天空の結婚式の紹介:2018年イタリア映画。役者としてベルリンで暮らし、結婚を決意したアントニオとパオロ。しかし問題は互いの親を説得すること。パオロはゲイをカミングアウトして以来、母親とは口を利いていない。アントニオは復活祭でイタリアに帰郷する際にパオロを連れて、両親にカミングアウトと同時に婚約の報告をすることに。しかし村長を務める父親は断固として反対。そこへ幼馴染で元カノのカミッラが現れ事態は思わぬ方向へ。作品の原案はアメリカのオフ・ブロードウェイの大ヒット舞台『My Big Gay Italian Wedding』。イタリアを代表する人気俳優ディエゴ・アバタントゥオーノが父ロベルト役に扮し、ベテラン女優モニカ・グェリトーレなどイタリアで活躍する俳優陣がキャストを努める。
監督:アレッサンドロ・ジェノヴェージ 出演:ディエゴ・アバタントゥオーノ(ロベルト)、モニカ・グェリトーレ(アンナ)、サルヴァトーレ・エスポジト(パオロ)、クリスティアーノ・カッカモ(アントニオ)、ディーノ・アッブレーシャ(ドナート)、ディアーナ・デル・ブッファロ(ベネデッタ)、ベアトリーチェ・アレーナ(カミッラ)、ロザリア・ドゥルソ(ヴィンチェンツァ)、アントニオ・カターニア(フランチェスコ修道士)、エンツォ・ミッチョ(本人)ほか
映画「天空の結婚式」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「天空の結婚式」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
天空の結婚式の予告編 動画
映画「天空の結婚式」解説
この解説記事には映画「天空の結婚式」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
天空の結婚式のネタバレあらすじ:起
役者をしながらベルリンで暮らすイタリア人のアントニオは、恋人で役者仲間のパオロと同居していました。アントニオは“人生を一緒に歩んでいくならこの人”と確信し、ついにパオロにプロポーズ。パオロは涙を流して感激し、大家で同居人のベネデッタとともに喜びました。
しかし問題は、互いの親にどう伝えるか。パオロはカミングアウトして以来、母と疎遠のまま。アントニオの両親もゲイであることを知りません。
2人はアントニオの実家に復活祭で里帰りし、結婚の報告をすることにしました。ローマから北東へ約120km。崖の上の集落チヴィタ・ディ・バニョレージョにアントニオの実家はあります。
ことの成り行きに興味を持ったベネデッタと、新たな同居人の風変わりなイタリア人中年男性ドナートまでもが一緒に行きたいと言い出します。嫌がるアントニオを押し切り、仕方なく4人で実家へと向かうことに。
するとそこへ、アントニオの幼馴染で元カノのカミッラが現れます。アントニオがゲイだと知っても、忘れることができず、ヨリを戻したいとすがってきました。しかしカミッラのことなど眼中にないアントニオは、実家へ向けて出発しました。
天空の結婚式のネタバレあらすじ:承
母アンナはパオロがアントニオの恋人であり婚約者だと知ると驚きを見せましたが、「愛する息子が選んだ人なら間違いない」と受け入れ、歓迎します。
しかし、村長でもある父ロベルトは猛反対。村の議会では、過疎が進むこの村に難民の受け入れを唱えるリベラル派のはずですが、いざ自分の息子のこととなると保守的な考え方を変えることができません。
そんな夫に怒ったアンナは、アントニオの結婚を認めるまでは帰ってくるなと、ロベルトを家から追い出してしまいました。考えを改めないのなら離婚する決意です。
アンナは2人の結婚に条件を付けます。結婚式はここチヴィタ・ディ・バニョレージョで行い、パオロの母親の出席を絶対とするということです。そして息子の結婚式を最高のものにするために、イタリアで最も有名なウェディング・プランナー、エンツォ・ミッチョにプロデュースを依頼しました。
天空の結婚式のネタバレあらすじ:転
パオロの母親の説得に頭を抱えるアントニオたち。そんな2人の前に再びカミッラが現れます。しつこくつきまとうカミッラにパオロは不安がよぎりました。
とりあえず2人を応援するベネデッタとドナートとともに、パオロの母親の住むナポリへ向かいました。
久々の再会を果たすパオロ親子でしたが、結婚の話を切り出したとたん、母親は不機嫌になり家に入ってしまいました。パオロは落ち込みました。女装癖のあるドナートは、自分が変装してパオロの母親になりすますことを提案しますが、皆に却下されました。アントニオは結婚式の招待状をドアの下から滑り込ませ、望みをつなぎました。
結婚式を明日に控え、ミッチョの素晴らしい演出も準備万端でした。しかし、アントニオの前にまたしてもカミッラが出現。「あきらめる代わりにキスして」と言うのです。はじめは断るアントニオでしたが、これで最後だと約束するというカミッラの言葉を信じキスをしました。しかし、パオロはそれを目撃してしまいます。アントニオは誤解を解くために説明しますが、パオロはひどく落ち込みました。
そんな中、火事が発生。燃えたのは、2人が明日結婚式を挙げる予定だった教会でした。しかも、中にはロベルトが一人取り残されていました。アントニオとパオロは燃え盛る炎の中、真っ先に飛び込み救出します。2人のコンビネーションにより、ロベルトは助かりました。
天空の結婚式の結末
翌日、結婚式は無事に開催されました。取り仕切るのは、なんとロベルト。2人に命を助けてもらった彼は、これまでの考えを改め息子の結婚を祝福する決意をしたのでした。
アンナと腕を組んで入場するアントニオに続き、パオロも入場します。隣には母親に扮したドナートもいました。ところが、会場にはすでにパオロの母親の姿がありました。お役御免になったドナートも彼らを祝福します。
ところがそこへ、カミッラが登場しました。「アントニオはパオロと同居をしはじめてからも、酔った勢いで自分と寝た」と皆に向かって言い放ち、アントニオに恥をかかせます。これにはパオロも怒り母親と会場を出ようとしました。
そこへ音楽がかかり、アントニオが歌を歌い始めました。それに合わせてみんなも一斉にダンスをはじめます。パオロや仲間、親たちも一緒になって、歌って踊り、盛大に結婚式は行われました。
以上、映画「天空の結婚式」のあらすじと結末でした。
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