ビルド・ア・ガールの紹介:2019年イギリス映画。ジョアンナはイギリスの高校生、学校では笑いものにされ、売れないミュージシャンの父と母、兄弟と暮らしています。彼女の夢は音楽ライターになること。辛口コラムで人気ものになるものの、傲慢になり家族との関係は悪化するばかり。しかし家族の愛に支えられ成長していきます。『ビルド・ア・ガール』は、10代の高校生の悩みとサクセスストーリーを描いた映画で、家族の愛と絆、少女の成長がテーマです。主人公ジョアンナを演じるのはビニー・フェルドスタイン。カルフォルニア生まれの撮影当時25歳の彼女が16歳の高校生役を熱演しています。
監督:コーキー・ギェドロイツ 出演:ビーニー・フェルドスタイン(ジョアンナ・モリガン)、パディ・コンシダイン(パット・モリガン)、サラ・ソルマーニ(アンジー・モリガン)、アルフィー・アレン(ジョン・カイト)、フランク・ディレイン(トニー・リッチ)、ローリー・キナストン(クリッシー・モリガン)、エマ・トンプソン(アマンダ・ワトソン)、ほか
映画「ビルド・ア・ガール」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ビルド・ア・ガール」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ビルド・ア・ガールの予告編 動画
映画「ビルド・ア・ガール」解説
この解説記事には映画「ビルド・ア・ガール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ビルドアガールのネタバレあらすじ:起・音楽ライターを目指すジョアンナ
1993年イギリス。ジョアンナ(ビニー・フェルドスタイン)は郊外の町に暮らす女子高校生。父パット(パディ・コンシダイン)は売れないミュージシャン、母アンジー(サラ・ソルマーニ)は38歳でジョアンナの双子の弟を出産した高齢ママ、そして弟のクリッシー(ローリー・キナストン)とルピンがいます。
ジョアンナは文学、歴史、映画が好きで、歴史上の人物と想像上の会話をします。彼女の夢はライターになることです。学校でも作文の授業をがんばります。
彼女は詩のコンテストに応募し、優秀作品に選ばれ、テレビでその詩を朗読することになります。ジョアンナは興奮し、家族と一緒にテレビ局に向かいます。しかし、過度の緊張のため、うまく詩を読めず、司会者を呆れさせます。彼女が学校に行くと、クラスメイトからテレビ番組での失敗をからかわれます。
父パットは政府からの生活補助を打ち切られ、テレビを押収されます。テレビを失ったジョアンナは落ち込みますが、弟クリッシーは、音楽雑誌「D&ME」が募集する音楽ライターに応募してみたらどうかと勧めます。ジョアンナは家族のために金を稼ぐ気持ちになり、D&MEの面接を受けることになります。
ジョアンナは面接のためロンドンへ向かいます。D&MEに着くと担当者から「冗談で応募したんだろ?」と言われ、ジョアンナの文章はおもしろいが当社向きでないと断られます。彼女は一人で泣き、気を取り直してもう一度面接担当者を訪ねます。担当者は、ジョアンナの熱意におされ、彼女に仕事を任せることにします。ジョアンナは歓喜します。
ビルドアガールのネタバレあらすじ:承・音楽ライター、ドリー・ワイルドになるジョアンナ
ジョアンナはイメージチェンジのため、ファッションを変えることを考えますが、お金がありません。弟クリッシーは貯金をジョアンナに差し出します。ジョアンナは髪を染め、派手な衣装を着こなし、ドリー・ワイルドというペンネームを考えます。
彼女は父パットとともに、本物のロックコンサートに行きます。車中で、売れない歌手であるパットはジョアンナに自分のバンドのカセットテープを渡し、バンドの宣伝の記事を書いてくれるように頼みます。
二人は、ロックコンサートを見ます。そしてジョアンナはその魅力にとりつかれます。彼女は仕事として記事を書き始め、その記事は新聞に掲載されます。彼女はコンビニに行って新聞を買いだめし、父のコンビニでの未払いの金も払ってしまいます。
ジョアンナの仕事は順調にすすみ、学校でも人気者になります。収入も増え、テレビも取り戻します。彼女は中華料理の出前を頼み家族で食事していると、あるロックバンドが家を訪れ、ジョアンナの前で演奏します。そんなジョアンナは傲慢になり部屋の掃除を頼むクリッシーに「私が家賃をはらっている」と言い放ち、掃除をしません。
編集部も彼女を気に入りますが、ジョアンナは、もっと幅広い仕事をしたいと言います。彼女はD&MEの担当者にアイルランドのダブリン行きを頼みます。ジョアンナはプロのロックバンドをインタビューしたいと言いだし、担当者も彼女の熱意に負けてしまいます。
彼女はダブリンに着き、歌手のジョン(アルフィー・アレン)のインタビューを始めます。ジョアンナはジョンを質問攻めにしますが、彼女の記者としての未熟さを感じ、インタビューを打ち切り、彼女を自分のコンサートに連れていきます。
コンサート後、二人はホテルで部屋を共にし、私生活や好きなミュージシャンの話をして、打ち解けます。ジョアンナは家に帰り、父にジョンへの恋愛感情を打ち明け、アイルランドからの土産のビールをプレゼントします。
ジョアンナは記事を書いて編集部に送りますが、編集部は、少女がアイドル歌手に憧れの気持ちを書いたような文章だとして却下されます。ジョアンナは落ち込みます。
ビルドアガールのネタバレあらすじ:転・スターになり傲慢になるジョアンナ
ジョアンナは学校でも勉強に集中できず、仕事もうまくいきません。雨の中、彼女は落ち込みますが、町でジョンの写真をみて、空想の会話を始めます。彼女は想像上の会話でジョンに励まされます。
ジョアンナは編集部を訪れますが、会社の記事は好きな歌手への愛を描くものでないと酷評されます。彼女は記事の方向性を変えることにします。
ジョアンナは人気歌手を酷評するコラムを書き始めます。彼らのファンからは怒りをかうものの、コラムの人気は高まり、反響も大きくなり、新聞の編集部からはコラムを評価されます。
金回りも良くなり、家族は喜びますが、「自分が家賃をはらっている」と傲慢な態度を続けます。ジョアンナはジョンへの恋愛感情も高まり、男性への性的関心も高まっていきます。
父はジョアンナに自らのCDを渡し、D&MEの社員に宣伝するように頼みます。彼女がD&MEの社員パーティに行くと、彼らは酒を飲み、歌手のCDを空に投げてライフル銃で撃つゲームをしていました。彼らはジョアンナに父のCDを空に投げて撃つよう言います。そしてジョアンナは父のCDをライフル銃で撃ってしまいます。
ジョアンナは書いた記事が評価され、パーティで表彰されるようになります。彼女とD&MEのスタッフは大喜び、ジョアンナも有頂天です。ジョンが祝福に訪れました。最高の気分のジョアンナは、彼への愛を告白し、キスを迫ります。ところが、ジョンはキスを拒絶します。ジョアンナは怒り、彼の悪口を記事にします。
学校にもどったジョアンナは、タバコを吸い先生に反抗的な態度を取ります。教師はジョアンナに怒るものの、逆にジョアンナは怒って学校を去ってしまいます。
彼女が家に帰ると、学校から連絡を受けた家族は激怒しています。ジョアンナは父をバカにし、CDをライフル銃で撃ったことを話し、相変わらず自分の稼ぎで家族を養っていると傲慢な態度です。家族は呆れ悲しみます。
ビルドアガールの結末:ジョアンナの成長とメッセージ
ジョアンナはD&MEのパーティに参加し、正社員採用の知らせを受けます。ジョアンナは喜びますが、影で社員たちがジョアンナをバカにし、売れないミュージシャンの父を笑いものにするジョークを聞いてしまいました。ジョアンナは、パーティに戻り、社員に怒りをぶちまけ、D&MEをやめることにします。
ジョアンナが家に戻ると、彼女が書いたジョンの悪口の記事が掲載された音楽雑誌「D&ME」がありました。母がジョンからの謝罪の手紙を読みますが、ジョアンナは絶望的になってしまいます。ジョアンナはD&MEを破り、酒を飲み、自殺未遂をします。
病院で目を覚ましたジョアンナ。彼女は家族と再会します。父は音楽を演奏し、彼女を励まし、ジョアンナは家族の愛を感じます。
回復したジョアンナは、これまでD&MEで悪口を書いたミュージシャンたちに謝罪の電話をします。ジョアンナは他の新聞社の面接の依頼を受け、担当のアマンダ(エマ・ワトソン)からコラム連載を依頼されます。
ジョアンナは悪口を書いたミュージシャンでも、ジョンは特別でした。彼女はジョンのもとを訪れますが、彼は怒っている様子。彼はジョアンナを無視するものの、彼女は謝罪します。二人は打ち解け会話をします。
ジョンは年齢の差があることと、ジョアンナには他にやることはたくさんあるからと、恋愛関係にはなれないと言いますが、今後も友人関係は続けると話します。
映画の最後。ジョアンナから10代の女性へのメッセージ、少女が多くのことを経験しながら成長していくことの大切さを伝えるのでした。
以上、映画「ビルド・ア・ガール」のあらすじと結末でした。
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