キンキーブーツの紹介:2019年イギリス映画。イギリス、ノーサンプトンにある倒産寸前の靴工場。跡を継いだチャーリーは経営困難に苦しむ。ところがふとした出来事からチャーリーはドラァグクィーンのローラと出会い、工場を救うアイディアを思いつく。本作はイギリスにおける実話を基にした英米合作映画『キンキーブーツ』(2005年)を、ハーヴェイ・ファイアスタインの脚本とシンディ・ローパーの作詞・作曲によってミュージカル化した舞台のライヴ映像。
監督:ブレット・サリヴァン 音楽:シンディ・ローパー 出演:マット・ヘンリー(ローラ/サイモン)、キリアン・ドネリー(チャーリー・プライス)、ナタリー・マックイーン(ローレン)、ショーン・ニーダム(ドン)、コーデリア・ファーンワース(ニコラ)、アントニー・リード(ジョージ)ほか
映画「キンキーブーツ(2019年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キンキーブーツ(2019年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キンキーブーツの予告編 動画
映画「キンキーブーツ(2019年)」解説
この解説記事には映画「キンキーブーツ(2019年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キンキーブーツのネタバレあらすじ:起
イングランド中東部に位置する田舎町ノーサンプトン。代々続く靴工場プライス&サンで、チャーリー少年は父親から4代目として期待をかけられていました。
一方、別の少年サイモンは赤いハイヒールに興味を持ち父親から大目玉を食らっていました。
【曲:The Most Beautiful Thing】
時は経ち、老いた父親はチャーリーに工場を継がせようとしますが、チャーリーはやる気がなくニコラの希望を叶えるために、ロンドンへ引っ越してしまいました。
しかしロンドンに着くやいなや、父親は急死。急いで戻ったチャーリーを待ち受けていたのは、工場が実は破産寸前状態だったという事実。
立て直す方法も分からないチャーリーはパブで会った同業仲間の友人ハリーに相談しました。「流れに逆らわないことだ」とハリーは励ましました。
【曲:Take What You Got 】
キンキーブーツのネタバレあらすじ:承
そんなある日、チャーリーは街で男に絡まれている女性を発見し助けようとしたものの、殴られ気を失ってしまいます。気がつくとドラァグクイーンのクラブにいました。チャーリーが助けた女性というのは、ここでバックダンサーのエンジェルズを率いる売れっ子ドラァグクイーンのローラだったのです。彼女たちのショーは素晴らしいものでした。
【曲:Land of Lola】
チャーリーはあることに気付きました。それはローラが履いているブーツでした。元々女性用に作られたブーツでは、男性の体重が支えられずヒールは折れてしまうのです。チャーリーは、靴を作って欲しかったら連絡しろと名刺を置いて帰りました。
工場に戻ったチャーリーは、職人たち一人一人に解雇の通達を始めました。これを聞いたローレンは激怒。経営難に陥ってもニッチ産業をモノにして生き残っている会社は多い、解雇は受け入れないと言うのです。
この言葉でチャーリーは開眼します。すぐさまローラを呼び寄せ、男性用の婦人ブーツのデザインを依頼しました。
【曲:Charlie’s Soliloquy/Step One】
こうしてできた試作品。しかし、ローラは不満をこぼします。これに工場の女性陣も賛同。ローラが描いたデザインを見せエンジェルズたちと共に披露しました。
【曲:The Sex is in the Heel】
チャーリーは工場をキンキーブーツ製造に方針転換することを決意しました。近く開かれるミラノコレクションに出場し、世界に認知を広める目標を立てました。彼はきっかけになったローレンに感謝を伝えました。ローレンはチャーリーに惹かれ始めていることに気付きました。
【曲:The History of Wrong Guys】
キンキーブーツのネタバレあらすじ:転
翌日、工場で浮かないよう紳士服を着てきたローラをタフガイな現場主任ドンたちがからかいました。ショックで自信をなくしたローラを慰めるチャーリー。ローラがまだサイモン少年だった頃、父親にボクシングを教わっていたものの、試合にドレスで登場し勘当されたことを語ります。チャーリーもまた父親にコンプレックスを持っていたためローラに深く共感しました。
【曲:Not My Father’s Son】
そんな中、ニコラがロンドンから戻りました。
ニコラは上司と工場跡地の再開発プランについて語りました。チャーリーの父親は生前、工場の売却を考えていたと言うのです。しかしチャーリーは売却を拒否。一方工場では、見事なキンキーブーツ1作目の完成に皆が歓喜していました。
【曲:Everybody Say Yeah 】
女性従業員たちはローラにすっかり魅了されていましたが、相変わらずドンはローラに不快感を示していました。
【曲:What a Woman Wants】
そこでローラは本物の男か、互いの提案による掛けで勝負することにしました。
まずはドンの提案、ボクシングの試合から。過去にボクシングをやっていたローラは圧倒的な強さを見せましたが、最後にはドンに勝たせました。
ローラはドンに恥をかかせないためにわざと負けたのでした。
【曲:In This Corner】
そしてローラからの提案は「ありのままを受け入れる」ということでした。
チャーリーはすっかり職人気質で譲れない男へとなっていました。ミラノコレクションが近づく中で、予算や生産がうまくいっていないことに怒りをあらわにします。そんなチャーリーに巡業員はついていけなくなり、次々と出て行ってしまいました。そしてニコラも離れて行きました。そればかりか、ランウェイにエンジェルズを出させようと計画していたローラを激しく非難し、ローラまでもが出て行ってしまいました。
1人になったチャーリーは自分を見失い掛けていました。
【曲:Soul of a Man】
キンキーブーツの結末
もう打つ手がないことを悟ったチャーリーは外で打ちひしがれていました。するとそこへローレンがやってきます。チャーリーを工場に連れ戻すと、そこには従業員たちが一生懸命靴を作ってくれていました。ドンがみんなを呼び戻したのです。ドンは「ありのままを受け入れる」ことを実践したのです。
そしてついにショーの当日がやってきました。しかしローラは来ませんでした。
ローラはその頃、故郷ミッドランズの老人ホームでステージをこなしていました。公演後、車椅子の男性に挨拶をしました。それはローラの父親でした。
【曲:Hold Me in Your Heart 】
ミラノに到着しても、肝心なモデルがいません。そこでチャーリー自身がモデルになることを決心しました。
【曲:History of Wrong Guys】
しかし、ランウェイに登場したチャーリーは歩くことすらできず、ショーは失敗に終わるかと思われたその時、ローラとエンジェルズが到着して素晴らしいショーを見せました。
チャーリーとローレンは熱い抱擁とキスをし、全員で成功を祝いました。
【曲:Raise You Up/Just Be】
以上、映画「キンキーブーツ」のあらすじと結末でした。
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