告白小説、その結末の紹介:2017年フランス,ベルギー,ポーランド映画。原作「デルフィーヌの友情」をロマン・ポランスキー監督により映画化。ベストセラー小説を排しながら精神的に疲弊していた女流作家が、ひとりの美しい女性に出会い、その存在に翻弄されるサスペンスミステリー。
監督:ロマン・ポランスキー 出演:エマニュエル・セニエ(デルフィーヌ)、エヴァ・グリーン(エル)、ヴァンサン・ペレーズ(フランソワ)、ジョゼ・ダヤン(カリーナ)、カミーユ・シャムー(オリアーヌ)、ほか
映画「告白小説、その結末」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「告白小説、その結末」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
告白小説、その結末の予告編 動画
映画「告白小説、その結末」解説
この解説記事には映画「告白小説、その結末」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
告白小説、その結末のネタバレあらすじ:起・ベストセラー作家の苦悩
母親の自殺を題材にした本がベストセラーとなった作家デルフィーヌ。一方で家族の不幸をネタにしたと批判の手紙が届いていた。その罪悪感もあって次はフィクションを書こうと準備を始めているものの、一向に執筆は進まない。
デルフィーヌは疲れからサイン会を早々に打ち切らせると、その後出席した出版社のパーティーで「エル(彼女)」と名乗る女性に出会う。
エルと意気投合し親密さを増していったデルフィーヌは、著名人のゴーストライターをしているというエルに感想を聞こうと新作のプロットを見せるが、彼女は「つまらない、もっと自分のことを書くべきだ」と助言する。
告白小説、その結末のネタバレあらすじ:承・”彼女”への依存
匿名の批判的な手紙は続き、身に覚えのないSNSへの書き込みなどで、デルフィーヌの精神状態は悪化していくと、エルがそんな彼女を助け、マネージャーのように仕事をさばくようになる。
しかし、デルフィーヌがエルに黙って仕事を受けたことが分かると、怒りをあらわにして苛立ち紛れにミキサーを破壊する。そんな暴力的な面を見せつけられ動揺するデルフィーヌだったが、もはやエルの助けがなければ仕事もできないほどに疲弊していた。
それでも知人たちからのメールに連絡してこないよう勝手に返信したエルに、デルフィーヌは距離を置くようになる。
告白小説、その結末のネタバレあらすじ:転・献身と恐怖
そんな中、デルフィーヌはアパートの階段から落ちて骨折、駆けつけたエルは献身的にデルフィーヌの面倒を見始める。田舎の別荘で過ごそうというエルの提案で、2人は別荘に向かうが、途中、エルから夫が自殺したことや、放火によって父親を亡くしたこと、空想の友人がいたことなどを聞いたデルフィーヌは、エルの話を書くことを決め、彼女に悟られないよう聞いた話をメモにし、録音し始める。
別荘でもエルは食事などこまごまと面倒を見るが、やがてデルフィーヌは体調を崩していき、食事を拒む彼女にエルは食器を投げつけ激怒する。その晩、夫からの電話にエルが電話に出ていた。彼女の態度を訝しんだデルフィーヌはメモを確認すると、書き留めたページが破り取られていた。
自分が置かれた状態とエルの態度に恐れを感じたデルフィーヌは、別荘を抜け出す。近隣の家に助けを求めようとしたとき、通りかかった車によろけた彼女は、側溝に落ちて意識を失う。
告白小説、その結末の結末:”彼女”の正体
翌朝、助けられて病院に運ばれたデルフィーヌのもとに、フランソワが駆けつける。殺鼠剤の成分が検出されたことから、自殺を図ったものと思うフランソワだったが、彼女はエルが食事に混入させたのだと訴える。
フランソワからの電話にエルが出たことを話すが、彼は「エルとは話したことはなく、電話もいつも誰も出ないまま切れていた」と話す。
回復したデルフィーヌがエージェントを訪ねると、彼女は新しい作品を絶賛する。書いた覚えのないデルフィーヌだったが、寸時にそれがエルの書いたものであることを悟る。
新作「真実に基づいた物語」も反響を呼び、再びサイン会が開かれる。そこでサインに応じるデルフィーヌは、以前の疲れた女ではなく、エルのように美しく装った女性だった。
以上、映画「告白小説、その結末」のあらすじと結末でした。
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