ザ・メニューの紹介:2022年アメリカ映画。簡単に予約することが出来ない孤島のレストラン「ホーソン」に、念願叶い訪れることの出来たカップルに起こる予想外の出来事。それは誰もが想像出来ないものでした。ハリー・ポッターシリーズでヴォルデモート卿を演じたレイフ・ファインズが怪しげなシェフを演じています。
監督:マーク・マイロッド 出演:レイフ・ファインズ(スローヴィク)、アニャ・テイラー=ジョイ(マーゴ)、ニコラス・ホルト(タイラー)、ホン・チャウ(エルサ)、ジャネット・マクティア(リリアン)、ほか
映画「ザ・メニュー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・メニュー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ザ・メニュー」解説
この解説記事には映画「ザ・メニュー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・メニューのネタバレあらすじ:起
孤島にあるレストラン「ホーソン」。タイラー(ニコラス・ホルト)はなかなか予約の出来ないこのレストランに行けることになり、興奮しています。タイラーと同席するマーゴや各界の著名人が集まりホーソン行きの船に乗りました。
島に到着し、給仕係のエルサ(ホン・チャウ)が一人一人名前を確認していくと、マーゴ(アニャ・テイラー=ジョイ)の名前が別の名前になっていることに気づきます。タイラーは急遽連れてくるパートナーを変えたことを説明し、連絡ミスだと話しました。
エルサが皆の案内を始めます。そしてディナーを食べるレストランに到着、外の景色を一望出来るガラス張りの店内にオープンキッチンが設置され、たくさんのスタッフが働いています。
シェフのジュリアン・スローヴィク(レイフ・ファインズ)が現れました。パンッと手を叩くと全スタッフが反応、「イエス!シェフ!」と応えると、再び作業に戻ります。
コース料理の一品目が運ばれてきました。誰よりもシェフの料理を待ち望んでいたタイラーは、目に涙を溜めながら料理を口にしました。美食家でもあるタイラーは色々ウンチクを話しながら興奮状態です。
二皿目が運ばれてきます。どうやらパンにつけるジャムのようですが、肝心のパンがありません。戸惑う客たちでしたがこれもスローヴィクの演出だろうと理解し、ジャムを舐めだす者も現れます。
三皿目はタコス料理でした。スローヴィクの幼少期の話に続き、スローヴィクがとある女性を紹介します。スローヴィクが指差したテーブルに無感情な姿の老婆が座っていました。
ザ・メニューのネタバレあらすじ:承
一人一人に配られたトルティーヤには、何やら模様が描かれていました。絵はそれぞれ違い、旦那の浮気現場の絵や、不正書類のコピー、禁じられた料理の写真を撮るタイラーの絵までありました。
客の中にはホーソンに出資するものがいましたが、不正書類を見て激怒しています。しかし、エルサが耳元で何かを囁くと、青ざめて口をつぐみだします。何かがおかしい…。
料理には一口も手を付けなかったマーゴがトイレに行くために席を立ちます。すると、スローヴィクはトイレまでマーゴを追いかけてきたのです。そしてなぜ料理を食べないのかを尋ねてきます。マーゴは食べたいものを食べると答えました。
マーゴがトイレから帰ると、四品目がやってくる所でした。スローヴィクは副料理長のジェレミーが考えた作品だとジェレミーを紹介し、ジェレミーは作品を「混乱」と名付けたと話します。
ジェレミーは客の前で自らの口に銃を突っ込むと、銃を放ちます。自殺したジェレミーは予め敷かれていた白い布の上に倒れ込み、それがまるで料理のように見えました。
さすがに騒然とする皆の前に、スタッフは皿を置き始め、布に包まれたジェレミーは引き上げられて行きます。リーブランド老夫婦が帰ろうとすると、エルサがやんわりと止めます。するとスタッフがリチャードを羽交い締めにし、彼の左手を包丁で切り落としました。
皆パニックになる中、タイラーだけが平気な顔で料理を食べています。マーゴはそんなタイラーを薄気味悪く感じます。
ザ・メニューのネタバレあらすじ:転
スローヴィクに呼ばれたマーゴ、スローヴィクは今夜我々は死ぬと伝え、与えて死ぬか奪って死ぬかを決めろとマーゴに言いました。もちろん決められないマーゴに、スローヴィクはタイマーを渡し、一旦席に戻します。
口直しにハーブティーが出されました。皆逃げようとしますが到底無理な状況です。投資家の男が、レストランのオーナーが黙っていないとスローヴィクに告げます。すると窓を指差すスローヴィク。外を見ると海の上に天使の羽をつけた男が吊られています。それは、このレストランのオーナーでした。オーナーは海へと沈んでいきました。
一気に静まる状況に恍惚な表情のスローヴィク。そして次の料理が運ばれてきます。
スローヴィクはマーゴの正体に気づいていました。唯一金持ちではない彼女、リーブランドの事も知っているようです。彼女は娼婦でした。スローヴィクはマーゴに私といるようにと話します。
六品目が運ばれてくるようです。スタッフ全員を外に出しました。女性スタッフが日頃のセクハラの制裁だと、ハサミでスローヴィクの足を刺します。それを合図に鬼ごっこがスタートしました。45秒間男性たちに逃げるよう促します。残された女性たちは疲弊し、逃げることも出来ません。スタッフに捕まった男性たちが次々と戻ってきます。
スローヴィクはタイラーに何故ここにいるのかを尋ねます。あなたの料理が食べたいからと答えるタイラー。この中でタイラーだけが料理が振る舞われた後に皆死ぬことを知っていました。知っていながらやってきたタイラーはマーゴを誘ったのです。それを知ったマーゴは驚きます。
タイラーはスローヴィクに厨房に誘われます。名前入りの制服を渡されテンションが上がるタイラー。料理を作ってみろとスローヴィクに言われ料理を振る舞いますが、味は酷いものでした。スローヴィクに酷評された料理を皆にも出され、駄作と評されたタイラーは制服を脱ぎ、その場を去ると倉庫で首を吊ります。
ザ・メニューの結末
デザートの時間になり、マーゴは燻製小屋から樽を持ってくるよう頼まれました。マーゴはこっそりとスローヴィクの部屋に忍び込みます。そこで無線を見つけたマーゴでしたが、尾行していたエルサに見つかってしまいます。取っ組み合いの末、エルサを殺したマーゴは無線で助けを呼びます。
なんとか部屋に戻ったマーゴ、頼まれていた樽をぶちまけて席につきます。すると、先の無線を聞いて保安官がやってきました。ただ食事をしているだけだと平然と伝えるスローヴィク。周りは何も言えないでいます。怪しんだ保安官が銃を取り出しスローヴィクに向けますが、それがライターだということがわかります。
保安官もスローヴィクの演出でした。無線をしたのがマーゴだと知り「君は奪う側の人間だ」とスローヴィクは告げます。するとマーゴはこう言いました。「あなたの料理は嫌い。あなたの料理は楽しめない」と主張しました。スローヴィクは動揺します。しかし、空腹のまま帰すわけにはいかないと、彼はマーゴに何を食べたいかを尋ねました。
スローヴィクの部屋で彼の料理の原点がチーズバーガーだということを知っていたマーゴは、チーズバーガーを注文します。懐かしそうにチーズバーガーを作ったスローヴィクは、マーゴの所に持っていきました。マーゴは初めて料理を口にし、食べきれない分を持ち帰るよう伝えます。テイクアウト用に包まれたチーズバーガーを持ち、マーゴは外へと案内されます。
最後の八皿目、本日のデザートはスモアのようです。材料はマシュマロとチョコレート、シェフ、スタッフ、客でした。客は全員マシュマロの羽織を着てチョコレートの帽子を被ります。床には油が敷かれ、中央には巨大なマシュマロがセットされます。スローヴィクの合図と共に火が放たれました。
帰りの船上にマーゴはいました。チーズバーガーを頬張り見つめた先に、燃え上がるレストラン「ホーソン」があります。
以上、映画「ザ・メニュー」のあらすじと結末でした。
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