家族に乾杯の紹介:2016年フランス映画。両親たちが離婚と再婚を繰り返した結果、大家族になったバスティアン。両親たちの都合でさまざまな家を行ったり来たりする生活にうんざりしている中、現在の父親ユーゴーの亡き母親の空き家の存在を知ります。そこを兄弟7人の子どもだけの家にして、親たちが順番に面倒を見にくるというシステムを思いつきます。最初は大反対だった親たちでしたが、この効率的な暮らし方を楽しみ始めます。しかし、その家の売却が決定してしまいます。子どもたちが家を守るために取り組む、フランス・パリを舞台にしたファミリーコメディ映画です。
監督:ガブリエル・ジュリアン=ラファリエール 出演:Teïlo Azaïs(バスティアン)、ジュリー・ガイエ(ソフィ)、ルシアン・ジーン・バプティスト(ユーゴー)、ティエリー・ヌーヴィック(フィリップ)、Lilian Dugois(オスカー)、ほか
映画「家族に乾杯」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「家族に乾杯」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
家族に乾杯の予告編 動画
映画「家族に乾杯」解説
この解説記事には映画「家族に乾杯」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
家族に乾杯のネタバレあらすじ:起
バスティアンの母ソフィの結婚式が行われています。結婚相手は黒人のユーゴー。ソフィはこれで3回目の結婚です。それもあいまって、全員一緒に暮らしてはいませんが、バスティアンには兄弟が7人います。ソフィたちの結婚式は幸せにあふれていました。
しかし、結婚してから日が経ち、ソフィとユーゴーはしょっちゅう子どもたちの前で夫婦喧嘩を繰り広げます。両親たちのせいで、バスティアンは「愛」というものを信じられなくなっていました。兄弟それぞれの両親が忙しいとのこともあり、バスティアンたち兄弟はそれぞれの家をお泊りして転々とするこが多く、親たちの都合に合わせられてうんざりしていまいした。
そこでバスティアンは兄弟7人の家を作って、その家に親たちが順番に来ればいいと思いつきます。そこで、兄弟たちに作戦を共有して、実行することにします。それぞれ適当に、今日は誰々の家に泊まると言って親たちに嘘をつき、ユーゴーの亡くなった母親の家にこっそり7人で忍びこみます。
どきどきの初めての夜。特に親たちにばれることは無くお泊り大成功です。バスティアンは子どもたちだけでも生活ができると証明するために、中心となって家事などに真面目に取り組み、みんなをまとめます。
家族に乾杯のネタバレあらすじ:承
お泊り2日目。末っ子のギュリヴェールの迎えに行くことを忘れていた祖母は、急いで学校へ向かいますが、兄弟の1人エリオットが迎えに来ており、不思議に思った祖母は2人の後を付けます。すると、兄弟たちが見知らぬ家にどんどん入っていく様子を発見し、祖母に子どもたちの家の存在がばれてしまいます。子どもたちは祖母がギュリヴェールの迎えを忘れたことを隠しておく代わりに、ここの存在を両親たちに黙っておくことを交渉し、成立します。
そうこうしていると、出張からソフィが帰宅します。子どもたちの姿が無かったのでソフィはあらゆるところに電話をかけますが、「○○のところじゃないの?」と全員子どもたちの本当の居場所を知らないようです。そしてついに両親たちに子どもの家の存在がばれてしまいましたが、バスティアンたちはそれを計算済み。両親たちに子どもの家に来るように指示します。
集まった両親たちの前でバスティアンは、家を転々とするのがうんざりしていることを伝え、ここに子どもたちが住んで、親が順番に面倒を見にくるシステムを提案し、兄弟と力を合わせて両親たちの前でプレゼンをします。両親たちはそれに大反対でしたが、話し合いの結果、お試しでやってみることを認めてくれました。
早速子どもたちは、両親たちのシフト表を作成し、この家に仕事と夫婦の問題を持ち込まないことを条件として突きつけます。子どもだけの家を持たせるなんて治安が乱れると考えていた親たちでしたが、子どもたちは率先して家事に取り組み、今までの暮らし方より自立をしていました。
お試しをしているうちに、親たちもこの暮らしのスタイルを気に入りました。しかし、ユーゴーは元々この家の売却を検討していたので、この生活を続けることを反対しています。そして、実際に不動産屋が顧客を連れてやってき、売却取引は順調に進んでしまっています。そのとき家にいたのはバスティアンの実父フィリップでした。
家族に乾杯のネタバレあらすじ:転
バスティアンは同級生のアリスのことが好きです。今度行われるコンサートでバスティアンとアリスは一緒に演奏することが決まり、バスティアンはギターの練習に励みます。これをきっかけにアリスとの距離が近づき、嬉しいバスティアン。
PTA会議が学校で開催され、ソフィが来る予定でしたがフィリップがやってきます。そこでアリスの母と挨拶すると、アリスの母が子どもの家に来た不動産屋の人だったことが発覚します。それをきっかけに、フィリップとアリスの母は距離を縮めます。2人の仲の良さが気に食わなかったバスティアンは、フィリップの携帯をこっそり見てしまいます。そのときに、子どもたちの家が売却されてしまうことを初めて知ります。
バスティアンは子ども会議を開き、今度この家に顧客が来たら嫌がらせをすることに決めます。しかしその作戦は失敗し、アリスの母に怪我をさせてしまいます。それをきっかけにバスティアンはアリスに嫌われ、フィリップにも責められます。
バスティアンは感情を爆発させ、母ソフィとフィリップが別れたのが悲しかったこと、その後も彼女ができては別れてを繰り返して、挙句の果てには自分の好きなアリスの母に手をだしてキリがないと、フィリップに対して怒ります。
家族に乾杯の結末
今となっては親たちもこの暮らしに慣れ親しんでおり、今更家を売ってほしくないとユーゴーに詰め寄ります。みんな家が無くなってしまうことを悲しみ、ユーゴーを無視します。
ユーゴーは頑なに売却を進めようとしましたが、一枚の子どもの絵を発見し、そこには家族仲良く暮らしている様子が描かれていました。その絵に心を動かされたユーゴーは契約を破棄する決断をくだしました。子どもたちも両親たちも大喜びです。その行動を取った夫ユーゴーを見直した妻ソフィ。険悪だった夫婦が仲直りをします。
フィリップはバスティアンにアリスの母のことを謝罪し、コンサートへ行こうと誘い急ぎます。バスティアンは兄弟たちと舞台で演奏し、アリスにマイクを渡します。みんな楽しそうに演奏し、客席も盛り上がります。そしてバスティアンとアリスは舞台でキスして、この映画の幕は閉じます。
以上、映画「家族に乾杯」のあらすじと結末でした。
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