岸和田少年愚連隊の紹介:1996年日本映画。1970年代の大阪岸和田を舞台に、喧嘩に明け暮れる中学、高校の愚連隊の様子をコミカルに描いた作品です。主役をナインティナインが務め、取り巻く俳優陣は今や有名人の吉本興業所属のお笑い芸人が出演していました。島田紳助・松本竜介を主演に起用した出世作『ガキ帝国』の井筒和幸が監督を務めています。
監督:井筒和幸 出演者:矢部浩之(チュンバ)、岡村隆史(小鉄)、大河内奈々子(リョーコ)、秋野暢子(おかん)、小林稔侍(カオルちゃん)、辰巳裕二(サンダ)、辰巳浩三(ガイラ)、宮川大輔(アキラ)、原西孝幸(ゴリ)、宮迫博之(サイ)、木下ほうか(サダ)、山本太郎(ダイナマイトの薫)ほか
映画「岸和田少年愚連隊」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「岸和田少年愚連隊」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
岸和田少年愚連隊の予告編 動画
映画「岸和田少年愚連隊」解説
この解説記事には映画「岸和田少年愚連隊」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
岸和田少年愚連隊のネタバレあらすじ:起
1975年、バスの中で高校生のチュンバ(矢部浩之)は恋人のリョーコ(大河内奈々子)と話していました。チュンバはこれから裁判所へ行くことになっています。チュンバは中学時代の事を思い出します。
・・・岸和田の中学生のチュンバと小鉄は連れのガイラとアキラ達とケンカに明け暮れる毎日でした。ある日、ボーリング場で西中の安藤らに、不意打ち攻撃を受けた4人は、仕返しに向います。安藤らが遊ぶプールに着くと、逆に不意打ちを食らわして安藤らのグループを痛めつけます。しかし安藤は、高丘中のサダを巻き込み、チュンバらに報復を始めます。サダはチュンバらが一人になったところを待ち伏せし、順番に痛めつけました。ボコボコにされたチュンバは家に帰り、学生カバンに鉄板を仕込みました。
チュンバの家では、父と祖父が毎日、テレビ番組『野生の王国』を見ながら酒を飲み、おかん(秋野暢子)がいら立っている状況でした。チュンバにはリョーコという彼女がいて、やりたい放題のチュンバを、リョーコが支えています。チュンバらは歩道橋でサダ(木下ほうか)を待ち伏せし、鉄板の入ったカバンで殴り倒します。
岸和田少年愚連隊のネタバレあらすじ:承
岸和田には、愚連隊のまま中年になった暴れん坊のカオルちゃん(小林稔侍)という男がいました。喧嘩が強く、タチが悪いので皆関わり合いを持たないようにしていました。
チュンバと小鉄(岡村隆史)が行きつけのお好み焼き屋にいると、サダらがやって来ます。大勢で待ち伏せるサダらに捕らわれ、柵に縛り付けられます。更にガイラ(辰巳浩三)も連れてこられ、3人は石を投げつけられます。そこへ少年院を出たばかりのサイ(宮迫博之)も捕らわれてきて、4人は石の集中砲火を浴びました。
体の回復したチュンバら4人はサダのいる高丘中へ乗り込みます。こっそり抜け出したサダを見つけるとボコボコにいわします。この一件でおかんと裁判所にバスで向かうチュンバでしたが、リョーコが乗り込んできます。リョーコは「スーパーの面接に行ってきた、高校には行かない」と言います。裁判所ではおかんが泣き落としの芝居をし、少年院送りにはなりませんでした。
卒業式が終わり、小鉄はアイパーをあてます。チュンバ、小鉄、ガイラ、サイが久しぶりに集まりました。ガイラとサイはヤクザになると言います。チュンバと小鉄は同じ工業高校に入学します。その高校にはガイラの兄で、大学を目指すサンダ(辰巳裕二)がいました。
岸和田少年愚連隊のネタバレあらすじ:転
二人が教室に入ると、茶髪のゴリ(原西孝幸)が仕切っています。ゴリは「オレの兄貴はダイナマイトの薫だ」と息巻きますが、鉄板を入れたカバンを持っていたチュンバは、カバンで殴り倒し「ダイナマイトの薫を呼べや」と言います。ゴリは「卒業してここには居ない」と言いました。
その後、ゴリが仕返しに小鉄を半殺しにしました。小鉄は気合を入れるために、背中に刺青を入れます。小鉄はチュンバと共にゴリに仕返しに行きます。チュンバが気を引いている間に、小鉄が金属バットでゴリを殴り倒しました。その後、銭湯で親父に刺青を見られた小鉄は家を追い出され、高校を辞めさせられます。
再び裁判所に呼ばれたチュンバとおかんでしたが、おかんが以前にも勝る泣き芝居をして、チュンバの少年院送りは見送られます。チュンバがいない時、リョーコがやって来ました。おかんはリョーコに「チュンバとは別れた方がいい。男は賢くないとダメだ。後で後悔する」と言って、おかんは夫と義父の方を見ます。少しして、おかんが家出します。それでも親父と祖父は酒を飲みながら『動物の王国』を見ていました。
岸和田少年愚連隊の結末
チュンバは、ガイラの誘いでアルバイトに行きます。そこはガイラの入った組の賭博場でした。サイも一緒にいましたが「ヤクザになるんやったら神戸やな」と言います。警察の手入れが入り、ガイラが逮捕されました。
ストリップ場の宣伝カーに乗る小鉄に会ったチュンバは、アキラ(宮川大輔)がカオルちゃんに絡まれているのを見かけます。アキラを助けようとカオルちゃんに挑んだチュンバはあっさり負けます。そのころサイは、ヤクザの兄貴分と女のことで揉め、殴り倒しました。
レストランに就職した小鉄が、チュンバをアルバイトに誘います。二人が仕事をしていると、愚連隊の集団がやって来ます。頭はダイナマイトの薫(山本太郎)でした。薫は「ゴリの仇をやっと見つけた」と言いますが、チュンバは薫を小馬鹿にします。薫らはチュンバを痛めつけました。
小鉄を連れ、おかんのアパートに立ち寄ったチュンバは、薫のグループが集まる店の前で張り込みます。そして出てきた薫を襲い、痛めつけました・・・「裁判所へ一緒に行ってくれ、おかんが来ないんや」と言うチュンバでしたが、リョーコは別れを告げ、バスを降りるのでした。
以上、映画「岸和田少年愚連隊」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する