落葉とくちづけの紹介:1969年日本映画。大学時代演劇部のヒロインだった信子は卒業後CM女優をしていました。信子の周りには大学時代から付き合いのある水谷たち5人組がいつもそばにいます。そんな時、信子の彼氏だったというジュンという青年が現れます。覚えのない信子にジュンは2年前に記憶喪失になっているんだと言いますが…という内容のヴィレッジ・シンガーズ、オックスの共演とヒット曲に合わせたラブストーリーです。ラストはミステリー映画並みのどんでん返しがあります。
監督:斎藤耕一 出演者:ヴィレッジ・シンガーズ、オックス、尾崎奈々(田代信子)、藤岡弘(ジュン)、香山美子(亜紀)、早瀬久美(田代悦子)ほか
映画「落葉とくちづけ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「落葉とくちづけ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
落葉とくちづけの予告編 動画
映画「落葉とくちづけ」解説
この解説記事には映画「落葉とくちづけ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
落葉とくちづけのネタバレあらすじ:起
大学の演劇部の公演が行われていました。水谷ら5人の男性グループはヒロインの信子を自分たちのアイドルのように扱い、公演も成功に終わります。卒業を控えた水谷らは、卒業しても皆で一緒に演劇をやろうと言います。
卒業後、水谷らはバンドを結成しバーで演奏し歌っていました。一方信子はCM女優となり、日々CM撮影に追われていました。それでも信子と水谷らのグループの友情は続き、信子が「見合いを壊して」とお願いすると、5人が見合いの場に押しかけ、ヘタに芝居をうっています。
22歳のジュンという青年が編集者にやって来ます。自分の漫画の売り込みでした。ジュンの漫画は自分の彼女を題材にしたラブストーリーでした。「今の時代はエロとナンセンスだ」と息巻く編集長は「こんな漫画は売れない!」と言ってジュンを帰します。
そのジュンを編集者の亜紀が追いかけて呼び止め「私のネタで漫画を描いて!」と頼みます。するとジュンは「田舎で暮らしていたノンコという彼女とのことを漫画にした。僕はこの漫画しか描けない」と言います。
落葉とくちづけのネタバレあらすじ:承
ペンキ職人が本業のジュンが、電柱に登って仕事をしていると、下を通るノンコを見つけ呼び止めます。女性はノンコではなく信子の妹の悦子でした。ジュンが謝り話をして漫画を見せると、悦子が「お姉ちゃんに話してみる」と言います。しばらくして悦子が水谷ら5人に「お姉ちゃんがおかしくなった」と相談します。それは話を聞いた信子がジュンに会ってからでした。
ジュンは信子をノンコと呼び、突然いなくなった2年前以前の事を話します。身に覚えのない信子でしたが、ジュンはしつこく付きまとい「記憶喪失になっているんだ」と話ました。家に帰った信子は2年前の12月14日の日記が空欄なのを見つけ、本当に記憶喪失になったのかと思い始めます。
そこで水谷らは、ジュンに会い「信子の彼氏だ、幼い頃から知っているんだ」と嘘をつきます。ショックを受けたジュンは自分の描いたノンコの漫画を燃やしていました。そこへ亜紀がやってきて、ノンコの漫画を取り上げ「私が預かる、絵描きがあきらめたらダメ」と励まします。
落葉とくちづけのネタバレあらすじ:転
編集者ではエロとナンセンス記事では売れなくなって、本の返品が大量にきていました。そこで亜紀は「実話恋愛漫画で売り出そう」と言ってジュンの漫画を雑誌に載せることにします。ジュンの漫画は信子とジュンと水谷ら5人が登場するものでした。漫画を見た水谷らは自分たちの事だと怒って編集者に文句を言いに行きます。
すると亜希が「あなたたちは髭と長髪で、漫画に描きやすい恰好だから、床屋へ行って綺麗にしたら」と言います。5人はその気になり身なりを整えます。正装した水谷らを見た悦子は「ヴィレッジシンガーズそっくりだ」と言います。丁度コンサートが行われたバーで、ヴィレッジシンガーズに間違われた水谷らは、なりきって演奏を始めました。
一方、本物のヴィレッジシンガーズは、悦子と信子に水谷らに間違われ、信子の誕生日パーティーに参加します。そして歌と演奏を披露しました。
そのころ亜紀はジュンに「信子に昔を思い出させるんじゃなく、今の信子を好きになりなさい」と言います。しばらくして信子はジュンに会い「ノンコと一緒だったころを教えて」と言い、ジュンは信子に話します。そして二人は恋に落ち、デートを重ねるようになりました。
落葉とくちづけの結末
信子は、水谷ら5人と順番にデートをし、今まで楽しかったことを感謝して礼を言います。そして水谷らが祝ってくれる信子の誕生日パーティーで「今日であなた達とはお別れ、自分を探しに行く」と言って家を出ました。信子はジュンと二人で自分の記憶にない田舎に向かいます。
駅に降りると、森に入りました。ジュンが「ノンコはここでけがをして記憶を失ったんだ」と言いながら森を抜け、陸を越えます。そうして「僕たちが住んでいた家はこの上だ」と言って小高い丘に上がると、そこには家は無く、荒れた岩だらけの丘がありました。ジュンは走って座り込み泣きます。信子はジュンに「私はわかったわ、記憶喪失はあなただったのね」と言います。
雑誌社では水谷らが、落ち葉に埋もれて眠るノンコとジュンの漫画を見ていました。亜希に「この後はどうなったの?」と聞きますが、亜希は「作者しかわからない」と言います。
落ち葉の布団から目覚めた信子はジュンを起こし「私たちの家を探しましょう」と言うと、ジュンが「でも・・・」と言います。すると信子は「なかったら私たちで作り上げればいいじゃない」と言うのでした。
以上、映画「落葉とくちづけ」のあらすじと結末でした。
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