ランナウェイズの紹介:2010年アメリカ映画。1970年代後半に一大ブームを起こし、時のグループとなったガールズバンド『ザ・ランナウェイズ』の結成から解散までを、ボーカルのシェリーとギターのジョーンを中心に描いたサクセスストーリーです。原作は本人のシェリーとあって、『ザ・ランナウェイズ』の歴史を忠実に再現されています。配役も本人たちに良く似ていて、歌声もそっくりです。
監督:フローリア・シジスモンディ 出演:クリステン・スチュワート(ジョーン・ジェット)、ダコタ・ファニング(シェリー・カーリー)、マイケル・シャノン(キム・フォーリー)、ステラ・メイヴ(サンディ・ウェスト)、スカウト・テイラー=コンプトン(リタ・フォード)ほか
映画「ランナウェイズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ランナウェイズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ランナウェイズの予告編 動画
映画「ランナウェイズ」解説
この解説記事には映画「ランナウェイズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ランナウェイズのネタバレあらすじ:起
1975年、双子の姉マリーと遊んでいたシェリーは初潮を迎えます。トイレで服を着替え、化粧をしてマリーの男友達の車に乗って楽しそうです。歌の上手なシェリーは顔にペイントし、ド派手な衣装を着てステージに立ち、バラードを歌います。会場では大ブーイングが起き、沢山のものが投げ込まれました。
スージー・クワトロに憧れて女性ロッカーを目指していたジョーンは、貯めたお金で革ジャンを買います。そして革ジャンを着てギターを持ち『ワイルド・ワン』を歌います。ジョーンは正式にギターを習うため、個人レッスンを受けるものの、コードの練習ばかりさせられるのに嫌気がさし、エレキギターでロックをガンガン弾いて追い出されます。
この二人が初めて顔を合わせたのは、街のクラブハウスでした。ハードロックが流れる店内で、二人は目を合わせシェリーが目をそらせます。ジョーンはロックバンド専門のプロデューサーのキム・フォーリーを見かけて声をかけます。「女だけのバンドをやりたい」とジョーンが言うと、「それならドラムのサンドラを紹介する。練習して曲を聞かせろ」と言って立ち去ります。
ランナウェイズのネタバレあらすじ:承
ジョーンとサンドラの曲を聞いたフォーリーは「もっと練習しろ!絶対売れる」と才能に目を付けます。そしてフォーリーはバンドに足りないメンバーを探し始めます。あのクラブハウスでシェリーを見つけて仲間に入れ、更にリードギターのリタ、ベースのジャッキー加えた5人のメンバーが揃い『ザ・ランナウェイズ』がスタートしました。
早速トレーラーハウスで練習が始まります。「バラードを歌いたい」というシェリーに、「それなら帰れ」とフォーリーが言います。「やりたい」と言うシェリーに、フォーリーとジョーンが即興で「チェリー・ボム」という曲を作り、シェリーに歌わせます。
フォーリーの歌詞は卑猥で露骨でもあり、シェリーが「歌えない」と言います。するとジョーンが「どうせ歌だから」と言うと、開き直ったショーンが下品に激しく歌います。喜んだフォーリーはヤジを飛ばす観客を呼び練習を続けます。
シェリーの自宅では、母が「インドネシアに移り住む」と言い出します。シェリーは「パパを追い出しておいて、今度は子供を見捨てるの?全部自分の都合だ」と吐き捨てます。
ランナウェイズのネタバレあらすじ:転
フォーリーが「ギャラは払えないがツアーに出るぞ」と言います。大喜びの5人は、場末のクラブハウスで演奏して歌い大喝采を浴び、メインを食うほどでした。やがて『ザ・ランナウェイズ』の噂が広がり、フォーリーがマーキュリーレコードとの契約を取りつけ、メジャーデビューとなりました。
国内で人気の出た『ザ・ランナウェイズ』の日本公演が決まりました。フォーリーは、シェリーの写真集を日本で販売するために、カメラマンにシェリーだけの写真を撮らせます。飛行機の中でヤクをやりながら日本に着くと、コンサート前からすごい人気です。勢いづいたシェリーは「これで歌う」と言ってランジェリースタイルになります。
この露出が反響を呼び、日本公演は大盛況のまま終わりました。控室で、メンバーが日本でのみ発売されているシェリーの写真集を見せます。ジョーンは「ポルノ女優のつもりか、ガールズバンドだぞ。演奏と歌で見せるんだ!」とシェリーを責めます。
このころから、一人だけ人気の高いシェリーに対するメンバーのねたみが見え始めていました。
ランナウェイズの結末
自宅に戻ったシェリーは、マリーが寝たきりの父の世話をしているのを見ます。シェリーの心にも変化が生まれていました。
新曲の収録スタジオでシェリーは雑誌の記事に見入っていました。『シャリーのエゴがメンバーの不協和音になっている』と書かれています。フォーリーは「これもネタだ、注目度が上がる」と言いますが、シェリーは「もう歌わない」と言います。フォーリーが「歌え!」と怒鳴ると、「お前の飼い犬じゃない」と言ってシェリーは出て行きます。
残ったメンバーにフォーリーが「シェリーのいないバンドに価値はない」と吐き捨てます。ジョーンが荒れ狂います。シェリーは良くしてくれたジョーンに「少し休みたい、人生を取り戻したい」と言います。ジョーンは「バンドが私の人生だ」と言いますが、シェリーは立ち去りました。
その後、ジョーンはフォーリーとの契約を解除し、メンバーはバラバラになります。雑貨店で働くシェリーが、ラジオの生放送に出ているジョーンに電話しますが、何も言えませんでした。
その後、シェリーは姉のマリーと歌を歌い、女優にもなりますが、薬物をやっていたことが原因で契約を打ち切られます。一方のジョーンはソロデビューし『アイ・ラブ・ロックンロール』の大ヒットを飛ばしました。
以上、映画「ランナウェイズ」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する