映画「パリのどこかで、あなたと」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パリのどこかで、あなたとの紹介：2019年フランス映画。隣り合うアパートに住むメラニーとレミー。それ以外にさして接点のないふたり、互いに抱える葛藤やうまく行かない仕事や恋愛事情。接点のなさから、すれ違いながらもやがて巡り合い、恋に落ちるまでを描いています。なかなか出会わない事がもどかしく面白い作品です。
監督：セドリック・クラピッシュ 出演： フランソワ・シヴィル（レミー）、アナ・ジラルド（メラニー）、カミーユ・コッタン、フランソワ・ベルレアン、シモン・アブカリアン、アイ・アイダラ、レベッカ・マルデール、ピエール・ニネ、ほか
この解説記事には映画「パリのどこかで、あなたと」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パリのとあるアパート。そのアパートの別々の部屋に暮らす二人の男女、メラニー(アナ・ジラルド)とレミー(フランソワ・シビル)。メラニーはがん免疫治療の研究者として働いています。彼女は恋人と別れ、その傷を癒そうと一心不乱に働いて忘れようとしますが上手く行きません。
一方、レミーは倉庫で働いています。彼は同僚の退職の引き換えに昇進してしまい、その罪悪感に悩まされていました。そんなストレスからかレミーは不眠症で眠れなくなり、逆にメラニーは過眠症になり仕事に支障をきたしてしまいます。
同じアパートに住む二人ですがまだ出会いません。同じ薬局で相談をし、同じ心理療法士にかかり話を聞いてもらいますが、二人とも気持ちは晴れませんでした。
その後、マッチングアプリを始めたメラニー、恋の傷を癒やすには新しい恋が一番だと、何人かの男と会いますが元恋人以上の男にはなかなか巡り合いません。それどころか元恋人の良さを再確認してしまい、より落ち込んでしまう結果に。
メラニーは母親とも折り合いが悪く、妹が家族で過ごそうと誘いに来ても頑なに断っていました。一方のレミーは、友人といても家族や親族といてもどことない息苦しさを感じ、伝えられない苦しみを味わっていたのです。
苦しい毎日の中、ようやく眠る事ができたレミーは悪夢で目覚めました。そして同じアパートの住民に頼まれてネコを預かることになります。その夜、どこからか漏れ聞こえてくる歌声が気になるレミー。それはお風呂の中で大声で歌うメラニーの声でした。
お風呂から上がったメラニーは隣から大音量の音楽が聞こえる事に気づきます。そして自分の歌声が隣に聞こえたかと思うと恥ずかしい気持ちになりました。いまだに顔も合わせた事のない二人ですが、ようやくここで少し日常を絡ませる事ができたのです。
レミーは新しい仕事を任され、慣れない環境で日々を過ごす事になりました。預かっていたネコにもナゲットと名前をつけるなどすっかり馴染んでいき、ナゲットとたわむれるのが帰宅後の楽しみにまでなっていました。
そんなある朝、窓を開けっ放しにしていた事に気づいたレミーは、ナゲットがいなくなっている事に気づきます。懸命に探し回りますが見つからず、心理療法士に嘆いていました。
そんなナゲットを偶然を見つけたのはメラニーでした。メラニーはナゲットとの暮らしを大変気に入り、彼女の癒やしの時間となっています。その後、とある男性と意気投合し大事な仕事も上手くこなすことができました。
一方のレミーは、ナゲットがいなくなったショックが抜けず、職場の女性を勇気を出して家に誘うも断られ、また落ち込んでしまいます。
そんな時、二人が暮らすアパートの向かいのアパートで火事が起こりました。被害に遭った親子の姿を見て、家族の大切さを再確認し、今の状況が不安になったメラニーとレミーは、心理療法士の言葉に背中を押され、自分達の家族の問題に向き合う決心が付きました。そしてお互いの問題に向き合えた事で二人とも心が少し軽くなった気がしたのです。
レミーはずっと気になっていたダンス教室に足を向けました。レッスンを始めて最初のパートナー、それは同じく気分をリフレッシュしてダンス教室にやってきたメラニーでした。
近くにいながらも全く交わることがなかった二人が初めて出会い、目を合わせ、手を取り合います。これまで暗い思いをしていた二人には笑顔があふれていました。
以上、映画「パリのどこかで、あなたと」のあらすじと結末でした。
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