電脳聖少女の紹介:2001年日本映画。ビルの一室で目覚めた3人の美少女。それぞれ記憶が無くお互いの事も知らない。やってきたサイモンに、30年間冷凍睡眠した弊害だ、記憶ディスクで記憶が呼び戻せると言われ、記憶を呼び戻しはじめますが、何かがおかしいと気づいたユミは…という内容のSFファンタジー作品です。
監督:久保田和人 出演者:坂井優美(ユミ)、松岡由樹(ユキ)、かわい綾(アヤ)、川村亜紀(アキ)ほか
映画「電脳聖少女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「電脳聖少女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「電脳聖少女」解説
この解説記事には映画「電脳聖少女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
電脳聖少女のネタバレあらすじ:起
あるビルの一室で目覚めたユミ、ユキ、アヤの3人。3人は記憶がなく、お互いの事も知らない状態です。そこへサイモンがマリカをつれてやってきました。サイモンは『フリーズ・リープコーポレーション』のものだと名乗り「君たち3人は、30年間の冷凍睡眠から目覚めた。その際の弊害として記憶が無くなっている、君たちの記憶を収めたディスクがあるので、あの装置で再生するすれば20分ほどで記憶が戻る」と説明し、アシスタントとして身の回りの世話をするマリカを紹介します。
二人が出て行くと、早速ユミが、記憶ディスクを装置で再生し始めます。ユミの眼鏡マスクとモニターには、20歳のユミが自分の事を話す回想シーンが流れます。当時モデルをやっていたユミには宇宙飛行士のサトルという彼氏がいて、サトルは光速に近い宇宙船で旅立つ予定でした。サトルにとっては数カ月の旅ですが、帰ってくる頃には、地球では30年経過していることを教えます。
サトルの出発前、ユミはカフェのテラスでユキとアヤカに会いました。3人は元々友人同士で、ユキが「彼氏の車で事故っちゃって修理に10万円いるんだ、貸してくれない」と言います。ユミは「3万なら・・」と金を渡すと、喜んだユキのポケットに冷凍睡眠のチラシを見つけます。30年間冷凍睡眠すると歳も取らない事から、ユミはサトルにメールし冷凍睡眠をすることを告げます。
電脳聖少女のネタバレあらすじ:承
ユキの番です。ユキは18歳の高校生で、カフェのテラスに行くとユミ、アヤのほかにアキがいました。アヤが2万円貸してくれて、アキは「給料前でお金が無い」と断ります。見ていたユミは「アキって誰?」と首をひねります。「後5万円足りない」と言いながら去ろうとしていたユキに、3人は「援助交際するなよ!」と声をかけます。
「あと5万・・・」と独り言を言いながら公園にいると、デザイナーのタカシという青年が声を掛けてきます。「5万円でいいんだろう?」という、タカシにユキは「うん」と言って二人はホテルに入ります。「私は何をしたらいいの?」と聞くユキに、タカシは「僕も初めてなんだ・・」と言いながら身の上話をし、病気で余命1年だと伝えます。聞いたユキは冷凍睡眠のチラシを見せ「一緒にやろう。30年後にはその病気が治せるかもしれない。治ったら私と結婚して!」と言い、タカシは「わかったしよう」と言います。
見終わったユミが「アキの事が気になる、そして冷凍睡眠なんて信じられない」と言い出します。「部屋を出て調べてみない?」というユミの言葉に、3人は部屋を出て行きました。すると別の部屋に液体に中に入れられたアキを見つけます。怖くなった3人が部屋に戻ると、サイモンとマリカがいて「勝手に出て行ってはダメだ」と叱られます。
電脳聖少女のネタバレあらすじ:転
食事をした後、アヤの記憶を見ました。アヤは20歳の婦人警官でした。高校時代にあこがれていたヒデユキと初めて話をした後、ヒデユキは学校に来なくなります。やがてヒデユキの父が、地上げに絡んでヤクザに殺されて、その仇にヒデユキがヤクザを殺し指名手配中であることを知ります。アヤは自分の手でヒデユキを逮捕するために婦警になっていました。
ユキと合流し、アキとユミの待つカフェのテラスで会った後、交通取り締まり中にアヤはヒデユキを見かけます。アヤが後を追うとヒデユキに見つかり拘束されます。ヒデユキはアヤの事を覚えていました。アヤが「自首して」と言うと、「逃げても刑務所に入っても、ヤクザに見つけられ殺される、もう終わりだ」と言います。アヤは冷凍睡眠のチラシを見せ「30年経てば時効になっている。更に歳を取らないからヤクザもわからない」と言い、二人は冷凍睡眠することになります。
そこへサイモンとマリカがやってきました。サイモンは「記憶は戻りましたか。それでは30年ぶりの彼氏がお待ちです、いかがされますか?」と言います。ユキとアヤは即座にOKを出しますが、ユミは「心の準備が出来ていない」と言って断ります。
電脳聖少女の結末
ユキとアヤはそれぞれタカシとヒデユキと再会し出て行きました。一人残ったユミはもう一度記憶ディスクを再生します。すると1回目には出てこなかったアキがいました。その時アキが入って来ます。アキは記憶が無く、手にディスクを持っていました。ユミはアキを装置に座らせ、記憶ディスクを再生します。すると現在の職業や生い立ちが同じでした。「なんで?おかしい?」とつぶやいているとサイモンが入って来ます。
サイモンは「君たちは冷凍睡眠したんじゃない。記憶は作り物でシナリオは私たちが作ったんだ。それぞれモデルがいて、その細胞から再生したサイボーグで愛玩用の人形iーDOLLなんだ。クライアントがストーリーを考え、私たちがシナリオを作り、最高の恋人同士に仕上げてお渡しするんだ」と言いました。
ユミは「私の記憶と違う」と食い下がります。サイモンは「ユミモデルはバグが多いんだ、リセットしよう」とマリカに言います。「私は人間だ・・」と言おうとしたユミはリッセットされました。サイモンが「クライアントにユミの納期が遅れることを伝えなさい」とマリカに指示する横で、アキは自分の記憶に見入っていました。
以上、映画「電脳聖少女」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する