リストラ代紋 史上最強の公務員の紹介:1996年日本映画。ヤクザの急坂組の組員の鳴海は、何でもやり過ぎる性格で、関西の飯山と揉め事を起こし、飯山組長の小指を銃で撃ち落とした事から、急坂組長の逆鱗に触れヤクザ社会からリストラ。急坂組の若頭で妻の兄の富田から、区役所の臨時職員を紹介された鳴海は、堅気になり公務員として働くことになりますが…という内容の木村一八主演のコメディタッチのヤクザ映画です。『リイドコミック』に連載された同名コミックの映画化です。
監督:金沢克次 出演者:木村一八(鳴海敏)、仁藤優子(鳴海映子)、上田耕一(長沢)、木下ほうか(才勝)、菊池麻衣子(竹内亮子)、大沢逸美(クラブの女)、白竜(富田)、岡田正典(芳賀)、日吉ミミ(クラブのママ)、佐藤蛾次郎(佐伯)ほか
映画「リストラ代紋 史上最強の公務員」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リストラ代紋 史上最強の公務員」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「リストラ代紋 史上最強の公務員」解説
この解説記事には映画「リストラ代紋 史上最強の公務員」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リストラ代紋 史上最強の公務員のネタバレあらすじ:起
新宿のクラブでは関西からやってきたヤクザ、飯山組の佐伯らが嫌がらせをして、みかじめ料を迫っています。クラブのママは、急坂組に払っていると言って無視すると、佐伯らが暴れ出します。そこへ急坂組の鳴海がやって来ます。鳴海は暴れ出したら手が付けられない男として有名でした。
やがて鳴海は佐伯らを痛めつけ急坂組へ乗り込みます。拳銃を飯山に突きつけて脅し、小指を撃ち飛ばします。急坂組に戻った鳴海は組長の急坂から「関西の飯山と全面戦争しようというのか!慰謝料として500万円支払った」と怒り狂い、鳴海に破門を通告します。鳴海も「組のためにやってなんだこれは!」と言い返すと、鳴海の兄貴分で若頭の富田が止めました。
そして急坂に破門ではなく引退にしてやってくれと筋を通して頼み込みます。急坂も受け入れ、鳴海は急坂組からリストラされました。その後、飯山組と関係を持つ同じ関西出身の芳賀組の才勝が、元空手チャンピオンを用心棒として連れてきて、鳴海を痛めつけようとしますが、逆に鳴海に痛めつけられました。
妻の映子に全く頭の上がらない鳴海が自宅に戻ると、ヤクザを辞めたことで映子が大喜びします。映子は兄の富田の紹介である役場の臨時職員に応募しろと言います。
リストラ代紋 史上最強の公務員のネタバレあらすじ:承
映子に言いなりの鳴海は真面目な格好で面接に行きます。課長の長沢に嫌味を言われながらも採用になり、初出勤します。初めての事ばかりでミスばかりする鳴海は、長沢に叱られながらも勤務が終わりました。絶対やめてやると誓ったものの、映子の喜ぶ姿を見て翌日も出勤します。
そこへ偽装結婚を申し込むチンピラがやってきます。職員に怒鳴り言いがかりをつけていると、鳴海が「僕が対応します」と言って駐車場に連れだします。チンピラは鳴海の舎弟でした。舎弟を殴り飛ばし説教をして追い帰します。
長沢に民生員の家に行けと言われ出向きます。途中、飯山組の佐伯の乗る車に、若い男が追突していました。民生員は区役所のOBで、自宅の用事を鳴海にやらせます。ミニスカートの一人娘に気をとられながらも仕事をしていると、民生員の息子が帰って来て、ヤクザの車に追突して「3000万円の証文を書かされた」と言います。
やがて佐伯らが乗り込んできます。民生員が「金がない」と言うと、娘をもらうと言ってレイプをし始めます。鳴海がスコップを持って襲いかかり、痛めつけられた佐伯らは逃げ出します。
リストラ代紋 史上最強の公務員のネタバレあらすじ:転
長沢は佐伯に苦情対応係を命じます。水沼という印刷会社の経営者がやってきました。水沼は税金を滞納したことで金倉税務課長に差し押さえの通告をされ、その後サラ金業者から電話がかかってきて金を借りるも、金利がトイチだったと言います。そして「税務課がサラ金に金を借りて税金を支払えと言うならヤクザと一緒だ!」と言って帰ります。
サラ金をやっているのは芳賀組の才勝でした。資料室で昼寝していた鳴海は、金倉が税務課の女子職員とSEXしているのを見てしまいます。金倉が部屋を出た後、女子職員は口止めに鳴海を誘惑しますが、映子が弁当を持ってきたのでヤメました。
後日女子職員に誘われた鳴海は、水沼の話をします。そのまま二人はラブホテルに行くと、女子職員は金倉に電話し、鳴海が気づいていることを話します。金倉は才勝に電話をし、組員をホテルに向かわせます。しかし相手が鳴海と知って腰砕けになると、鳴海は組員を痛めつけ、女子職員らを裸で縛り上げ、金倉とやっている悪事を話させビデオ録画します。
リストラ代紋 史上最強の公務員の結末
鳴海に証拠ビデオを撮られたことで、金倉は才勝に泣きつきます。芳賀の考えで才勝らは鳴海の妻の映子を誘拐しました。鳴海に電話をし、映子とビデオの交換を要求します。怒った鳴海は、急坂組に行き、組長の車を盗み、隠している拳銃を手に取って芳賀組に乗り込みます。
芳賀組では、映子は縛られ監禁されていました。鳴海は襲ってくる組員を一人ずつ射殺し、才勝に迫ります。鳴海自身も銃弾を受けているものの、才勝に銃弾を一発お見舞いします。元空手チャンピオンの用心棒を射殺し、死んでいなかった才勝を刺し殺します。
映子を助け、芳賀を追い詰め、銃口を向けます。「金をやるから殺さないでくれ」と言って命乞いする芳賀に銃口を向けた時、富田が入って来て「もういい」と言います。そして富田は芳賀に「話がある」と言って何か話し始めます。納得した鳴海は映子を連れて帰ります。
翌日、鳴海はいつも通り役場に出勤しています。新聞の朝刊に芳賀組での襲撃事件の記事がありました。犯人として芳賀組の組員が逮捕されていました。それは富田のおかげでした。そして鳴海はいつものように長沢に叱られながら仕事をしていました。
以上、映画「リストラ代紋 史上最強の公務員」のあらすじと結末でした。
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