赫い髪の女(あかいかみのおんな)の紹介:1979年日本映画。光造は仕事帰りに見ず知らずの赫(あか)い髪の女を拾う。その日から二人は来る日も来る日も身体を重ね続ける。宮下順子が全身儚げな女を好演。雨の日の湿り気を帯びたラヴストーリー。中上健次の小説「赫髪」を荒井晴彦が脚本化。神代辰巳監督の、また日活ロマンポルノの傑作の一つ。
監督:神代辰巳 出演者:宮下順子(赫い髪の女)、石橋蓮司(光造)、亜湖(和子)、阿藤海(孝男)、絵沢萠子(光造の姉)、山谷初男(光造の義兄)ほか
映画「赫い髪の女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「赫い髪の女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
赫い髪の女の予告編 動画
映画「赫い髪の女」解説
この解説記事には映画「赫い髪の女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
赫い髪の女のネタバレあらすじ:起・拾った女
西日本の地方都市。ある雨の日、光造と会社の後輩の孝男はドライブインの前でカップラーメンをすすっていた赫い髪の女をトラックに乗せる。
光造は女を自分の部屋に入れる。一つの布団で寝るが結局、光造は女が生理なのもかまわずセックスを始める。
女は4歳と3歳の男の子がいるが、ヤクザの夫から逃れてきたようだ。そして、覚せい剤中毒の女友達が海に入って死んだ話をする。
赫い髪の女のネタバレあらすじ:承・女が住みつく
光造の仕事は、会社から工事現場に派遣されて重機を運転することだが、雨の日は土方が休みなので彼も休み。翌日さっそく雨で早く帰ってきた光造は女とのセックスにふける。女は必要な品を買い、そのままその部屋に居つき、光造とセックスを繰り返す。
女がベランダからパンティを落としてしまって、下の階に住む「シャブ中毒」だと光造が言う女が怒鳴り込んだ日は、女は光造のパンツをはいて、不安をこらえて待っていた。
三ヵ月ほど前、光造は孝男とともに、社長の娘で高校生の和子を廻してしまったが、先にやって彼女の処女を奪った孝男の方を和子は選び、孝男に弁当を作ってもってくるようになっていた。
和子は孝男に妊娠したことを告げ、駆け落ちを迫る。駆け落ちすれば、市会議員のくせに娘に暴力をふるう父親から逃げることもできる。
赫い髪の女のネタバレあらすじ:転・気になる過去
雨が降る中、光造は女を、橋を渡った向こうにある姉夫婦の家に連れていく。
呉服の行商をしている姉夫婦は女をどこかの販売会場で見かけたことがあると言うが、女はおびえた様子でそれを否定する。光造は女に両足を男の肩に乗せる体位のセックスを仕込んだ夫の存在が気になっていた。
赫い髪の女の結末:体を重ね続ける
光造と女が姉夫婦の家へ行った日に二人がいっしょに歩いているのを見ていた孝男が、そのことについて作業現場で光造をからかう。二人は大げんかになる。
その仲直りの印のように、帰宅した光造は部屋を暗くして女をだまして、女の抗議を無視して孝男に女を抱かせる。でも、外に出た光造はスナックに入って別の女とセックスをするが、それは虚しい試みだった。
部屋に帰った光造に女は、孝男と和子がその晩駆け落ちする話をする。女は二人をうらやましいと言う。光造と赫い髪の女は再び体を重ねるのだった。
以上、映画「赫い髪の女」のあらすじと結末でした。
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