復讐 THE REVENGE 運命の訪問者の紹介:1997年日本映画。少年時代、借金取り二人組に両親と姉を殺され、自分だけ見逃してくれた安城は、今は刑事をやっていました。シャブ中で追い込んだ男が自殺し、遺体を引き取りに来た保護士の宮地を見た瞬間、安城はあの日に自分を見逃した男だと分かりました。やがて安城は、家族を殺した男たちの素性を知り、退職届を出し復讐の為立ち上がりました…という哀川翔主演の、ハードボイルド作品です。
監督:黒沢清 出演者:哀川翔(安城伍郎)、大沢逸美(安城冴子)、小日向文世(平沢)、清水大敬(宮地茂治)、由良よしこ(宮地ときえ)、六平直政(安城知治)、鈴木ヒロミツ(大石組長)ほか
映画「復讐 THE REVENGE 運命の訪問者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「復讐 THE REVENGE 運命の訪問者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「復讐 THE REVENGE 運命の訪問者」解説
この解説記事には映画「復讐 THE REVENGE 運命の訪問者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
復讐 THE REVENGE 運命の訪問者のネタバレあらすじ:起
郊外の住宅の前に不審な男が座っています。女子高生の娘が帰ってくると、リビングでは母が父に「どこで金を借りたのよ!」と怒鳴っています。玄関のチャイムが鳴ると母は、小学生の息子を押し入れに隠します。
男二人が乗りこんできました。父が「今、これだけしかない」と金を出すと、男は有無を言わさず父、母、娘を射殺します。もう一人の男が2階に上がりあちこち探していると、押し入れの少年を見つけます。男は「黙っていられるか?誰にも言うなよ」と言って見逃します。やがて警察がやって来て少年は保護されました。
時が経ち、あの日の少年・安城伍郎は刑事として、相棒の平沢と一緒にシャブ中の男のアパートに踏み込みます。男は発砲しながら逃げるものの、安城に追い込まれると頭を撃ち抜いて自殺しました。
安城が自宅で、妻の冴子に「服に血が付いている」と言われ事件の事を話していると、平沢から電話で「男には指紋が無い、住民票もでたらめだ」と連絡があります。安城は平沢と男の部屋を調べます。若い女と一緒に写る写真を見つけ、女の居場所を探すと、スナックのホステスのマキでしたが、ママによると「最近出勤しない」と言われました。
警察は男の身元を判明し、身元引受人を調べますが身内がおらず、出所時から面倒を見てきた保護士の宮地が遺体の引き取りに来ます。遺体安置所で宮地に会った安城は驚愕しました。
復讐 THE REVENGE 運命の訪問者のネタバレあらすじ:承
安城に見つめられる宮地は、顔をじっと見て震えだします。この宮地こそあの日、両親と姉を殺し少年の安城を見逃した男でした。安城は宮地の事を調べさせます。宮地はクリーニング店を経営し、社長は妻のときえでした。宮地は出所した若者たちの面倒をて、クリーニング店でも数人雇っていました。そのリストの中に、大石組の長田がいました。
安城は宮地に会い、マキの写真を見せますが「知らない」と言います。安城が帰ると震えていた宮地を見た妻ときえは、「知治にやらせようか」と言います。宮地は「警察をやるのはダメだ」と言いました。
安城にスナックの別のホステスから、マキの情報を教える電話が入ります。その後そのホステスは長田らに殺されました。安城は長田に会い、指を見ます。指紋があったことから「お前は宮地の世話になったが、殺し屋じゃないな」と言います。
宮地はクリーニング店を隠れ蓑にして、裏では殺し屋の派遣をやっていました。刑務所から出所した身寄りのない若者の指紋を消し、殺し屋に仕立てていました。その殺し屋の親玉が、弟の知治でした。この宮地らを使ていたのが大石組でした。
宮地の店の前で張りこんでいる安城の車を見た知治が、近寄って来ます。知治は指紋のない指を見せ「お前の親父、おふくろ、あねきを殺したのはオレだ」と言います。怒った安城は、知治を滅多打ちに殴り続けます。立ち上がった知治は「子供が出来たらまたお前の家に行く」と言って、店に戻りました。
復讐 THE REVENGE 運命の訪問者のネタバレあらすじ:転
マキを見つけ保護すると、安城と平沢は知治を逮捕します。知治は硬く口を閉ざし何もしゃべりませんでした。マキに知治を見せると「電話一本で人殺しをする男だ」と言っただけであとは何も言いませんでした。やがてスナックのママがマキを引き取り、知治は釈放されました。
冴子の身を案じた安城は、冴子に実家に帰るよう言いますが、マンションから出た冴子は知治らに拉致されます。部屋に戻った安城は、実家からの留守電と、マンションの前に落ちていたという冴子のバッグを見て、冴子が拉致されたとわかり、退職届を書き拳銃と防弾チョッキを闇ルートで買い、宮地の店に乗りこみます。
そして知治に拳銃を突きつけると、知治は「あんたの嫁さんは死んだよ、オレが殺したんだ」と言います。安城が動揺した隙に知治が拳銃で発砲しました。撃ちあいになり知治は逃げていきました。安城は店の裏で、変わり果てた冴子の死体を見つけます。
平沢に電話をし「妻の死体が宮地の店にある」と連絡し、大石組に乗りこんだ安城は、大石に拳銃を突きつけ「オレと取引しろ、オレが宮地達を殺す、お前らは宮地らの居所を教えろ」と迫ります。「知らない」と言う大石に、「知らなかったら探せ!」と銃を突きつけ怒鳴ります。大石は組員らに宮地らの居場所を探させました。
復讐 THE REVENGE 運命の訪問者の結末
居場所が分かった安城は長田を連れて向かいますが、そこへ安城の辞表を見た平沢が、復讐を止めに入ります。平沢が防弾チョッキを着ているつもりで安城が発砲すると、防弾チョッキを着ていなかった平沢を殺してしまいます。
知治は長田を殺し、隠れ家へ逃げます。追う安城を待ち構えていたのは知治の配下の殺し屋たちでした。安城が殺し屋たちを全員殺し、森へ入るとときえが自動小銃で撃ちこんできました。着ていた防弾チョッキで助かった安城は、ときえを殺し隠れ家へと向かいます。
隠れ家の押し入れに宮地が隠れていました。あの日と立場が逆でした。宮地は「あの時、お前を助けただろう」と命乞いをしますが、反応しない安城に「お前を殺さなかったのが失敗だった」と宮地が言うと、「そうだ」と言いながら宮地を射殺します。
そして知治を追い詰めると相撃ちになりました。知治は胸を撃たれながらも立ち上がり、よろけながら逃げます。少しして安城が立ち上がります。防弾チョッキのおかげです。そして知治を追い詰めた安城はとどめを刺しました。
以上、映画「復讐 THE REVENGE 運命の訪問者」のあらすじと結末でした。
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