ロード・インフェルノの紹介:2019年オランダ映画。家族で帰省中、ハンスがハイウエイで白いバンにあおり運転をしたことから、バンの男に追い回され、実家まで追いつめられるという恐怖を描いたバイレンスホラー映画です。近年話題にのぼるあおり運転を題材にした作品で、悪いのはあおり運転をした方なのに、とことん追い詰められ立場が逆転する様子をノンストップで描いています。
監督:ルドウィック・クラインス 出演:ユルン・スピッツエンベルハー(ハンス)、アニエック・フェイファー(ディアナ)、 ウィレム・デ・ウルフ(白いバンの男)ほか
映画「ロード・インフェルノ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ロード・インフェルノ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ロード・インフェルノの予告編 動画
映画「ロード・インフェルノ」解説
この解説記事には映画「ロード・インフェルノ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ロードインフェルノのネタバレあらすじ:起
ハンスは妻のデイアナ、娘のミル、ロビンを連れ、車で実家に向かう準備をしています。今日はハンスの父の誕生日で、認知症の進んだ父にとっては最後の誕生日になるかもしれない大事な日でした。しかしいつものようにディアナが寝すごし、準備に手間取ります。イラつくハンスはクラクションを鳴らしディアナを呼びます。実家のハンスの母もまだかと電話をかけてきます。
1時間遅れで出発したハンスはハイウエイを飛ばしながらディアナと言い争います。後部座席ではミルとロビンがゲーム機の取り合いで喧嘩をしています。落ち着かずイライラしながら運転するハンスの車を黒いアウディがあおって来ます。ハンスもキレてあおり返すと事故をしそうになり、冷静さを取り戻します。
運転中も電話をしてくる母親に再びイラつき、ハイウエイをジグザグ走行しながら飛ばします。丁度左側車線に着いた時、時速100キロ未満で走る白いバンが行く手を遮ります。左側車線は120キロくらいで車が連なっています。あまりにも遅い走行にハンスは、パッシング、クラクション、蛇行などあらゆるあおりをかまします。やがて右側車線が空いてくると、ハンスは右側車線に移り、追い抜きざまに運転手を睨みつけ、バカにしたような合図を送ったのでした。
ロードインフェルノのネタバレあらすじ:承
白いバンから遠ざかり、ハンスは給油の為サービスエリアに寄ります。給油が終わりディアナらの元へ向かうと、白いバンの運転手がディアナらになにやら話をしています。ハンスがやってくると、男は冷静ながら人を馬鹿にしたような言い方で持論を展開しています。ハンスが怒りだすと、男は「あおり運転したことを謝れ」と迫ります。売り言葉に買い言葉のハンスは、捨てゼリフを吐いて車で走りだします。
ディアナや娘たちが車の中で騒いでいますが、ハンスはルームミラーに釘付けでした。あの白いバンが追ってきているのです。やがて実家へ向かう出口からハイウエイを降りると、白いバンも降りています。少ししてディアナと娘達が白いバンに気づくと、車内はパニックになります。
ハンスは「車を止め話を付けて来る」と言って降りて行きました。男の元に行くと、男は「謝れ」と言います。ハンスは「謝らない。警察を呼ぶぞ」と迫ります。「それなら呼べ」と言う男は「携帯電話の電池が無い」と言って見せます。「オレの電話を使え」とハンスが携帯を渡すと、男は電話を取り上げました。慌てたハンスが、携帯を取り返そうと揉みあいになります。「もういい」と言ったハンスは一旦車に戻ります。
ロードインフェルノのネタバレあらすじ:転
ディアナが「謝って済むんだったら謝ってきて」と言い、納得したハンスが男に謝ると、男は「謝るタイミングを逃した」と言い、再び揉みあいになります。ディアナも出て来ると二人は、走ってきた車に轢かれそうになります。
二人はヤバいと思い車に戻るとディアナの運転で走り出しますが、白いバンは追ってきます。やがて道路を外れスタックすると、男が防護服を着て薬物噴射機をもって襲いかかります。車内に薬剤を噴射されたものの、どうにか逃げ出した4人は実家に向かい猛スピードで住宅街を走り抜けます。途中で危険行為の為、住民たちに囲まれますが振り切り、車を大破させながら警察署に着きました。ハンスは警察に事情を話し、車の簡易修理をしてもらいパトカーの誘導で実家に向います。周囲にいる白いバンが全てあの車に見えます。
そのころ男は、ハンスの携帯電話から実家の住所を調べ、向かっていました。実家に着くと、ハンスの母に「ハンスの携帯を拾った。彼に渡したいがその前に足に薬剤がついたので洗わせてくれ」と言って、家に上がりこみます。そして母に「ハンスが悪くなったのはお前の教育のせいだ」などと言いがかりをつけた為、母が追い出そうとすると男は母を捕まえ、認知症の父が寝る寝室に向かったのでした。
ロードインフェルノの結末
ハンスは実家の前で「もう大丈夫だ」と言って警官を返します。ディアナらが家に入ると、ハンスは周囲に男がいないか確認します。家の中では祖父と祖母を探しに行ったミルとロビンが閉じ込められている二人を見つけます。異変に気づきディアナが2階に上がった時、ハンスが戻って来ます。
そこへ男が現れハンスに薬剤を噴射します。ハンスは逃げながら意識が朦朧とし、2階にいるディアナらの元へ、壁をよじ登ります。男はいなくいなり、倒れ込んだハンスの体をハンスの母が洗い流します。やがて警察と救急がかけつけ、ハンスらは助け出されます。救急車で待つミルとロビンの元へ、防護服を着た男がやって来て「君たちは悪くない、悪いのはお父さんとお母さんだ」と言って居なくなりました。
普段の生活に戻ったハンス一家。ディアナは、いつものように時間ぎりぎりまでドタバタし、慌てて仕事に向います。ハンスはミルとロビンを学校まで送ります。その帰り道、ハンスの背後から白いバンが迫ります。そして白いバンは加速し、ハンスを撥ね飛ばしたのでした。
以上、映画「ロード・インフェルノ」のあらすじと結末でした。
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