映画「ザ・ミスフィッツ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・ミスフィッツの紹介：2021年アメリカ映画。悪人の金を盗み貧しき人に寄付する犯罪プロフェッショナル集団『ミスフィッツ』。そんな彼らは、テロリストと結託する国際実業家の金塊を盗むため、伝説的な盗みのスペシャリストと手を組むことにします。『ザ・ミスフィッツ』は、レニー・ハーリン監督のクライムアクション映画。ジェームズ・ボンドを演じたピアース・プロスナンが若手俳優と組み、笑わせる犯罪者を演じています。
監督：レニー・ハーリン 出演：ピアース・ブロスナン（リチャード・ペース）、ラミ・ジャバー（プリンス）、ハーマイオニー・コーフィールド（ホープ）、マイク・アンジェロ（ウィック）、ジェイミー・チャン（バイオレット）、ティム・ロス（シュルツ）、ニック・キャノン（リンゴ）、ほか
この解説記事には映画「ザ・ミスフィッツ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
犯罪グループのメンバー、リンゴ（ニック・キャノン）は自らを金庫破りのプロと呼び、他のメンバーの紹介をします。ウィック（マイク・ダンジェロ）はアジア系で少年のような容貌をした盗賊です。バイオレット（ジェイミー・チャン）は女性メンバーですごい戦闘能力があります。そして、中東系のプリンス（ラミ・ジェイバー）という男もメンバーです。
リンゴは、犯罪グループをロビンフットだと言い、それは金を盗むのは豪華な生活をする目的でなく、悪い奴らを懲らしめ、恵まれない人々に分け与えるためだと言います。リンゴはそのニックネームであるミスフィッツ（社会に適合できない人々）という名前を気に入ります。
ロサンゼルスの刑務所では、伝説的な盗みのスペシャリストで一匹狼のリチャード・ペース（ピアース・ブロスナン）が収監されています。世界的な民間刑務所の経営者シュルツ（ティム・ロス）は、自身が経営するロンドンの刑務所でペースは脱走歴があり、しかもシュルツの妻と浮気をしたとして面会に訪れます。
刑務官が監獄を開けると、そこにいたのはハニという男で、ペースはすでに脱獄した様子です。シュルツはハニを尋問し、ペースの居場所を聞き出します。
ペースは、ミスフィッツのメンバーであるプリンスと会います。しかし、シュルツと手下がペースを捕まえにやって来ます。二人は逃げ出しカーチェイスになりますが、ミスフィッツのメンバーの飛行機に逃げ込みます。
リンゴたちミスフィッツのメンバーは、ペースの逃亡を助けた目的を「シュルツは中東のテロリストグループとビシネス拡大のため共謀している。彼の経営する刑務所に金塊があり、その金塊がテロリストグループのリーダー、ヒラワという男に渡ること。ミスフィッツの目的は、その金塊をテロリストに渡さないこと」と話し、ペースに協力を求めます。
ペースはテロリストと聞いて怖気づき、盗みの目的が悪人に金塊を渡さないというのが自分の好みでないとして返事を保留します。ミスフィッツはシュルツの刑務所から４回も脱獄しているペースを説得します。
ペースとミスフィッツはアラブ首長国連邦のアブダビに到着します。ミスフィッツのメンバーは、刑務所破りができるのはペースだけとして協力を求めますが、ペースは返事を相変わらず保留し高級ホテルに向かいます。
ペースが高級ホテルのバーにやってくると、国連で働く娘ホープ（ハーマイオニー・コーフィールド）がいて驚きます。ペースはホープと近況を話し、彼女は「慈善事業家とのミーティングがある」と言って別れます。ペースはミスフィッツのメンバーと会い計画に加わることにしますが、金塊の半分をもらうという条件を出します。
ミスフィッツはテロリストに渡さないのが目的だと言い、条件は飲めないと言います。ミスフィッツはペースしか刑務所破りをできる人間はいないと言って説得します。そこへ、ホープが現れます。ホープは慈善事業家とはミスフィッツのことで、ペースに参加を求めます。結局、ペースは計画に参加することにします。
ペースとミスフィッツのメンバーは計画を開始、刑務所の調査をはじめます。ペースは厳重な刑務所の金庫の場所を推測します。ペース、ホープ、ミスフィッツは砂漠の中の刑務所に向かうため、キャラバン（ラクダに荷物を積み、隊を組む）を作って向かいます。
ペース、ホープとミスフィッツのメンバーは刑務所近くのホテルに到着します。ホープとバイオレットはホテルの同室で、酒を飲んで親交を深めます。
ペースがリーダーとなり、作戦の計画について話し合います。ミスフィッツのメンバーは調理器具を販売する会社の従業員になりすまし、刑務所内部に忍び込むことにします。メンバーは、刑務所の経営者シュルツが明日の昼食時に会議があることを突き止めます。ミスフィッツはシュルツの会議と彼の電話を盗聴し、金塊は明日にはテロリストグループのリーダー、ヒラワに渡ることを知ります。
ミスフィッツは、計画を開始します。リンゴは衛生調査会社の検査員になりすまし、刑務所に忍び込みます。リンゴは刑務所長に調理器具が問題だと指摘し、機械の入れ替えを勧めます。バイオレットは調理器具の販売会社社員を監禁し、ペースとウィックが社員になりすまして調理器具を刑務所に入れます。
ペースとウィックは、調理器具をキッチンに入れ、薬物を食事に混入します。二人は金庫の場所を突き止めますが警備が厳しく、金庫の上のトイレから忍び込むことにします。囚人たちが食事をとると、下痢と嘔吐で刑務所は大混乱になります。シュルツは刑務所を訪れるとその異常な事態に驚き、ペースの仕業だと気づきます。
ペースとウィックはトイレに行き、ドリルで穴を開けて下の金庫に忍び込もうとします。金庫への壁は厚く時間がかかりますが、ウィックは音楽をかけてダンスをしながら穴を開け、金庫に入っていきます。
ペースとウィックは中に入り監視カメラに細工をし、金塊を運び出します。刑務所内部では、シュルツが監視カメラをチェックし、細工をされていることに気が付き金庫に向かいますが、二人はすでに逃走していました。
二人は救急隊員と患者になりすまし、担架に金塊を積んで逃走します。シュルツは担架から金塊が落ちるのを目撃、救急車へ向かいます。シュルツが手下の者たちと救急車にたどりつきますが、すでに金塊は持ち去られていました。
シュルツがミスフィッツの車を見つけ、カーチェイスになります。砂漠での激しい逃走の後、シュルツはミスフィッツの車に追いつきます。シュルツはミスフィッツのリンゴ、プリンス、ウィック、ホープの乗った車をチェックしますが、金塊はどこにも見当たりません。そして、ペースもいませんでした。
（映画はリンゴのナレーションによる回想シーン）
ペースとウィックは金塊を救急車ではなくキッチンへ運び、持ち込んだ調理器具で金塊を溶かし、鷹の彫刻の中に流し込みます。ペースはウィックと別れ、ウィックはリンゴたちミスフィッツと逃げ、シュルツに追われます。ペースは金塊の入った鷹の彫刻を持ち、別の車で逃げます。
シュルツは、ホープに殴られて気絶しますが、現れたヒラワの車に乗り込みます。ヒラワは金塊が奪われたことに怒りをあらわにします。バイオレットはシュルツの手下に捕まっていましたが、彼らを倒して逃げます。ミスフィッツはペースと再会し、鷹の彫刻の中の金塊を確認します。
リゾートホテルでくつろぐペースとミスフィッツのメンバー。金塊はユニセフに寄付され、メンバーは成功を祝福するのでした。
以上、映画「ザ・ミスフィッツ」のあらすじと結末でした。
オーシャンズを彷彿させる痛快なストーリー
トリックに騙されるシュルツのちょっと間抜けさが面白い。ホープ役のHermione Corfieldが可愛い
ブロスナンは歳を重ねてもカッコイイ