さよなら、退屈なレオニーの紹介:2018年カナダ映画。やりたいことが見つからず全てにいら立つ17歳の少女が、葛藤しながら自分の進む道を模索していく。監督はカンヌ映画祭やトロント国際映画祭でも受賞経験のあるカナダの新鋭セバスティアン・ピロット。
監督:セバスティアン・ピロット 出演:カレル・トランブレ(レオニー)、ピエール=リュック・ブリヤン(スティーヴ)、フランソワ・パピノ、マリー=フランス・マルコット、リュック・ピカール、ほか
映画「さよなら、退屈なレオニー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「さよなら、退屈なレオニー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
さよなら、退屈なレオニーの予告編 動画
映画「さよなら、退屈なレオニー」解説
この解説記事には映画「さよなら、退屈なレオニー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
さよなら、退屈なレオニーのネタバレあらすじ:起・苛立ちの十代
カナダの海沿いの街で暮らし、高校卒業を間近に控えたレオニー(カレル・トランブレ)は、やりたいことがみつからず卒業後の進路も決まらないままだった。
レオニーは周りのすべてに苛立ち、腹を立てていた。母と再婚相手の義父ポールに不満を抱える彼女は、17歳の誕生日に代父母を招いてのディナーでも皮肉と悪態を振りまいた挙句、レストランを抜け出してしまう。
さよなら、退屈なレオニーのネタバレあらすじ:承・家族への思い
そんなレオニーはある日、行きつけのダイナーでギタリストのスティーヴ(ピエール=リュック・ブリヤン)と出会い、彼からギターのレッスンを受けることにする。
寡黙で足の悪い母親と同居するスティーヴになぜか好ましさを感じたレオニーは、彼との交流を深めていき、街を嫌い出たいと思っていること、唯一心を許せる実父シルヴァンがかつて閉鎖された地元工場の労働組合でリーダーだったことを話す。
工場仲間から、閉鎖はシルヴァンのせいだとされ、騒動はマスコミにも取り沙汰されて孤立し、シルヴァンは北部の工場へ左遷された。そのことでレオニーは人嫌いになり、彼を見限って別れた母を嫌い、放送で労働者を蔑むような発言をするポールを嫌っていた。
さよなら、退屈なレオニーのネタバレあらすじ:転・父への失望
自力で探したアルバイトがフイになったレオニ―は、仕方なくポールを頼り、彼の紹介で市役所から夜間の野球場を管理するバイトをすることになる。
学校、ギターレッスン、夜のバイトで取り合えず充実した日々を送り、久しぶりに戻ったシルヴァンとの父娘水入らずの時間と、スティーヴとの穏やかな付き合いを過ごしていた。
しかしスティーヴとの外泊をポールに問い詰められたことで、レオニーは父を悪者にし、父から母を奪ったポールを憎んでいると言い放つと、彼はシルヴァンは天使ではない、母を殴ったのだと聞かされる。
その事実にショックを受けたレオニーはスティーヴのもとを訪ねるが、レッスンをすっぽかしたことを責める彼に怒りをぶつけ、もう会わないと吐き捨てて家を出る。
さよなら、退屈なレオニーの結末:それでも未来はやってくる
シルヴァンの口からも事実を聞かされ、愛する父に失望した彼女は、ポールの車を金属バットで破壊するが、怒りは収まらない。
再び無為な日々に戻っていたレオニーは、ある晩スティーヴから、彼の母親が亡くなったという知らせを受ける。スティーヴと2人だけで彼の母親を見送ったレオニーは、心に落ち着きをとりもどす。
いつものダイナーでスティーヴと会っていたレオニーは、一服してくると言って外へ出たまま、目についたバスに乗り込む。
レオニーが去って照明が点かなくなったグラウンドでは、蛍の灯りだけの暗闇の中で、選手たちがキャッチボールしていた。
以上、映画「さよなら、退屈なレオニー」のあらすじと結末でした。
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