きみが還る場所の紹介:2015年アメリカ映画。交通事故で瀕死の重傷を負いながらも奇跡的に一命をとりとめた牧師が、家族や友人ら多くの人々の助けを受け入れて再起し、事故の際の臨死体験を語り継いでいった実話をもとに映画化。
監督:マイケル・ポーリッシュ 出演:ヘイデン・クリステンセン(ドン・パイパー牧師)、ケイト・ボスワース(エヴァ・パイパー)、ドワイト・ヨーカム(ボーモント弁護士)、マイケル・W・スミス(クリフ)、フレッド・ダルトン・トンプソン(J・B・パーキンス)、ほか
映画「きみが還る場所」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「きみが還る場所」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
きみが還る場所の予告編 動画
映画「きみが還る場所」解説
この解説記事には映画「きみが還る場所」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
きみが還る場所のネタバレあらすじ:起
テキサスのサウス・パーク教会を担当するドン・パイパー牧師(ヘイデン・クリステンセン)は教師の妻エヴァ(ケイト・ボスワース)と3人の子供とともに幸せにくらしていたが、ある日、ヒューストン郊外の教会へ出張に出かけた帰りに大型トレーラーに正面から激突される。
車は大破、ドンは駆けつけた警察や救急によって即死と断定されるが、通りかかったディック牧師(マイケル・ハーディング)が彼のために祈りを捧げると、ドンは奇跡的に息を吹き返す。事故から90分後のことだった。
病院に運ばれたドンは脳と内臓に損傷はなかったものの重傷を負っており、特に左手足の骨は粉砕された状態だった。
エヴァはすぐさま病院に駆けつけドンに付き添うが、仕事を続けながら子供の世話と病院への行き来に困難だった彼女は、渋るドンを説きふせて子供たちを自分の両親に預けることにする。
きみが還る場所のネタバレあらすじ:承
しかし重傷を負ったドンは生きることに無気力で、医師らの治療にも非協力的で、そんな夫を前に医療費の支払いや家族と離れた孤独感でエヴァの疲弊も限界に達していく。
そんな中でエヴァは医師から固定具を装着する新しい治療法を提案され、その方法か切断かの二択を迫られた彼女は治療を受け入れる。しかし固定具は激しい痛みを伴うもので、医師からこの治療は数年かかり、その後も回復するかどうかは分からないと聞いたドンは、治療を受け入れたエヴァを責め、ますます無気力になっていく。
やがて治療費が賄えず転院を余儀なくされたドンは、家族にも看護師にも口をきかなくなり、全てに無関心になる。
きみが還る場所のネタバレあらすじ:転
そんな彼の元に牧師の先輩でもあるJ・B・パーキンス(フレッド・ダルトン・トンプソン)が見舞いに訪れる。彼はあらゆる申し出を拒絶するドンに厳しい表情で「君は偽善者だ」と言い放つ。
周りの善意は分かっているが、こんな惨めな自分に祈るのは無駄だと言うドンにJ・Bは、人々の助けを拒むことでドンが彼らの”奉仕”という神からの賜物を奪っているのだと叱咤する。
その意味を理解したドンは心を開き、素直に人の助けを借りるようになる。
4か月で34回の手術を乗り越えたドンは退院し、エヴァが彼のために用意した新しい家でようやく家族そろっての暮らしに戻る。友人らが代わる代わる世話につき、見守る中でドンは自力で立ち上がるまでに回復して行く。
きみが還る場所の結末
そんな中でドンは見舞いに訪れた親友デヴィッドに、実は事故で死んでいた90分の間に天国を見たのだと打ち明ける。
そのことを誰にも話せずにいたドンはデヴィッドから「天国を見せたあと生き返らせたのは、それを広く伝えさせるためだったのではないか」と言われ、エヴァに自分が見た天国について話して聞かせる。
ドンはエヴァの反応を恐れていたが、エヴァは知ることができ、夫を理解できたことに喜ぶ。ドンはエヴァが支え続けてくれたことに感謝をして夫婦の絆はより強いものになる。
そしてドンは5か月ぶりにサウス・パーク教会にもどり、自分のために祈り続けてくれた人々に感謝を述べ、そこで自分を現世に引き戻してくれたディック牧師にも再会する。そして偶然教会で出会った、同じ固定具を付けた大学生には自分の歩く姿を見せ、勇気づける。
”天国での90分”と題された彼の体験を記した著は、発刊以来46か国語に訳され多くの人に読まれ、ドンは世界中を周り3000以上の教会で自身の体験を語った。
以上、映画「きみが還る場所」のあらすじと結末でした。
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