日本沈没の紹介:1973年日本映画。未曾有の大災害が日本で起こり、火山や地震、津波で多くの人々が犠牲になっていく…。それでも一人でも多くの人々を救いたいと行動した人達の話です。その後幾度もリメイクされることとなり、最近ではTBSでドラマ化されたのも記憶に新しい作品となります。
監督:森谷司郎 出演:藤岡弘(小野寺俊夫)、いしだあゆみ(阿部玲子)、小林桂樹(田所博士)、滝田裕介(幸長助教授)、二谷英明(中田 科学技術庁)、中丸忠雄(邦枝 内閣調査室)、村井国夫(片岡 防衛庁技官)、夏八木勲(結城)、丹波哲郎(山本総理)、伊東光一(外務大臣)、松下達雄(通産大臣)、河村弘二(建設大臣)、森幹太(防衛庁長官)、鈴木瑞穂(科学技術庁長官)、垂水悟郎(総理府長官)、細川俊夫(官房長官)、梶哲也(海洋学者)、ほか
映画「日本沈没(1973年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「日本沈没(1973年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
日本沈没の予告編 動画
映画「日本沈没(1973年)」解説
この解説記事には映画「日本沈没(1973年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
日本沈没のネタバレあらすじ:起
地球物理学の専門家である田所は、小笠原諸島の無人島が消えたのを不思議に思い、海底開発産業の調査船を訪れます。そこで調査艇「わだつみ」に乗り込み深海を調査する事になりました。
深海で地滑りのような跡があり、それを調査しようとしてると日本海溝に異常があるとの報せが入り、田所達は直ちに日本海溝へ向かいました。
そこで1番深い海溝に地面が吸い込まれているのを目撃します。調査を終えて地上に帰った田所とわだつみの操縦士・小野寺でしたが、一息つく間もなく火山の噴火による地震に襲われてしまいます。
総理官邸には236人もの死者、行方不明者が出たと報告が上がりました。田所は今後さらに犠牲者が増えると総理の山本に警鐘を促しますが、田所の意見は取り合ってもらえませんでした。
日本沈没のネタバレあらすじ:承
田所は再び調査艇に乗るべく操縦士に小野寺を指名し、海溝へと向かいます。そして見つけた地殻変動のデータから衝撃の予測がされることになります。それは、このままいけば日本沈没に繋がりかねないという事でした。
そんな田所の発言を証明するかのように、日本にマグニチュード8もの大地震が襲います。それにより関東は大打撃を受け、火災や津波、火事等が巻き起こり、日本中がパニックとなりました。
政府は災害対策本部を設立し、救援活動や火災の消火活動に全力を尽くしますが、それでも犠牲者は増え続け、一夜にして死者・行方不明者は360万人を数えたのです。
3ヶ月が過ぎ、人々も少しは落ち着いてきた様相です。田所はさらに襲い来る災害を危惧し、山本総理に国民を海外に避難させる『D2計画』を提言します。他の大臣達は田所の提言を大げさと捉えます。しかし山本総理は、先に動かなかった事を悔やみ、田所の提言を真摯に捉えました。
日本沈没のネタバレあらすじ:転
そして外交官の野崎に秘密裏で動いてもらい、各国に受け入れを打診して回ります。しかし内閣調査室の中田がマスコミにリークしてしまいます。そのために田所は、大げさな説を流した張本人として世間から嘲笑される存在になり、自らの研究所を退所にまで追い込まれてしまいます。
D2計画は風当たりが強く、それは海外の専門家にも例外ではありませんでした。何もしてくれない海外に対し山本総理はたった1人でも日本人が救われるならと、涙を流しながら自ら受け入れの交渉を始めます。
中田は田所なき研究所に山本総理らを集めると、田所が残したデータを開示します。そのデータによると、あと10ヶ月もすれば日本大陸が海溝に引き釣りこまれ、やがて沈没してしまう…そんな恐ろしい事実を示していたのです。
政府は、混乱は避けられないとして国民の前で詳細を発表することにしました。
小野寺は、田所が退所したことで婚約者の玲子とスイスに逃げようと考えていました。しかし、富士山の噴火に玲子が巻き込まれた事で、小野寺は彼女を探すために現地に向かうことになります。
日本沈没の結末
世界各国で日本救済特別委員会が敷かれる事になりましたが、840万人分の受け入れしか出来ないのが現状でした。やがて地殻変動のスピードが進み、紀伊半島の山が割れ、大阪が海に沈んでしまいます。
そして山本の尽力により、今更になって各国の応援がやってきますが、その支援にも限界がありました。そんな中、山本総理自ら人々の救援活動にあたり、玲子を探す小野寺も絶望的な状況の中、必死に救援活動にあたります。
海外ではその姿を見てカミカゼと賞賛していました。そんな活動もやがて限界を迎え、山本はD2計画の中止を伝えました。甲板から水平線を眺め、中田や国枝は「もう日本は沈んでしまったのか」と嘆きます。
山本総理はとある場所で、退所していなくなった田所と再会し、一緒に逃げようと声をかけますが、田所は「日本と心中する、後の日本を頼んだぞ」とだけ語ると、再び火山灰の中に消えていきます。
どうにか生き延びた玲子は、列車の窓から外の景色を眺めています。同様に小野寺も地球のどこかで生きていて、窓から外の景色を眺めていました。
以上、映画「日本沈没」のあらすじと結末でした。
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