帝都大戦の紹介:1989年日本映画。昭和20年、帝都東京は太平洋戦争で深く傷ついていた。一方、加藤保憲は人々の悲しみのエネルギーによって蘇り、東京を守ろうとする霊的指導者・観阿弥光凰らの勢力を妨害し始める。「帝都物語」の第二弾となるSFXホラー。
監督:一瀬隆重 原作:荒俣宏 出演者:南果歩(辰宮雪子)、加藤昌也(中村雄昴)、嶋田久作(加藤保憲)、丹波哲郎(観阿弥光凰)、戸恒恵理子(美緒)、野沢直子(水木玲子)、ほか
映画「帝都大戦」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「帝都大戦」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
帝都大戦の予告編 動画
映画「帝都大戦」解説
この解説記事には映画「帝都大戦」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
帝都大戦のネタバレあらすじ:起
昭和20年1月1日。東京には空襲があり、美緒(戸恒恵理子)という少女と母親が逃げていましたが、二人の間に焼夷弾が落ちて母親は亡くなり、美緒は目が見えなくなってしまいました。
その頃、霊的指導者である観阿弥光凰(丹波哲郎)は、側近の中村(加藤昌也)という青年と共に日本を大逆転へと導く秘密計画を準備していました。その計画とは仏法と科学を合一させた霊的国防で、連合国の指導者たちを一気に呪い殺すというものだったのです。
そんな帝都東京には死んでいった者たちの深い怒り、悲しみ、恨みのエネルギーが満ちていました。そのエネルギーが地の底から魔人として加藤保憲(嶋田久作)を呼びさましてしまったのです。
帝都大戦のネタバレあらすじ:承
母を空襲で亡くし目の見えなくなってしまった美緒は、ある病院に入院していました。その病院には看護師として働く辰宮雪子(南果歩)という女性がいたのですが、目の見えない美緒に、雪子の姿だけはボンヤリと見えるというのです。
ある日、有楽町をB29が襲い、偶然居合わせた雪子は中村と出会い、二人は鉄塔の上に立つ加藤の姿を目にしたのでした。この時、自身にも霊力のある中村は、雪子の大きな霊的な力を見抜きます。
しばらく経ったころ、光凰が祈っていると加藤が現れ、帝都東京の滅亡を予言します。中村は加藤のあとを追いますが、中村の霊力では加藤の力に及ばず、中村は瀕死の状態となって雪子の病院へ運び込まれたのでした。
帝都大戦のネタバレあらすじ:転
一命を取り留め、再び加藤と戦おうとする中村に、雪子は自分が平将門の最後の子孫であることを打ち明けます。そして二人は抱き合って唇を重ねたのでした。
その翌日、雪子の目の前で同僚の看護師・水木玲子(野沢直子)がB51に撃たれて亡くなります。今まで隠れるように生きていた雪子でしたが、これから一緒に加藤と戦うと中村に話に行きました。
しかし中村は雪子に、子供達と一緒に疎開して美緒を守るように諭します。雪子も中村の説得で、一度は福島への疎開を決意し、美緒と一緒に列車へ乗り込むのでした。
帝都大戦の結末
中村は自分の全霊力をかけて加藤と戦いますが、結局、加藤に勝つことができず息絶えてしまいます。中村が倒れたことを感じ取った雪子は、瞬間移動して東京へと戻り加藤と対面します。
その時、死んだと思われた中村が加藤に向かっていき、雪子の強い霊力も加わって遂に加藤は倒れました。そして最後の力を使い切ってしまった中村も、雪子の腕の中で絶命してしまいます。
同じころ、光凰は祈り続けヒットラーが自殺するのです。連合軍の指導者ではなく同盟国の指導者を呪い殺した光凰は、「日本は負けるが戦争は終わる」と口にするのでした。
場面が変わり、桜並木を歩く雪子と美緒は再会し、二人が手を取り合って歩き始めるシーンで映画は幕を下ろします。
以上、映画「帝都大戦」のあらすじと結末でした。
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