ナンシー・ドリューと秘密の階段の紹介:2019年アメリカ映画。いじめられた友人の仕返しの代償に奉仕活動を始めたナンシーは、幽霊屋敷騒動の解決に挑む。しかし、彼女の父親も巻き込み、事態は町を二分する鉄道問題へと繋がっていく…。
監督:カット・シア 出演者:ソフィア・リリス、ゾーイ・レネー、マッケンジー・グレアム、アンドレア・アンダース、ローラ・ウィギンス、サム・トラメル、リンダ・ライン、ほか
映画「ナンシー・ドリューと秘密の階段」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ナンシー・ドリューと秘密の階段」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ナンシー・ドリューと秘密の階段の予告編 動画
映画「ナンシー・ドリューと秘密の階段」解説
この解説記事には映画「ナンシー・ドリューと秘密の階段」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ナンシー・ドリューと秘密の階段のネタバレあらすじ:起・鉄道問題で揺れる町
ナンシーは友人のジェーンと二人で、友達のベスをバカにする動画を拡散させたデレク・バーンズを懲らしめるために、彼が通うジムのシャワー室に染料を仕込み、運動室で他の女の子たちの前で真っ青にさせた上、ジムのモニターをハックして彼の動画を流した。
それに怒ったデレクの父に「先にSNSでいじめをしたのはデレクの方だ」と弁護士でもあるナンシーの父親は彼女をかばうも、ナンシーが夏休みに謹慎と奉仕活動をするという所に落ち着いた。
元々亡き母の思い出や、友人のいるシカゴを離れたくなかったナンシーは、父が母の思い出の残る町に耐えられず、自分の妹(ナンシーにとっては叔母)であるハンナのいるこの町に引っ越たことをまだ許せず、古い建物を保存するか、壊して鉄道を通すか揉めているこの町を好きになれずにいた。
そんな折、ナンシーが鉄道反対派の父の娘と言う理由で、賛成派のウォートンに夜道で脅される事件が起きた。
ナンシー・ドリューと秘密の階段のネタバレあらすじ:承・町の幽霊屋敷
ナンシーが広場で清掃をしていると、家が幽霊に取り憑かれていると老婦人が保安官に助けを求めていた。幽霊は管轄外だと言う彼に、代わりにナンシーが相談に乗ろうとすると、婦人に付き添っていた姪はデレクの恋人のヘレンだった。
その古い家では、とある兄弟が一人の女性と争った末に、その女性と弟を殺して家の壁に埋め、自らも命を絶ったという噂があり、鳴き声をはじめ奇怪な事が起きるのだと言った。
ナンシーは、外出許可を貰い、鉄道会社の件で出張する父親と、何かあったら妹のハンナか友人のネイトを呼ぶ事、こまめにメールをする事を約束した。
そしてナンシーはヘレンと一緒に婦人の家に泊まる事になった。ピンクに染めた庭の芝生や、奇抜な装飾品に囲まれて思い出話をしていると、台所にパイを取りに行ったヘレンが窓から豚顔男が覗いていると悲鳴を上げた。
ナンシーが外に出てみると、そこには誰もいなかったが、ナンシーの事が気になっている保安官のパトリックが見回りに来ており、近くにバーンズ家の車があるのを見つけた。デレクの仕返しを疑ったが、彼は家族旅行中で完璧なアリバイがあった。
その夜、カードゲームをしていると、電気が消え、人影が通り、音楽が勝手になり、照明が弾けたり電球が浮き、ヘレンは椅子ごとキッチン連れていかれ、そこでは引き出しが飛び出てナンシーを阻んだ。なんとか彼女を助け出し、婦人とヘレンをクローゼットに隠し、近づいてきた豚顔男のマスクを剥がすと、そこから黒い煙が上り、ナンシーは気を失った。
ナンシー・ドリューと秘密の階段のネタバレあらすじ:転・本当に幽霊?
翌日、ナンシーが奇妙な現象の原因を探り、見つけた足跡をたどると、本棚が隠し扉になっており、そこから庭に出られるようになっていた。途中の通路には、幽霊がいるように見せかける細工もあった。
さらに、婦人にこの家に出入りした人間を書き出してもらうと、エアコン修理で来たはずの者が業者側に記録が無く、エアコンを調べると何か気体の入ったボンベが出て来た。
ナンシーが、理系のベスに学校の化学室で何の気体か調べてもらおうとすると、同席していていたジョージがヘレンに、デレクのいじめを止めなかった事を怒り、ヘレンは出て行った。
分析の結果、それがナツメグの向精神成分であることがわかり、ベス達は購入した人物を探しに、ナンシーは抽出液を持ってバーンズ家に乗り込んだ。ナンシーはガレージの車に、庭の芝生のピンクの塗料が付いているのを見つけたが、バーンズ一家は旅行先のホテルにおり、誰が乗っていたかは分からなかった。
ナンシー・ドリューと秘密の階段の結末:消えた父親
出張中の父親からの電話やメールが途絶えて不審に思ったナンシーは、仕事机からモーテルの予約表を見つけ、デレクと別れて気落ちしているヘレンを連れ、叔母ハンナの車で件のモーテルまで走りながら慰めた。
モーテルには父親の携帯電話が置き去りにされており、監視カメラを確認すると父親がウォートンと思しき男に襲われて拉致される映像が映っていた。ベスとジョージからナツメグを購入していたのがウォートンだと連絡を受けたナンシーは、彼が一連の犯人だと目星をつけ、幽霊屋敷に戻ると、ウォートンと父が信用を置いていた友人のネイトが、婦人と父親をリビングで縛り付け脅していた。
多額の負債を抱えていたネイトは、鉄道建設に反対するフリをして、実は鉄道会社に協力。婦人の家を幽霊屋敷にして売らせれば、他の住民も続いて土地の買収に協力するだろうと暗躍し金を得るため、ウォートンを脅し役に使っていたと明かした。
そんな二人に、婦人が持たされていたペンで反撃、一瞬のパニックをつきナンシーは家に仕掛けられた細工で彼らに逆襲。最後にネイトに例のナツメグの抽出液を飲ませて昏倒させた。
父や婦人を助け出し、幽霊屋敷の謎を解いたナンシーは、ヘレンと和解し、ベス、ジョージの4人で夏休みを満喫した。
以上、映画「ナンシー・ドリューと秘密の階段」のあらすじと結末でした。
ナンシー・ドリューと秘密の階段のレビュー・考察:ナンシーの見極め
都会育ちで、小さな町のしがらみとはどこか一線を置いているナンシーは、友人関係でももいわゆるスクールカースト関係なく、いじめられっ子のベスとも華やかなヘレンともフラットに接している。人気者のデレクにベスのために仕返しをする事にも躊躇がない。その反面、一人でスケートボードに没頭する、いわゆるおひとり様的な所も持ち合わせている。小さな町ではそんなナンシーのスタンスは異質かもしれないが、常に俯瞰で理論的に考えるナンシーだからこそ、幽霊騒動から鉄道会社の土地と利権がらみの真相にまで行き着くことができたのだろうと思う。
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