怨念の紹介:2005年日本映画。フリライターのエミにとってパソコンは重要な仕事道具です。そんなパソコンがクラッシュし、リサイクルショップで回収してきたばかりのパソコンを無理を言って買ってきたエミでしたが、そのパソコンには同棲相手に裏切られ自殺した持ち主の女の霊が憑いていました…という内容の低予算ジャパニーズホラー映画です。女の霊が遺品に憑りつき、買った人を襲うというパターンです。
監督:長崎みなみ 出演者:手塚美南子(エミ)、榎本由希(エミの母)、 浅葱静(由貴) 、千葉誠樹(リサイクルショップの社長)、ほか
映画「怨念」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「怨念」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「怨念」解説
この解説記事には映画「怨念」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
怨念のネタバレあらすじ:起
フリーライターのエミは今日も原稿に追われています。パソコンに向かい雑誌用の記事を作成中、突然パソコンがクラッシュしてしまいました。今日の締め切りに間に合わすため、パソコンの修理を頼みますが代替えのパソコンもなく、雑誌社の指示でネットカフェに向かっていました。
通りかかったリサイクルショップで中古のデスクトップパソコンを見つけたエミは、店員の小峰に「売ってください」と話しかけます。小峰は「まだ、チェックもしてないし無理です」と言うと、エミは「動けばいいから」と無理を通し、1週間後に一旦返すという約束で、自宅まで配達してもらいます。
その時、白い服を着た若い女の霊が、パソコンを積んだ車に乗り移ります。エミの自宅からの帰り際、小峰が「1週間後までに何かあったら連絡をください」と言って名刺を渡します。家を出る時の小峰の顔は、何かを隠している顔でした。
リサイクルショップに帰ると社長が、遺品の持ち主の供養をしていました。この店は遺品整理で引き取ったものを販売している店でした。小峰は社長にパソコンがなくなっていることを問い詰められます。小峰が「1週間で返す約束です」と言うと、社長は「保証できるのか?」と言います。
怨念のネタバレあらすじ:承
社長は、パソコンの持ち主の他の遺品を供養していました。しかし強い霊力で供養を拒まれます。そのころエミは、原稿の入力に必死でした。パソコン操作に少しバグが出るものの、何とか進めていると、漢字変換の時「死、殺」などの漢字に変換される事に違和感を覚えていました。仕上がった原稿を送り、一旦眠りについたエミでした。
その時パソコンの画面に「血、死、苦、殺」などの文字がたくさん並びます。目覚めたエミがパソコンの画面を見て驚きます。そしてプリンターからは、印刷されてまで出てきました。エミは血糊や血だらけの女の手が見えるようになります。エミは小峰の名刺を探して電話をかけますが、留守電になっていました。
一方、リサイクルショップでは、店を出ようとした社長と小峰の前に、白い服の女の霊が現れます。遺品を引き取った日の事を社長は思い出しました。アパートの一室で、若い男が「これもこれも」と処分してもらうものを指さしていました。傍らでは母親らしき中年女性が泣いています。社長は女の霊を追い払おうとしますが、霊の力が強く、二人は追い詰められ気絶させられました。
怨念のネタバレあらすじ:転
エミは新しいリライトの仕事をパソコンで入力しています。母は浴室で浴槽が血の海になっているのに驚きました。やがて浴槽から白い服の女が出てきます。驚いた母は転倒し頭を打って気絶しました。入力を続けるエミでしたが、突然パソコンが勝手に入力を始めます。「寂しい、助けて、ここまで来て・・・」などと次々文字が打ちこまれます。
エミが「誰なの?」と聞くと画面に「知りたい?」と文字が入力されます。そして画面に女の霊が現れました。そして女はどうして自分がこうなったのかを画面で見せます。
隆という男と同棲した由貴がこの女でした。由貴は隆宛てに「あなたに私の事を絶対忘れさせないために、ここで死ぬ」と書かれた遺書を残し、浴槽で手首を切りました。そして湯ぶねに浸かり、湯を真っ赤に染めて死んでいきました。
社長と小峰が遺品を引き取りに行った日に、遺品の指示をしていたのが隆で、傍らで泣いていたのが母親でした。
怨念の結末
パソコンから出てきた由貴はエミに襲いかかります。気絶したエミの首を由貴が締め始めました。エミの母は意識を取り戻し、エミの部屋に行きます。そして由貴を止めます。エミの母は由貴に「一番大事な娘を殺さないで、あなたのお母さんもあなたの事が一番大事だと思っているのよ」と由貴の説得を始めます。
由貴はエミの首を絞めるのを止め、エミの母と向き合います。エミの母が、由貴の母が苦しんでいる事を心から話します。すると由貴は画面の中に入ります。エミの母はエミを必死で起こしていました。この姿を見た由貴は画面の中で泣いていました。
やがてパソコンは社長と小峰に引き取られました。エミとエミの母は抱き合って泣きます。そして社長がパソコンの供養をします。目の前には、笑顔で立つ由貴の霊がいました。由貴は素直に供養に応じ、成仏し消えて行きました。リサイクルショップの販売台には、由貴のパソコンが並んでいます。
以上、映画「怨念」のあらすじと結末でした。
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