シェルター 狂気の秘密の紹介:2008年カナダ映画。DVの続く毎日に、町から出る決心をしたダーリーンは、12歳の娘ビクトリアを連れ、紹介された田舎の施設に向いました。出迎えてくれた中年女性のビーは、気さくでいい人に見えたものの、彼女の正体は猟奇女でしたという内容のホラー映画です。ストーリーの中の謎がラストで全て明かされます。
監督:メラニー・オア 出演者:キャスリーン・クインラン(ビー)、イングリッド・カヴェラルス(ダーリーン)、ハンナ・ロックナー(ビクトリア)、ほか
映画「シェルター 狂気の秘密」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シェルター 狂気の秘密」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「シェルター 狂気の秘密」解説
この解説記事には映画「シェルター 狂気の秘密」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シェルター 狂気の秘密のネタバレあらすじ:起
ダーリーンがリビングの血をふき取り洗い流しています。やがて相談所に向かい「とにかくこの町を離れたい」と言うダーリーンに、担当者は「ちょっと遠いけど」と言いながら、田舎の施設を紹介します。
そしてダーリーンと12歳の娘ビクトリアは長時間かけて、多くのヤギを飼う大きな家に着きました。するとビーという中年女性が出迎えます。ビーは「名前も事情も聞かない。泊まりたければ泊り、いやなら出て行けばいい。泊まるなら好きなだけここに居ればいい」と言います。そしてビーは「ルールだけは守ってね」と言い説明し始めました。
「滞在料金は取らない代わりに農作業を手伝ってもらうのが一つ目。フェンスから外には出ないで。フェンスから出る時はここを出る時でこれが二つ目。三つ目は依存症なものは持ちこまないで、酒、たばこ、薬など、苦しいけど守ってね」とダーリーンは念をおします。
少し困るダーリーンでしたが、ビクトリアは嬉しそうです。ビクトリアを寝かせたダーリーンは、自分の部屋で隠し持ってきた酒を少し飲み、夫の暴力の事を思い出していました。
シェルター 狂気の秘密のネタバレあらすじ:承
翌日、車を移動させると「キーは預かる」とビーが言います。断るダーリーンでしたが、「なくしたら困るでしょう、私が管理する」と言うビーに納得すると、納屋で音が聞こえます。「あそこは?」と聞くダーリーンに「納屋は立入禁止よ」と言うビー。
昼間、車で男がやって来て「マディを出せ」と暴れ出します。恐怖に怯えるビクトリア、「マディなんて知らない」と言うダーリーン。そこへビーが銃を発砲しながらやってきて、男を追い帰すと「ここまでやらないと守れないの」と言いました。
その夜、外に出て煙草を吸うダーリーンは再び納屋から音を聞きます。翌日、ヤギの柵を修理するダーリーンは、ビーがビクトリアに絵を教えるのを見て納屋に忍び込みます。絵を描きながらマディの話を聞くビクトリアは、ビーに徐々に洗脳されていきます。
ダーリーンは奥の部屋に、女性の旅行カバンがたくさんあるのを見つけ、更に奥で女性が鎖で繋がれているのを見つけました。
慌てたダーリーンは家に戻り荷造りをはじめ「ここを出て行くよ」とビクトリに告げます。言い争っていると、警官がやって来ます。
ビーは二人に「クローゼットに隠れなさい」と言います。中に入ってきた警官が探していたのは、ダーリーンとビクトリアでした。「ここには誰もいない」と言うビーに、家の中を探す警官でしたが、何故かダーリーンは助けを求めませんでした。
シェルター 狂気の秘密のネタバレあらすじ:転
警官が帰るとビーとダーリーンの言い争いが始まり、揉みあいになった時、バッグから煙草が落ちたのです。それを見たビーがダーリーンを殴り飛ばし調べると酒も見つかってしまいます。怒ったビーは部屋に鍵をかけダーリーンを閉じ込めます。それを見ていたビクトリアはキッチンから包丁をとり、部屋に隠しました。
ビーはビクトリアに「お母さんがルールを破ったから」と言い聞かせ、二人は色々な話をし始めます。翌朝、解放されたダーリーンでしたが、ビクトリアは完全にビーに手なづけられ、ダーリーンの言葉よりも、ビーの言葉を信用しています。
開き直ったダーリーンは、再び納屋に向い、鎖に繋がれた女に会い「マディ?」と聞きます。マディは「ビーはイカレている。ここから早く逃げた方が良い」と忠告します。ダーリーンはビクトリアを残し、一人道路を走って助けを求めに行きますが、ビーが車で探しに来て、撥ね飛ばされ納屋に監禁させてしまいました。
ビーはビクトリアに「お母さんが出て行っていなくなった」と教えます。そして「私がいい母親になるわ」と告げます。その夜、ビーは納屋から聞こえる物音に気づきました。
シェルター 狂気の秘密の結末
翌朝、ビーと家の周りの森を散歩するビクトリアは、母の車に血が付いているのを見て家に走って帰ります。ビーが追いかけて家に戻ると、マディを探す男が斧をふりまわしながら「マディを出せ」と暴れています。
部屋に隠れるビクトリア。ビーは銃を持ち、男を待ち構えると向かってくる男めがけ発砲します。弾は男の胸に命中するものの、反動で飛んできた斧がビーの腰に刺さり、大けがをしてしまいます。
それでもビーは斧を杖代わりに外へ出ると納屋に入り、鎖に繋がれたダーリーンを殺そうと斧を振り上げます。その時、背後からビクトリアがビーを包丁で刺殺しました。ビクトリアは母に「全部あんたのせいよ」と言います。
その言葉にダーリーンはあの日の事を思い出します。自分に暴力を振るう夫を、今日と同じようにビクトリアが背後から夫を刺し、倒れた夫を滅多刺しにして殺したのでした。その血を洗い流していたのがダーリーン。ビクトリアをかばったダーリーンもまた、警察に追われる身だったのです。
ビクトリアは母を助けず納屋を出ると、飼い主のいなくなったヤギを全部柵から逃がしました。
以上、映画「シェルター 狂気の秘密」のあらすじと結末でした。
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