小原庄助さんの紹介:1949年日本映画。名匠清水宏の戦後の代表作のひとつ。盟友である岸松雄が製作を担当、オリジナル脚本を共同で描き下ろした。戦後の世界に対応できないお人好しの大地主の悲哀をユーモラスに描いている。時代劇の大スター大河内傳次郎の飄々とした演技が見事。
監督:清水宏 出演:大河内傳次郎(杉本左平太)、飯田蝶子(おせき婆)、風見章子(おのぶ)、清川荘司(和尚)、日守新一(吉田次郎正)、坪井哲(正太郎)、田中春男(紺野青造)、杉寛(茂作老人)、宮川玲子(おりつ)、鮎川浩(哲男)、鳥羽陽之助(小六)、ほか
映画「小原庄助さん」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「小原庄助さん」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「小原庄助さん」解説
この解説記事には映画「小原庄助さん」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
小原庄助さんのネタバレあらすじ:起
庄屋屋敷に住む杉本左平太は、呑気な好人物。何代も続く旧家の主人なのですが、敗戦後の農地改革で先祖伝来の土地のほとんどを失い、暮らしぶりにはかつての大地主の面影などありません。
それどころか、気前の良さから村の人々の陳情に応えて寄付や醵金を続けたために身上は左前で、借金取りも定期的に訪れてきます。そんな左平太のことを村民たちは歌になぞらえて「小原庄助さん」と呼んでいました。
妻のおのぶ、それに先代から仕えているおせき婆の台所のやり繰りは大変でしたが、何しろ庄助さんが余りに好人物で気が良いため、文句も言えません。
小原庄助さんのネタバレあらすじ:承
今日も野球道具を買うための寄付金を求められましたが、庄助さんはホイホイと応じます。村の若い女性のためにミシンも大量に購入し、自分の屋敷をその練習のために使わせてもやります。
やがておなじみの借金取りがやってきました。おのぶのへそくりまでも使い切ってしまった庄助さんの手元には現金などありません。仕方なく親友である和尚の寺で碁を打ち、借金取りが帰るまで時間を潰します。
ところがおのぶたちが気を利かせて酒を出したため、借金取りはすっかり酔いつぶれていました。和尚とともに帰宅した庄助さんは借金取りの横でさらに碁を続けます。
小原庄助さんのネタバレあらすじ:転
まもなく戦後に村の有力者となった吉田次郎正という男が、お供を連れて庄助さんの元を訪れます。折り入って話があるというので一緒に料亭に行くと、話というのは近々行われる予定の村長選挙についてでした。
村民の間では、次の村長はぜひ庄助さんに、という雰囲気なのですが、政治的野心の強い吉田は村長の地位を欲しがっていました。そこで庄助さんに選挙に出るのか出ないのか尋ねにきたのです。
庄助さんはきっぱり選挙には出ないと言い切り、応援演説をすることを約束します。ところが吉田に不満を持つ村民が承知しません。庄助さんは代わりに和尚を出馬させ、見事に当選させます。
小原庄助さんの結末
色々と金のやり繰りをしてきたものの、さすがに支払いが滞り始めて借金取りも催促してきます。庄助さんも腹をくくり、これまで手を付けずにいた先祖伝来の家財道具一切を競売にかけることにします。
これで杉本家も終わりと踏んだのか、おのぶの兄である正太郎が妹を説得し、実家に連れ帰ってしまいました。何もない家の中で1人庄助さんは酒を呑んでいましたが、そこへ2人組の強盗が忍び込んできます。彼らを柔道で投げ飛ばした庄助さんは罪を悔いた2人としみじみと酒を呑み交わします。
そして心機一転、庄助さんは村を離れることを決めます。駅までの道を歩いている彼の後から人影がついてきました。それは実家から帰ってきたおのぶです。彼女は庄助さんに追いつき、汽車に間に合うように一緒に田舎道を急ぐのです。
以上、映画「小原庄助さん」のあらすじと結末でした。
子供の頃からこの歌が好きでしたが22年生まれなのでこの映画は知りません、だけどこの歌は好きで良く歌います。あらすじ参考になりました。