ヴィクとフロ 熊に会うの紹介:2013年カナダ映画。刑務所を出所した2人の女が、偏見や過去の因縁によって悲惨な結末を迎えるまでを描いたカナダ映画。ベルリン国際映画祭でアルフレッド・バウアー賞を受賞した作品。
監督:ドゥニ・コーテ 出演:ピエレット・ロビタイユ、ロマーヌ・ボーランジェ、マルク=アンドレ・グロンダン、マリー・ブラッサール、オリヴィエ・オーバン、ほか
映画「ヴィクとフロ 熊に会う」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヴィクとフロ 熊に会う」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヴィクとフロ 熊に会うの予告編 動画
映画「ヴィクとフロ 熊に会う」解説
この解説記事には映画「ヴィクとフロ 熊に会う」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヴィクとフロ 熊に会うのネタバレあらすじ:起・自由と孤独
終身刑で服役していた女性ヴィクトリア”ヴィク”は、60歳を過ぎて仮出所が許され、森の中の廃砂糖小屋で暮らす叔父を頼ってやってきた。叔父エミールは半身不随で口もきけない状態だったが、近所に住むニコラ一家が面倒を見ており、ニコラの息子シャルロが毎日エミールの世話をしていた。
ヴィクはシャルロに教えてもらいながらエミールの世話をして暮らし始める。週2回訪れる保護観察官ギョームの面談を受ける以外は訪れる人はなく、ヴィクは次第に孤独に苛まれるようになる。
ある日、ヴィクは刑務所で恋人関係にあった女性フロランス”フロ”が刑期満了で出所し、ヴィクのもとへやってきた。
ヴィクとフロ 熊に会うのネタバレあらすじ:承・恋人との生活
ギョームはヴィクが仮出所の条件「弟イヴォンとの同居」「出所者との接触禁止」に違反していることを指摘するが、ヴィクが落ち着いて生活していることで不問に付していた。フロとの生活で明るさを取り戻したヴィクだったが、バイセクシャルで外交的なフロに不安を抱いてもいた。
やがてフロは人目を避けた小屋での暮らしに退屈するようになり、町へ出て男との関係を持つようになる。エミールの前に突如現れた元服役囚の女2人に嫌悪を抱くニコラは、酒場で男を物色していたフロに対しあからさまな敵意をぶつける。
ほどなくギョームから、民生委員とニコラ一家の間でエミールの施設への入所が決まったことを知らされる。
ヴィクとフロ 熊に会うのネタバレあらすじ:転・忍び寄る過去
そんな中、ヴィクはマリアという女性と出会う。愛想がよく菜園作りを手伝ってくれたりと親切なマリアに救われる思いのヴィクだったが、実はマリアはフロに恨みを抱くかつての仲間で、突如フロの前に現れたマリアは彼女を拘束し、足を殴打する。
ヴィクは、骨折し自分しか頼れない状態のフロを甲斐甲斐しく世話することに幸せを感じていた。しかしギプスが取れたころ、フロは隠遁生活に嫌気が差し、マリアから身を隠すためにもヴィクのもとを去る決心をする。
ヴィクとフロ 熊に会うの結末:永遠のふたり
森のはずれの湖で別れ話をしたあと、2人が小屋へ帰ろうと森の中の小道を歩いていると、道をふさぐようにトラックが止められていた。不審に思いながらもトラックを迂回して歩いていた2人は、そこで熊用の罠に足を踏み入れてしまう。
激痛に叫ぶ2人の前に現れたのはマリアだった。彼女は罠にかかった2人の女を満足げに眺めると、そのままトラックに乗って去っていく。助けを求める声はどこにも届かないまま、2人は息絶える。
発見されたヴィクとフロの遺体が、ギョームやニコラらが見送る中、警察によって運び出される。そこには解放されたヴィクとフロの姿もあった。2人は自分たちの遺体を見送ると静かにその場を歩き去っていった。
以上、映画「ヴィクとフロ 熊に会う」のあらすじと結末でした。
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