太陽戦隊サンバルカンの紹介:1981年日本映画。『スーパー戦隊シリーズ』第5作『太陽戦隊サンバルカン』の劇場版オリジナル作品です。建国記念式典の花火として東京を爆破しようと目論む悪の機会帝国ブラックマグマの野望を阻止すべくサンバルカンが戦いを挑みます。撮影はテレビ本編第23話・第24話と並行して行われ、時系列は2代目バルイーグル・飛羽高之(演:五代高之)が登場した第23話以降となっています。
監督:東条昭平 出演者:五代高之(飛羽高之/バルイーグル)、杉欣也(鮫島欣也/バルシャーク)、小林朝夫(豹朝夫/バルパンサー)、根本由美(嵐山美佐)、岸田森(嵐山大三郎)、江川菜子(シーシー)、東まり子(ゼロツー)、宇田川由紀(ゼロスリー)、広京子(ゼロフォー)、曽我町子(ヘドリアン女王)、賀川雪絵(アマゾンキラー)、依田英助(ハナビモンガー)、飯塚昭三(ヘルサターン総統)、大平透(ナレーション)ほか
映画「太陽戦隊サンバルカン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「太陽戦隊サンバルカン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
太陽戦隊サンバルカンの予告編 動画
映画「太陽戦隊サンバルカン」解説
この解説記事には映画「太陽戦隊サンバルカン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
太陽戦隊サンバルカンのネタバレあらすじ:起
「太陽戦隊サンバルカン」の所属する「地球平和守備隊」の基地。一人の老婆が警備員に「孫に合わせてくれないか」と頼み込んできました。警備員が勤務中だからと断ると、老婆は変装を解いて悪の「機械帝国ブラックマグマ」の行動隊長・アマゾンキラー(賀川雪絵)としての正体を現し、戦闘員マシンマン部隊と機械生命体ハナビモンガー(声:依田英助)に基地を襲撃させました。ハナビモンガーは巨大化して暴れ回り、次々と基地の施設を破壊していきましたが、サンバルカンは巨大母艦「ジャガーバルカン」を発進させて反撃、ハナビモンガーやアマゾンキラーらを一時撤退に追いやりました。
ブラックマグマの建国記念式典を間近に控えていた首領・ヘルサターン総統(声:飯塚昭三)は地球平和守備隊の壊滅を果たせなかったことに立腹しましたが、「電子戦隊デンジマン」のかつての宿敵であり、ブラックマグマと手を組む「ベーダー一族」の元首領・ヘドリアン女王(曽我町子)が“第2のプラン”があると持ちかけてきました。それは東京中に爆弾を仕掛け、空から爆撃して建国記念式典を盛り上げる仕掛け花火とすることでした。これはいいアイデアだとするもサンバルカンが邪魔してくることを危惧するヘルサターン総統、アマゾンキラーは「サンバルカン分断作戦」を提案しました。それはサンバルカンの三人のうち一人を地方へ引き離し、サンバルカンの力を半減させるというものでした。ヘルサターン総統は“東京花火ショー”にゴーサインを出しました。
アマゾンキラーは民間人に扮し、作戦の手始めとして通学途中の幼い姉ユカリと弟ツトムを誘拐しました。すぐさま警察が駆け付けましたが、アマゾンキラーはパトカーを採石場に誘き寄せると、上空からブラックマグマのヘリコプターがパトカーめがけて爆撃、残ったパトカーも地上部隊に全滅させられました。姉弟はヘリに乗せられて連行されていきました。
サンバルカンの二代目バルイーグル・飛羽高之(五代高之)、バルシャーク・鮫島欣也(杉欣也)、バルパンサー・豹朝夫(小林朝夫)は司令官の嵐山大三郎長官(岸田森)とその娘・美佐(根本由美)から姉弟が誘拐されたことを告げられました。ブラックマグマは姉弟を解放する条件として飛羽に一人で身柄引き取りに来るよう要求、サンバルカンは罠と気付きつつも姉弟の命を優先して飛羽を指定場所へ向かわせることにしました。
太陽戦隊サンバルカンのネタバレあらすじ:承
指定場所の球場に呼び出された飛羽はヨーヨーを操る不気味な人形に襲撃されました。飛羽はバルイーグル(声:五代高之/演:新堀和男)に変身して攻撃をかわしますが、人形は奥浜名湖のホテルのロビーに一人で来るよう告げて自爆しました。バルイーグルはこれがサンバルカンを分断させる罠だと気づきつつも、専用ジープ「サンドバルカン」で奥浜名湖へと向かいました。
一方、ユカリとツトムはアマゾンキラーとその配下「ゼロガールズ」のゼロツー(東まり子)、ゼロスリー(宇田川由紀)、ゼロフォー(広京子)と共にバンに乗せられて奥浜名湖へと連行されていました。1台の白バイにつけられていることに気付いたアマゾンキラーたちは民間人に変装、姉弟に名古屋の祖母の元に向かうと嘘をつくよう強要しました。その頃、サンバルカンの拠点である「スナックサファリ」に来ていたユカリとツトムの母は、スナックを経営する嵐山親子やサイボーク犬シーシー(声:江川菜子)たちからサンバルカンが必ず助け出してくれると励まされました。姉弟の母は、自分たちはブラックマグマに恨まれる覚えもないのになぜ狙われたのか疑問に感じていました。
その頃、バルシャーク(声:杉欣也/演:柴原孝典)とバルパンサー(声:小林朝夫/演:伊藤久二康)は今回の誘拐事件の裏でブラックマグマが暗躍していると睨み、バイクで街をパトロールしていました。とある工事現場にやってきたバルシャークとバルパンサーはハナビモンガーとマシンマンに襲撃され、怪しげな積み荷を積んだトラックに逃げられてしまいました。ハナビモンガーが姿を消した後、バルシャークとバルパンサーは工事現場に時限爆弾が仕掛けられているのを発見しました。
トラックの積み荷とはブラックマグマの時限爆弾であり、繁華街や電車内など東京都内の至るところから時限爆弾が発見されました。バルシャークとバルパンサーは各地の爆弾を解除するため走り回り、嵐山長官はブラックマグマが東京を火の海にするつもりだと断定しました。
太陽戦隊サンバルカンのネタバレあらすじ:転
母親に会いたい一心のユカリとツトムは、アマゾンキラーたちが席を外した隙にバンから逃げ出しました。しかし、ツトムが石につまづいて転倒した際に姉弟はアマゾンキラーとゼロガールズに取り囲まれてしまい、バルイーグル誘き寄せ作戦に成功したアマゾンキラーはゼロガールズに用済みとなった姉弟の始末を命じました。
その頃、飛羽はユカリとツトムを捜して浜名湖のホテル内をくまなく捜索していました。その時、ホテルのフロントにアマゾンキラーから飛羽宛ての電話がかかり、「風神岬の荒磯まで来い。そこで子供たちを渡す」と告げられました。モーターボートで岬に向かった飛羽はアマゾンキラーやマシンマンに捕らえられ、変身アイテム兼通信機器のブレスレットを奪われてしまいました。ユカリとツトムは袋に詰められて浜名湖の底に沈められようとしており、アマゾンキラーは飛羽に「いいことを教えてやろう。間もなく東京は火の海となる!」と告げました。その頃、ブラックマグマの戦闘機「ヘルファイター」の編隊が東京を爆撃すべく出撃していました。
ヘリに縛り付けられた飛羽は上空に吊り上げられ、アマゾンキラーはマシンマンに飛羽を銃撃するよう命じました。銃撃によりロープを切られた飛羽は地面に叩きつけられ、爆撃を受けて気絶してしまいます。アマゾンキラーはマシンマンに飛羽の様子を確かめさせましたが、実は気絶しているフリをしていただけの飛羽はマシンマンから銃を奪って反撃を開始しました。
アマゾンキラーからブレスレットを奪還した飛羽はバルイーグルに変身、武器“バルカンスティック”をヘリに投げつけて撃墜すると“太陽電撃剣”でマシンマンを一掃しました。アマゾンキラーはその場から逃げ出し、バルイーグルはマシンマンの一人からユカリとツトムの行方を聞き出しました。
一方、サンバルカンの秘密基地「バルカンベース」では鮫島・豹・嵐山親子は東京上空にヘリファイターの編隊が飛来したことを確認していました。バルシャークとバルパンサーは直ちにジャガーバルカンで出撃、ヘリファイターの部隊を次々と撃墜していきました。一方、バルイーグルはゼロガールズの手からユカリとツトムを無事に救い出し、姉弟を迎えにきた巨大戦闘機「コズモバルカン」に乗せて浜名湖を後にしました。
太陽戦隊サンバルカンの結末
ハナビモンガーは“東京花火ショー”の開幕を宣言、マシンマンに打ち上げ花火を発射させました。バルシャークとバルパンサーは東京爆破を阻止するために現場に駆け付けましたが、ハナビモンガーは“マヌケ”との文字が描かれた仕掛け花火で二人を挑発、花火ロケットでケリをつけようとしました。
そこにようやくバルイーグルが現れ、ここにサンバルカン三人全員が集結しました。「輝け! 太陽戦隊サンバルカン!」サンバルカンはあっという間にマシンマンを片付け、「ハナビモンガー様とは俺のこった!」と見得を切るハナビモンガーに「ご存じ、天下無敵のサンバルカン!」と返してみせました。ハナビモンガーは花火を投げつけてサンバルカンを攻撃しますが、サンバルカンは連続技“トリプルアタック”で反撃すると必殺武器“バルカンボール”をハナビモンガーに叩きつけました。
追い詰められたハナビモンガーは巨大化して暴れ回り、近隣の石油コンビナートを爆撃しながらサンバルカンに襲いかかりました。サンバルカンも負けじとジャガーバルカンに乗り込み、バルイーグルはコスモバルカンで、バルシャークとバルパンサーは重戦車「ブルバルカン」で出撃しました。 「合体! グランドクロス!」コズモバルカンとブルバルカンは合体して巨大ロボ「サンバルカンロボ」となり、必殺技“太陽剣・オーロラプラズマ返し”でハナビモンガーを倒しました。
こうして東京爆破を阻止したサンバルカンは無事再会を果たしたユカリ・ツトム・母親と一緒に浜名湖で束の間の休息を取ることにし、美佐と一緒に水上スキーを楽しみました。
以上、映画「太陽戦隊サンバルカン」のあらすじと結末でした。
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