スクールライフ: パリの空の下での紹介:2019年フランス映画。パリ郊外にある治安の悪い地域サン=ドニの学校のカウンセラーとして新しくきたサミアは、新学期初日から生徒たちの悪い行いに振り回されます。サミアのパートナーは刑務所におり、生徒の1人であるヤニスも、父親が刑務所に収容されています。ヤニスは問題児でしたが、サミアはヤニスと向き合おうと奮闘します。
監督:グラン・コール・マラード 出演:リアム・ピエロン(ヤニス)、ジタ・アンロ(サミア)、マハマドゥ・サンガレ(フォデ)、アントワーヌ・レナルツ(ティエリ)、ブランディーヌ・レノア(アン)、Soufiane Guerrab(メサウド)、ほか
映画「スクールライフ: パリの空の下で」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スクールライフ: パリの空の下で」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スクールライフ: パリの空の下での予告編 動画
映画「スクールライフ: パリの空の下で」解説
この解説記事には映画「スクールライフ: パリの空の下で」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スクールライフ: パリの空の下でのネタバレあらすじ:起
パリ郊外にあるサン=ドニは治安が悪いことで有名で、中学校も不真面目な生徒がたくさんおり、去年は2人が退学になりました。新学期の初日から鍵穴にガムを入れたり、居残りの生徒が発生したりなど、さっそく問題を起こす生徒が現れます。
サミアはその中学校のカウンセラーとして新しく入ってきました。ヤニスという少年は問題児として教師から目をつけられており、教師を侮辱したとして呼び出されます。サミアは優しく真面目にヤニスに注意を促します。
ヤニスが家族と一緒に刑務所へやってきたところをサミアは目にします。サミアのパートナーもカードの偽造によって刑務所に入っており、面会に訪れていました。同僚にはパートナーのことを秘密にしています。
スクールライフ: パリの空の下でのネタバレあらすじ:承
ヤニスはフォデと大親友でしたが、教師のティエリによってフォデは学校を退学になってしまいます。それをきっかけにヤニスはティエリを敵対視しています。ティエリに何度も嫌がらせをして嫌われているヤニス。そんなヤニスは興味のないことを勉強することに疑問を抱いており、勉強に対するやる気がありません。
ヤニスは再び呼び出されてサミアと話します。サミアは、なぜ刑務所にいたのかを訊ねると、ヤニスの父親が刑務所に入っており、何度か逮捕されているそう。それは友達にも秘密にしています。サミアも自分の恋人が刑務所に入っていることを告白し、自然とサミアはヤニスに親近感を覚えます。
そんなヤニスは飽きることなく隙を見て、ティエリに物を投げます。ティエリはすぐにヤニスが犯人であると疑いますが証拠はありません。ティエリはどんどんヤニスに対して不快感を覚えます。
サミアのパートナーを釈放させるためには、パートナーに仕事を与えなくてはなりませんが、なかなか見つかりません。そこで、サミアは同僚のメサウドに相談をします。メサウドはサミアの働きぶりに好意を抱いていたので、パートナーの存在に少し動揺しましたが、サミアのために協力すると約束します。
問題児のクラスでは音楽の練習も真面目にとりあってくれないので、音楽の先生は苦労を重ねます。しかし、生徒が先生たちを招待してリコーダーで演奏を披露します。先生たちはとても嬉しそうです。
スクールライフ: パリの空の下でのネタバレあらすじ:転
相変わらずやる気のないヤニスにサミアは、「何に興味があるの?」と訊ねます。すると、ヤニスは映画やテレビに興味があると言います。そこでサミアは映画の職業訓練プログラムをヤニスに勧めますが、乗り気になってくれません。
パートナーのために引越しと転職をし、パートナーの職探しもしていましたが、刑期が長くなるとサミアは報告されます。サミアはパートナーの前で泣き崩れ思いの内をぶちまけ、この関係に終わりを告げようとします。サミアはメサウドにこのことを話し、数人の生徒たちを救ってこの街を去りたいと嘆きます。
レダが大麻を売って調子にのっています。レダのおじが原因でヤニスの父が刑務所に入ってしまったので、レダの態度にイラついたヤニスはケンカをしそうになりますが、教師に止められます。この件でヤニスの母親は学校から呼び出されます。ヤニスは学校のことを母親に何も話しておらず、職業訓練プログラムのことも相談していませんでした。学校でしていることを知ったヤニスの母親は家で泣くばかりでした。
その姿を見たヤニスは、映画の仕事につけるようにプログラムを受けることを考えているとフォデに伝えると、反対されます。するとフォデにレストランを一緒に経営しようと誘われます。ヤニスは希望の光を感じました。
カウンセラーの一人のディランは、生徒のレダから大麻を買っており、その代わりに遅刻などを免除してあげています。レダがディランの件をサミアに話してしまい、ディランの悪事がばれてしまいます。サミアは穏便に済ませたいから辞職するように指示をします。ディランは大人しくそれを受け入れます。
スクールライフ: パリの空の下での結末
ヤニスが友達と話しているとなんだか道が騒がしい様子です。野次馬感覚で見に行くと、フォデが交通事故に遭い、心臓マッサージをされていました。ヤニスは目の前の現実を受け入れられずにいます。そしてフォデは亡くなってしまいます。
希望の光が見えたかと思ったヤニスは、再びどん底に落とされたかのように元気を失くします。それが原因で、授業中ティエンに注意されたときに、悪態をついてしまいます。いよいよ、ヤニスは退学に迫られてしまいます。会議でサミアはヤニスの味方をしますが、ティエンは甘すぎると納得しません。そしてヤニスは自ら「自分は退学するべきだ。」と発言します。
時が経ち次年度の初日、サミアはまだこの地に留まって同じ学校でカウンセラーをしていました。そこにはヤニスの姿もあり、サミアに笑顔を見せてこの映画の幕は閉じます。
以上、映画「スクールライフ: パリの空の下で」のあらすじと結末でした。
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