チャイルド・イン・タイムの紹介：2017年イギリス映画。ほんの一瞬目を離した隙に、最愛の娘がいなくなってしまった。耐え難い苦しみを味わった主人公夫婦の絶望と再生を描いた作品。幼児失踪という重いテーマを扱った主演二人の痛切な演技は注目です。
監督：ジュリアン・ファリノ 出演：ベネディクト・カンバーバッチ（スティーブ）、ケリー・マクドナルド（ジュリー）、スティーヴン・キャンベル・ムーア（チャールズ）、サスキア・リーヴス（セルマ）、アンナ・マデリー、ほか
映画「チャイルド・イン・タイム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「チャイルド・イン・タイム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
作品紹介・キャスト
チャイルド・イン・タイムの予告編 動画
映画「チャイルド・イン・タイム」解説
この解説記事には映画「チャイルド・イン・タイム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
チャイルドインタイムのネタバレあらすじ：起
最愛の娘ケイトと買い物に行ったスティーブ（ベネディクト・カンバーバッチ）は、会計をしようと一瞬目を離したその間にケイトがいなくなってしまいます。動揺しながらも懸命にケイトを探すスティーブ、しかしケイトは見つかりません。
呆然としながら家に帰ったスティーブは妻ジュリー（ケリー・マクドナルド）にケイトがいなくなってしまった事を伝えます。気が動転してしまったジュリーはその悲しみをスティーブにぶつけるしかありませんでした。
スティーブは酒に溺れていきます。スティーブは有名な児童作家だったこともありケイトの失踪はニュースで取り上げられ話題になってしまい、SNS等ではスティーブ夫婦に辛辣なコメントがぶつけられたりもしました。
チャイルドインタイムのネタバレあらすじ：承
それから３年程の年月が経ちましたが、いまだケイトは見つからないままでした。スティーブは未だ消えない傷を抱えています。
親友のチャールズ（スティーブン・キャンベル・ムーア）と妻のセルマ（サスキア・リーブス）は、時折スティーブを食事に誘ってくれていました。そんなチャールズは政府関係の仕事を辞めてセルマと田舎に引っ越すことにしたと話します。スティーブは寂しい気持ちを抱えながら親友を祝福しました。
スティーブは妻ジュリーとはあの出来事以来離れて暮らしています。セルマにジュリーが会いたがっているとそそのかされたスティーブは、久々にジュリーに連絡をとり、ジュリーが現在住むスタントンロウという町に向かいました。
駅に降りたスティーブはケイトの姿を見かけた気がして走り出しますが、やはりケイトの姿はありません。ふと目に留まった「ザ・ベル」というバー、そこで見かけた若い女性になぜか懐かしさを覚えたスティーブでしたが、なにも思い出せないでいました。そこに中々たどり着かないスティーブを心配したジュリーから連絡が入ります。
久々に会ったスティーブとジュリー。お互いケイトを失ったつらい時間を過ごし、すれ違いはしましたが一度は愛し合い結婚した仲であり、ともに愛情は残っていました。気持ちの盛り上がった二人は体を交えます。しかし、また以前のような関係に戻りたいと言うスティーブとは違い、ジュリーにはその気はありませんでした。
チャイルドインタイムのネタバレあらすじ：転
身を隠すように田舎に引っ越したチャールズに会いに行ったスティーブ。チャールズはどうも精神を病んでいたようで、子供のような態度になっていました。少し変わってしまったチャールズにスティーブは困惑しますが、セルマは「いつまでも待つ」と気丈に話しました。政府はチャールズにコンタクトを取りたいようですが、セルマは頑なに拒否しました。
その帰り道、スティーブは通りにケイトを見かけ、夢中で追いかけていき彼女のいる学校にまでやってきました。絶対にケイトだと信じて疑わなかったスティーブでしたが、その女の子はよく似てはいるものの、全くの別人だったのです。
ケイトではない、それを知ったスティーブは悲しみのあまり泣き出してしまいます。スティーブの事情を知っていた学校長は、スティーブの気持ちを察してこれを事件にしませんでした。
あれから一緒に暮らすことはありませんでしたが、スティーブはジュリーとよく会って話をしました。そんなジュリーから「しばらく旅行にでるから会えない」と言われ、寂しく思いながらもスティーブは了承します。
チャイルドインタイムの結末
スタントンロウの「ザ・ベル」の話を両親にしたときに、どうしても気になり現地に向かった母親が、あることに気づきます。母親が若いときにこのバーに来たことがあり、窓の向こうに少年を見かけたと話します。母親は「きっとあれはあなただったのよ」と確信したように話しました。「だからケイトを諦めないで」と言う母親をスティーブは抱きしめます。
セルマに呼び出され、チャールズがいなくなったことを知ったスティーブ。懸命に探した末に見つかったのは、首を吊ったチャールズの姿でした。突然の親友の死にスティーブの涙は止まりませんでした。
チャールズの葬式に参列したスティーブは、亡き親友への思いを語ります。チャールズにも事情があり死んだ理由もあるのでしょうがそれを知ることは止めようと、スティーブは決めました。
チャールズの葬式に参列していたが会うことのなかったジュリーからスティーブの元に、久しぶりに電話がありました。病院にいて怪我や病気ではないと話すジュリー、大急ぎで飛び出したスティーブ。病院に行く途中の電車内で、ある少年と笑顔を交わします。
そして病院にたどり着いたスティーブは、病室の前で待つケイトと手をつなぎ病室に入ると、ジュリーは出産の真最中でした。スティーブはジュリーの手を握り、新しい命を迎えます。
電車で会った少年は生まれ来るわが子だったのでしょうか。ケイトのことはずっと忘れることはない、きっとまた会える。そう信じて二人は新たな幸せを過ごしていくことでしょう。
以上、映画「チャイルド・イン・タイム」のあらすじと結末でした。
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