ワイルド・バレットの紹介:2006年ドイツ, アメリカ映画。一丁の銃が一人の下っ端マフィアの運命を大きく変える。大きな事件に巻き込まれ命を追われていく一人のマフィアと、事件に関わってしまった少年の長過ぎるほどの一夜を描いています。故ポール・ウォーカーが主演しています。
監督:ウェイン・クラマー 出演:ポール・ウォーカー(ジョーイ・ガゼル)、キャメロン・ブライト(オレグ・ユゴルスキー)、ヴェラ・ファーミガ(テレサ・ガゼル)、カレル・ローデン(アンゾ・ユゴルスキー)、チャズ・パルミンテリ(ライデル刑事)、ほか
映画「ワイルド・バレット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ワイルド・バレット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ワイルド・バレットの予告編 動画
映画「ワイルド・バレット」解説
この解説記事には映画「ワイルド・バレット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ワイルド・バレットのネタバレあらすじ:起
マフィアの下っ端として働いているジョーイ(ポール・ウォーカー)。結婚して10歳の息子と父親と4人で暮らしています。そんなジョーイに不測の事態が次々と降りかかる事になるのでした。
麻薬取引の現場、汚職刑事とマフィアが麻薬の取引を行っています。そこに目出し帽を被った3人が乱入し、銃撃戦となります。生き残ったのはマフィアの3人、死んだのが刑事だと知ります。生き残ったマフィアは証拠をかき集めて現場を立ち去りました。
事情を知った乱入した3人のリーダーであるトミーは、いつものように殺しに使っていた銃の後始末をジョーイに押し付け、ジョーイもそれをいつものように地下室にしまいます。
元ロシアンマフィアのアンゾ(カレル・ローデン)は、妻ミラとその連れ子オレグ(キャメロン・ブライト)を暴力で支配しようとしていました。そんなアンゾに嫌気がさしていたオレグは、あの地下室から銃を見つけ、その銃でアンゾに発砲します。
トミーからヘマをするなと釘を刺されていたジョーイは、銃を使われた事に驚きます。しかもその銃は、撃たれたアンゾと共にどこかへ行ってしまいました。
ワイルド・バレットのネタバレあらすじ:承
トミーに刑事殺しの件で刑事ライデル(チャズ・パルミンテリ)が接触してきました。もちろんライデルも汚職刑事です。ライデルはトミーを金づるにしようと考えています。ライデルはアンゾの事件と刑事殺しの事件の共通点は銃だと知った上で、接触を図ってきたのです。これでジョーイの立場はますます悪くなっていきました。
イタリアンマフィアのフランキーとロシアンマフィアのイワン。良好な関係を続けていた両者でしたが、ジョーイのヘマでそれが崩れようとしています。フランキーはジョーイを呼び出し、逃げたオレグを探すよう命じます。
オレグを必死で探すジョーイ。ジョーイの息子ニックはオレグの友人でした。オレグが銃を盗んだ事を知り驚きます。ニックはジョーイに連れられ、オレグの行きそうな所を探しました。
ジョーイがトミーに呼び出され、トミーはニックにもオレグの場所を尋ねます。知らないと言ったニックでしたが、銃をそのレストランのトイレのタンクに隠します。友人のニックを守るためだったのでしょう。ジョーイはニックを問い詰め、レストランに銃を隠した事を知ります。しかし言われた場所には銃はありません。
焦るジョーイに、オレグが警察に捕まったという知らせが入ります。このままではトミーに殺られてしまう…。さらに焦るジョーイは、誰よりも先に銃を見つけようと決意します。
ワイルド・バレットのネタバレあらすじ:転
警察の手から逃げ出したオレグに、さらなる危機が迫ります。身を隠すために乗り込んだ車が小児性愛者夫婦デズとエデルのものだったのです。
身の危険を感じたオレグが頼ったのはジョーイの妻テレサ(ヴェラ・ファーミガ)でした。最初は冗談と思ったものの、真剣に話すオレグを信じ、言われた場所に向かいました。銃をぶっ放し、テレサはオレグを救い出します。
オレグと共に行方が分からなくなっていた銃はギャンブルの景品になっていて、今は自動車整備士の男の手に渡っていました。その男からレスターという男の手に渡っています。やっとの思いで自動車整備士の男にたどり着いたジョーイでしたが、すでにレスターに渡った後だったのです。そしてジョーイはようやくオレグにたどり着きます。
ジョーイは怒ることなく冷静に話します。オレグにもようやく笑顔が溢れます。しかし2人はトミーに捕まってしまい、アイスホッケー場に連れてこられます。イタリアンマフィアとロシアンマフィアが待ち構えています。
厳しい口調でオレグを問い詰めるマフィアたち。しかし、本当の事を言えばジョーイが殺られてしまう、そう考えたオレグは本当の事を言おうとしませんでした。ジョーイもそうです。互いを守るため、頑なに本当の事は伝えません。
ワイルド・バレットの結末
やがてアンゾにオレグを殺せと伝えられました。しかし、アンゾにはそれがどうしても出来なかったのです。オレグに突きつけた銃を投げ捨て、命令に背きます。アンゾはイワンに殺されてしまいました。
異常な光景に、ジョーイとオレグはイタリアンマフィアとロシアンマフィアが仲間割れするような嘘を叫び始めます。やがて対立が始まり、フランキーとイワンまで撃ち合いが始まりました。
次々と倒れていくマフィアたち。フランキーは事の発端であるジョーイを見つけて殺そうとしますが、そこでジョーイは、自分が潜入捜査官であることを明かし、逆にフランキーを仕留めます。
もうすでに朝になっていました。朝食を食べるためレストランに向かうジョーイとオレグ。そこに今のあの銃の持ち主であるレスターが現れます。オレグに因縁があったレスターはオレグにナイフを向け脅し始めると、ジョーイがかばうようにレスターと対峙しました。
結果はジョーイの勝ち、しかしジョーイは腹を刺されたようでした。血だらけのジョーイを連れて家に戻りますが、時すでに遅しでした。
ジョーイの葬儀に参列したテレサにニック、そしてオレグ。悲しいムードに包まれます。葬儀が終わり、なぜか3人はいつもとは違う家に戻りました。「もう二度と葬儀なんかさせないで」と愚痴るテレサに、後ろからやってきたジョーイがテレサを抱き締めます。「棺に何を入れたの?」と隣でニックとオレグがはしゃいでいます。
以上、映画「ワイルド・バレット」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する