠
一方ヴァレリーの助手ジュリーは、ヴァレリーの言動がおかしいことに気づき調べ始める。ヴァレリーが、患者にDVを加えた相手を殺害していることに気づいたジュリーは、金目当てに結婚した夫をヴァレリーに殺させようとDVを偽装する。
再びアビィがヴァレリーの前に現れ、彼女を救うべきだと煽りたてるが、自分を抑えるためにヴァレリーは故意に警察に逮捕され、身柄を引き受けにきたピエールも追い返す。しかし翌朝、釈放されたヴァレリーはその足でジュリーの家に向かい、彼女の出勤後家にいた彼女の夫を階段から突き落とす。
ヴァレリーを凶行に走らせたもの、それは彼女自身が妹カトリーヌと共に父親から性的虐待を受けていたという事実で、アビィの正体は、ヴァレリーだけが目にする幼い頃の自分自身だった。
疑惑の果てにのネタバレあらすじ:転・虐待の過去
ギュメットはヴァレリー、カトリーヌともに祖父について語ろうとしないことを不審に思い、認知症気味の祖母に祖父のことを尋ねる。祖母は家族全員が夫から虐待を受けていたため、ヴァレリーが皆を守るために彼を殺したのだ、と告白する。
その頃、カトリーヌは恋人マルコからDVを受けていることをヴァレリーに打ち明けていたが、彼女の説得もむなしくカトリーヌは迎えに来たマルコに従って帰っていく。その姿を追うヴァレリーの前にアビィが現れ、この時ばかりはアビィに抗うことなく、マルコが隠し持っていたドラッグを大量に打ち、彼の息の根を止める。
疑惑の果てにの結末:消え去った少女
オフィスに入ったヴァレリーはそこでジュリーと恋人の情事を目にし、ジュリーからDVは偽装だったことを告げられる。利用され、無実の男を手に掛けたことを知ったヴァレリーはショックを受ける。
一連の事件が同一犯によるもので、いずれも被害者はDV加害者でその家族が妻の患者だということから、ピエールはヴァレリーに疑いの目を向け始める。彼は現場に残された未確認の指紋とヴァレリーの指紋を照合、一致する。
夫と娘、DV被害から救われた家族に見守られながら疲れ果てたヴァレリーはパトカーで連行される。そして彼女の前からやっとアビィの姿が消えたのだった。
以上、映画「疑惑の果てに」のあらすじと結末でした。
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