わたしはダフネの紹介:2019年イタリア映画。ダウン症という境遇を持ちながらも明るく前向きに生きる主人公ダフネと父ルイジ。突然起こった妻の不幸に落ち込むルイジを励ますべく、母の生まれ故郷に向かって歩いて向かう事にする。どんな辛い出来事も前向きに生きる姿が感動を呼びます。
監督:フェデリコ・ボンディ 出演:カロリーナ・ラスパンティ(ダフネ)、アントニオ・ピオヴァネッリ(ルイジ)、ステファニア・カッシーニ(マリア)、アンジェラ・マグニ(ヴィオラ)、ガブリエレ・スピネッリ(ジャック)、フランチェスカ・ラビ(カミッラ)、ほか
映画「わたしはダフネ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「わたしはダフネ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
わたしはダフネの予告編 動画
映画「わたしはダフネ」解説
この解説記事には映画「わたしはダフネ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
わたしはダフネのネタバレあらすじ:起
ダウン症のダフネ(カロリーナ・ラスパンティ)、スーパーを経営する父ルイジ(アントニオ・ピオヴァネッリ)と母マリア(ステファニア・カッシーニ)と暮らしていました。元来の性格から多少の理屈っぽさはあるものの、何事もポジティブなダフネは職場のスーパーでもすぐに人気者になってしまいます。
夏の休暇を使ってダフネ家族で山のコテージにキャンプに来ています。とても楽しい時間を過ごしますが、その帰りにダフネが買った人形が原因で、マリアと口論になってしまいます。
車に乗り込む前にトイレに行ったマリアがなかなか帰らないのでダフネが様子を見に行くと、倒れているマリアを発見します。急いで病院に連れていくもマリアはそのまま亡くなってしまいました。
突然の出来事に信じられないダフネとルイジ、特にダフネのショックは大きく、わけもなくカリカリしているダフネをルイジは懸命に支えようとしますが、なかなか上手くいきませんでした。
その後、マリアの葬儀は終わり、再びいつもの日常に戻っていきます。忌引き休暇が終わりスーパーの仕事に戻ったダフネを、皆が待っていてくれて励まし会を開いてくれました。
わたしはダフネのネタバレあらすじ:承
ダフネが休んでいた間にカミッラ(フランチェスカ・ラビ)という新人バイトが入社していました。薬学を学んでいて試験に落ちたカミッラは生活費を稼ぐためにスーパーでのバイトを始めたようです。話が合ったダフネとカミッラはすぐに仲良くなりました。
ダフネはマリアの死後すっかり元気をなくしたルイジを元気づけようと明るく勤めていましたが、これから先の事を憂いてしまったルイジはますます元気をなくしてしまい、その態度にイラついてしまったダフネと喧嘩をしてしまいます。
仲直りをしようとルイジの寝室に向かったダフネ、もう働けないとまで言い出したルイジにダフネはある提案をします。それはコルニオーロある母マリアが眠る墓まで歩いていこうというものでした。
ルイジもそれを承諾し、親子二人マリアの墓まで歩いていく事になります。年寄りだからすぐバテてしまうルイジを積極的に助けるダフネ、他愛もない話をし、道中楽しく進んでいきます。
わたしはダフネのネタバレあらすじ:転
宿を見つけそこで宿泊することにした二人、そこは夫婦が経営している宿でした。ダフネたちが食事をしていると夫婦が喧嘩している声を聞いた二人は、夫婦に声を掛けます。それをきっかけに仲良くなった四人、どうやらパソコンの調子が悪いようで、ダフネが主人と一緒に見てあげています。
その間、夫人とルイジが色々な話をしました。ダウン症だということで苦労したこと、折れかけていた心を妻マリアが再び前に向かせてくれたこと、ダフネがどれだけ素晴らしい娘かを話しました。やがてパソコン問題は解決し、翌日になるとまた目的地に向かい歩き出します。
再び山道を歩き出したダフネ達でしたが、やがて靴擦れしてしまったダフネ、ばんそうこうを探すために荷物をひっくり返しますが、ダフネは何かを隠しているようです。
ルイジの携帯に見知らぬ電話が鳴りました。神経内科のクリニックからでした。びっくりしたルイジでしたが、それはダフネがルイジの体を心配してカミッラを通じて紹介してもらったものでした。
わたしはダフネの結末
靴擦れが酷くなったダフネは、ばんそうこうをもらうために声をかけた若い軍人と仲良くなり、目的地まで送ってもらうことになりました。そしてとうとうマリアの墓までたどり着き、マリアの生家までやってきます。
そこで一息つくことにしますが、疲れたのかルイジがまた弱音を吐き出します。仕事を辞めたいと話しだしたルイジにダフネは、ルイジの店を買取って友人とお菓子屋を開きたいと話しました。夢のある話に再びルイジが被せるように自分がいなくなった時のダフネの将来が不安だと話し出しました。そんなこともあり、また二人は意見が衝突し始めます。
その夜、ダフネはルイジに贈り物があると言い出しました。どうやらずっと隠してきたもののようです。一つはライター、もう一つは缶の箱を渡されました。箱を開けると中にはしぼんだ風船が入っています。ダフネはこの中に母さんの息が入っている、中で生きているから大切にしてねと話しました。
父を思う娘の心に、ルイジは感動し泣き出します。その姿をダフネは嬉しそうに誇らしそうに見つめていました。
以上、映画「わたしはダフネ」のあらすじと結末でした。
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