シー・キルド・イン・エクスタシーの紹介:1970年ドイツ, スペイン映画。夫を自殺に追い込まれた人妻が、次々と復讐を果たしていくエロティック・ホラー。ガン予防の研究をしていたジョンソン博士は、特殊なホルモンによる研究レポートを医療審査会に提出した。しかし人間の胎児を使用したその研究は、審査会で非難の的になってしまう。革新的なジョンソン博士の学説に嫉妬する者も多く、彼は医学界から追放されてしまった。思い悩んだジョンソン博士は、新婚の妻を遺して自殺する。嘆き悲しんだ妻は夫を追い詰めた人間を恨み、魅惑的な美貌と肉体を使って復讐を果たしていくのだった。
監督:ジェス・フランコ 出演者:ソルダード・ミランダ(ジョンソン夫人)、フレッド・ウィリアムズ(ジョンソン博士)、ハワード・ヴァーノン(ジョナサン・ウォーカー教授)、ポール・ミューラー(フランクリン・ヒューストン博士)、エヴァ・ストレンベリ(クロフォード博士)ほか
映画「シー・キルド・イン・エクスタシー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シー・キルド・イン・エクスタシー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「シー・キルド・イン・エクスタシー」解説
この解説記事には映画「シー・キルド・イン・エクスタシー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シー・キルド・イン・エクスタシーのネタバレあらすじ:起・夫の自殺
革新的な科学者ジョンソン博士は、人間の胎児を使い特殊なホルモンの研究をしていました。この特殊なホルモンはガンや心臓発作に効果があり、肉体や精神の衰えを防ぐことも出来ます。多くの人を救えると考えたジョンソン博士は喜び、新婚の妻と共に充実した生活を送っていました。
ところがジョンソン博士のレポートを読んだ医療審査会は、とんでもない研究だと非難の声を上げます。人間の胎児を使ったジョンソン博士の研究は人の道を外れるもので、犯罪行為であり神への冒涜だと批判されました。
ジョンソン博士は多くの人を救いたいだけだと反論します。しかしジョンソン博士の革新的な研究成果に嫉妬した医療審査会は、彼の医療行為を禁じ、即刻研究を中止させました。
失意の中ジョンソン博士が帰宅すると、研究室がめちゃくちゃに荒らされています。倒れていた夫人に話を聞くと、大勢の人間が突然やって来て博士の研究の全てを破壊していったそうです。研究が認められなかったこと、審査会で糾弾されたことでジョンソン博士は精神を病んでしまいました。
ジョンソン夫妻は小さな島に移り住み、静かな環境で療養を始めます。しかしジョンソン博士は回復せず、夫人が目を離した隙に自殺を遂げてしまいました。
シー・キルド・イン・エクスタシーのネタバレあらすじ:承・復讐の始まり
ジョンソン夫人は深く嘆き悲しみ、夫を追い詰めた審査会メンバーに復讐すると誓います。ジョンソン博士を追い詰めたのは、ジョナサン・ウォーカー教授、フランクリン・ヒューストン博士、クロフォード博士、ドーネン教授の4人です。
ジョンソン夫人は、まず最も声高に夫を糾弾したウォーカー教授に狙いを定めました。その美貌でウォーカー教授の関心を引いたジョンソン夫人は、彼が泊まっているホテルの部屋に誘われます。
部屋に入り、服を脱いでウォーカー教授を妖しく誘うジョンソン夫人。そして行為に夢中になるウォーカー教授を、隠し持っていたナイフで殺害しました。急いでホテルの部屋を出たジョンソン夫人は、同じホテルに宿泊していたドーネン教授に姿を見られてしまいます。
シー・キルド・イン・エクスタシーのネタバレあらすじ:転・第2の復讐
翌日。ドーネン教授はヒューストン博士とクロフォード博士を呼び出し、ウォーカー教授が殺害されたことを伝えます。ウォーカー教授の部屋には「これは始まりだ あと3人 J」というメモが残されていました。3人はジョンソン博士の復讐だと恐怖を抱きます。
ジョンソン夫人は変装し、今度はクロフォード博士に近付きました。素知らぬ顔で彼女を家に誘ったジョンソン夫人は、愛撫に夢中になっているクロフォード博士の顔にクッションを押し付け窒息死させます。
その後、結婚式を挙げた教会でジョンソン夫人が涙を流していると、居合わせたヒューストン博士が声をかけて来ました。ジョンソン夫人の驚いた様子から、彼女の正体に勘付いたヒューストン博士。彼は警戒して警察に護衛をつけてくれと依頼しますが、本当に危険が迫った時ではければ動けないと言われてしまいます。
シー・キルド・イン・エクスタシーの結末・第3の復讐と復讐の果て
ジョンソン夫人は次の復讐を遂げるべく、ヒューストン博士をつけ回すようになりました。隠れるつもりも無い彼女に怯えたヒューストン博士は、必死にホテルの自室に逃げ込みます。すると下着姿のジョンソン夫人がベッドの上で彼を待っていました。
ヒューストン博士は恐怖に震えますが、それ以上にジョンソン夫人に魅了されてしまいます。堪らずジョンソン夫人の上に覆いかぶさると、夢中になっているところを鋏で殺害されました。
急いでホテルを出て自宅に戻ったドーネン教授は、殺害された妻の遺体を発見して嘆き悲しみます。そこに現れたジョンソン夫人はドーネン教授を拘束し、彼をナイフで惨殺しました。
復讐を遂げたジョンソン夫人は、夫の遺体を車の助手席に乗せてハンドルを握ります。「今 行くから」と呟いた彼女は猛スピードで車を走らせました。やがて警察が車内からジョンソン夫妻の遺体を発見します。刑事が悲劇だと呟き、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「シー・キルド・イン・エクスタシー」のあらすじと結末でした。
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