TV放送禁止シリーズ 伝染の紹介:2004年日本映画。グルメ映像を撮影する制作会社に自殺DVDが送られてきます。監督のタカノはグルメじゃないから関係ないと言うと、DVDをADのカヨが持ち帰ります。その後カヨは自殺しました。タカノらは真相を調べるために動きはじめますが…という内容のTV放送禁止シリーズ作品の1本です。疑似ドキュメンタリー手法の展開で、心霊特番レポートを彷彿させる内容です。
監督:福居ショウジン 出演者:城元大輔(タカノ) 、中村伸宏(スズキ)、牧野桜子(中川) 、溝手真喜子(カヨ)ほか
映画「TV放送禁止シリーズ 伝染」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「TV放送禁止シリーズ 伝染」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「TV放送禁止シリーズ 伝染」解説
この解説記事には映画「TV放送禁止シリーズ 伝染」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
TV放送禁止シリーズ 伝染のネタバレあらすじ:起
ケーブルテレビのグルメ番組などを手掛ける、下請け映像製作会社のタカノの会社に、視聴者からDVDが送られてきます。ADのカヨが中身を見て「見たら死ぬビデオDVDです」と言うと、タカノは「ウチはグルメ番組だから関係ない」と言います。
カヨが「もらっていいですか?」と聞くと、タカノは「せっかくだから、練習用のレポートを撮ってみて」と言って、カメラマンのスズキのカメラを渡します。その後カヨは自宅の窓から飛び降りて死んでしまいました。
カヨの49日が終わったあと、カメラを回収するためカヨの部屋へ行き、カメラとDVDを持ち帰ります。タカノとスズキは会社の地下室でカメラとDVDの調査を始めます。DVDは、弟がこのDVDを見て飛び降り自殺したと言う姉の中川から送られてきたものでした。そこでカヨのビデオを再生します。
カヨのレポートから始まり、DVDが再生されると「この映像は自殺を助けるもの、見た人は必ず死ぬ・・・」というテロップを読み上げました。そして二人はカヨの部屋の窓に映る女の姿を見つけます。しかしこれ以上の手掛かりがつかめないタカノとスズキは、中川に連絡を取り、会う約束をします。
TV放送禁止シリーズ 伝染のネタバレあらすじ:承
向ったのは中川の弟が飛び降り自殺したマンションの部屋でした。精神疾患のあった弟が心配で、中川が田舎から出てきて一緒に住んでいました。「弟はDVDを見てから急に元気になった。しかし突然窓から飛び降りた」と言います。そして「私自身、弟に何があったのかを確かめるためにDVDを見たものの、テロップを見て怖くなってやめた」と言います。
弟のパソコンを調べると、自殺サイトに多数アクセスしていましたが、それ以上はわかりませんでした。中川はADのカヨがDVDを見て死んだことを知ると「私も手伝う」と言い出し、3人で調査することになります。
3人は弟が通院していた精神病院に向かいますが、調査に進展はありませんでした。3人に残されたものはDVDを見る事だけでした。スズキに戸締りと監視をさせ、タカノと中川がDVDをテレビモニターで見ました。
テロップの後、どこかの屋上が映り、しばらくすると映像は途切れて終わりました。見終わった後、1時間以上何もない事から、今度はタカノとスズキが見ますが、同じように何も起こりませんでした。
TV放送禁止シリーズ 伝染のネタバレあらすじ:転
DVDに映る屋上の風景を印刷し、場所を探すことにします。やがて場所は代々木と特定され、3人は現地に向かい探していると、そのビルを見つけます。ビルのオーナーに交渉し、一度は断られるものの二人の自殺の話をして、再び撮影を行います。
そこでオーナーは「1年前、屋上から17歳の少女が自殺した。少女は何かの団体の事務所にいた娘で、この事務所は少女が入れ代わり立ち代わりで出入りし、私は売春でもやっているのかと思った。やがてマスコミが嗅ぎ付け騒ぎ出したことからビルから出て行ってもらった」と言います。
当時取材していたマスコミに話を聞くと「接触障害の少女を集めていた新興宗教団体を取材していたが、この取材が違法だと訴えられ、公判中なのでこれ以上は話せない」と言われます。
行き詰った3人でしたが、中川がネットの掲示板を使って、この団体の事を探る作業を始めます。一方、タカノらはこの団体の取材をした記者にアポをとって会う約束をしました。
TV放送禁止シリーズ 伝染の結末
記者は話し始めます。「あの団体の代表は以前、新興宗教法人を運営していた。その宗教法人では、出家者、行方不明者、自殺者などが続出していて、調べてみると信者の保険金や財産が全て宗教法人に流れていた。するとマスコミが一斉に集まった為、宗教法人は解散した。その後立ち上げたのがRという団体。Rは接触障害の少女たちを集め、ドラッグまで使って児童ポルノを撮影し販売していた。そして代表に強い霊能力があった。Rがビルを出る前に手に入れたものだ」と言って、紙包みを渡しました。
中身は個人データで、中川の弟の名もありました。タカノは「DVDを送った名簿じゃないのか?」と記者に聞きますが「そこまでは知らない」と言って帰ります。
その時、中川から電話が入ります。「DVDの秘密がわかった。DVDは一人で見ないといけない、更にPCで見ないといけない。今からやってみる」と言います。タカノは「DVDからネットに繋げる手法だ、待っていてくれ」と言いますが、中川の電話は切れました。
タカノらが駆けつけた時、中川の姿はありませんでした。中川の撮ったビデオが再生されました。中川は途中から「DVDには続きがあったんだ」と言って突然叫び、後ろを振り返ります。中川の背後には女の霊が立っていました。
以上、映画「TV放送禁止シリーズ 伝染」のあらすじと結末でした。
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