映画「ザ・ライダー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・ライダーの紹介：2017年アメリカ映画。カウボーイのブレイディはロデオで落馬をして頭部に大怪我を負い、右手に後遺症を抱えます。医者から乗馬をすることを禁じられていましたが、馬を愛していたブレイディはそれを無視して、乗馬を続けながら自分の人生と向き合います。この作品は全て実名で演じられており、演じている人の実話がベースになっています。ブレイディ・ジャンドローは現実でもカウボーイとして生活しています。アカデミー賞前哨戦と言われているゴッサム・インディペンデント映画賞と全米映画批評家教会で作品賞を受賞し、日本劇場未公開でありながら、隠れた名作と話題になっている映画です。
監督：クロエ・ジャロ 出演：ブレイディ・ジャンドロー（ブレイディ）、リリー・ジャンドロー（リリー）、レイン・スコット（レイン）、ティム・ジャンドロー（ブレイディの父）、ほか
この解説記事には映画「ザ・ライダー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カウボーイのブレイディは、頭部に大怪我を負っているのにも関わらず、病院を抜け出してしまいます。
ブレイディはロデオの期待の星で、馬の調教師もしています。しかし、ロデオ中に落馬をして馬に頭を踏まれて大怪我をおってしまい、選手生命が危ぶまれてしまいます。ブレイディは知的障がいを持つ妹リリーを愛していました。この状況になってもリリーを守りたいという気持ちが強いのです。
感情をあまり表に出さないブレイディに対して仲間たちは、馬に乗ることを怖がってはだめだと言います。そしてみんなは仲間のレインを思って祈ります。
怪我をした部分に髪の毛も生えてきて、傷口はだいぶ良くなってきたブレイディでしたが、右手を思うように動かすことができないことに困惑します。
その不安を抱えたまま、ブレイディはレインのお見舞いにやってきます。レインは将来有望のロデオの選手でしたが、落馬したことにより体は麻痺してしまい、歩くこともしゃべることもできませんでした。ブレイディはレインのことをとても慕っていました。
ブレイディが家に帰ると、家主が家賃の取立てにやってきます。そのときにお金が無いことを知り、ブレイディはスーパーの仕事を始めますが、本当は調教師に戻りたいと思っていました。
仕事を始めたものの、父親は、生活するためにブレイディの馬であるガスを売ることを検討します。ガスのことをとても大切にしていましたが、ブレイディはしぶしぶ了承します。
そんなときにアポロという馬と出会います。暴れ馬だから7000ドルで売ってくれるとのことでしたが、ブレイディには貯金がわずかしかありませんでした。そこでブレイディは愛用の鞍を売ろうとしましたが、直前で思いとどまってやめます。
その姿を見た父親は、話をつけてくれて、ブレイディはアポロを引き取ることになりました。それからブレイディは夢中でアポロを調教します。アポロと触れ合ったことで、よりロデオを辞めたくない気持ちが高まります。
ブレイディは馬の調教師の仕事を本格的に始めます。暴れ馬を巧みにコントロールし、調教師の才能を発揮していましたが、右手が思うように動かず仕事に支障が出ます。
ある時、ブレイディはアポロに乗っているときに吐き気を催して意識を失ってしまいます。目が覚めると病院におり、絶対安静で馬に乗ることを禁じられていたにも関わらず、馬に乗り続けたことが今回の倒れた原因でした。
医者に馬に乗ることを改めて禁じられるも、ブレイディはその診断を受け入れることができません。
そんな状況の中、ブレイディはレインのリハビリに付き合います。真面目に、そして笑顔を交えながらレインのリハビリを支えます。その帰り道、ブレイディは涙が止まらなくなります。
ブレイディはアポロを口笛で呼ぶも、アポロの姿は見えません。心配して探し続けると足を怪我して動けないアポロを見つけました。
アポロは助からないと判断したブレイディは銃で安楽死させようとしますが、引き金を引けません。そして、父親に頼みアポロを安楽死させます。
ブレイディは、自分と同じくらいの大怪我を馬がしたら安楽死させるしか方法がないのに、人間だから生き続けるしかないと、アポロの死を経験して感じます。そして、ブレイディは再びロデオをすることを決意します。
反対を押し切ってロデオに行こうとする息子に対して「勝手に死ね。」と父親は言い捨てます。もくもくと準備を進めながら、じっと自分の右手を見つめるブレイディ。すると、応援に来てくれた父親とリリーを目にします。
本番直前でブレイディは仲間に「頑張れよ。」と声をかけて父親とリリーの元へと戻ります。その後、レインに会いに行ったブレイディはレインから「夢を諦めるな。」という言葉をもらうのでした。
以上、映画「ザ・ライダー」のあらすじと結末でした。
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