シャドーの紹介:1982年イタリア映画。ホラーの鬼才ダリオ・アルジェントが『サスペリア』の撮影監督ルチアーノ・トヴォリと再び手を組んだ血みどろのサスペンス映画。アルジェントらしい犯人当ての面白さがあり、またヒッチコックを思わせるカメラワークが素晴らしい
監督:ダリオ・アルジェント 出演:アンソニー・フランシオサ(ピーター・ニール)、ジュリアーノ・ジェンマ(ジェルマニ)、ダリア・ニコロディ(アン)、クリスチャン・ボロメオ(ジャンニ)、ジョン・サクソン(ブルマー)、ヴェロニカ・ラーリオ(ジェーン)、ジョン・シュタイナー(クリスチャーノ・ベルティ)、キャローラ・スタナーロ(アルティエリ)、ララ・ウェンデル(マリア・アルバレット)、ほか
映画「シャドー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シャドー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「シャドー」解説
この解説記事には映画「シャドー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シャドーのネタバレあらすじ:起
トレパン姿の中年男が自転車で高速道路を走行し、ケネディ空港に着きます。彼は人気作家のピーター・ニール。これからローマに新作『暗闇』のプロモーションに出かけるのです。
背広に着替えて搭乗口に行こうとすると、彼を呼び出すアナウンスが聞こえてきます。案内所に行くと婚約者ジェーンから電話がかかっていました。
婚約者といっても彼女との仲は冷え切っていて、もう2ヶ月も連絡をとっていません。ニールは適当に受け答えして電話を切ると苦々しい思いで旅客機に乗り込みます。
シャドーのネタバレあらすじ:承
ローマに着くと、秘書のアン、エージェントのブルマーがニールを出迎えます。3人でホテルの部屋へ行くと、そこにはジェルマニ、アルティエリの両刑事が彼を待っていました。
ローマ市内で残酷な殺人事件が起こり、その捜査のためにニールに会いに来たのです。その犯行では『暗闇』の頁が被害者の口に押し込まれ、ニール宛の手紙も残されていました。
そこに書かれているのはニールの小説の引用文でした。その後、ニールへインタビューした女性記者、そのルームメイト、ニールと親しくしていた少女も殺され、被害者は増えていきます。
シャドーのネタバレあらすじ:転
ニールは彼の小説の変態性をしきりに口にしていた書評家のベルティを怪しいとにらみ、ブルマーの助手のジャンニと共にベルティの邸宅へ忍び込みます。
するとジャンニの目の前でベルティは惨殺されてしまいます。ジャンニはベルティが「これまでの殺人は自分がやった」と口にするのを聞きますが、すぐに彼自身も絞殺されます。
さらにブルマーまでが白昼の広場で刺殺され、ニールは危険を感じて1人パリへと旅立ちます。後の事務仕事は、ニールと愛人関係となったアンに任されました。
シャドーの結末
アンのところへ、突然ジェーンから電話がかかってきます。実はジェーンもローマに来ており、愛人であるブルマーと密かに会っていたのです。ブルマーが殺されて不安になった彼女はアンに来てくれと頼みますが、直後に殺されてしまいます。
そして情報によってその部屋を訪れたアルティエリ刑事も犯人の餌食となります。ジャンニ以降の殺人を行なっていたのは何とニールでした。彼はベルティの犯行に触発され、自分を裏切ったブルマーとジェーン、そして邪魔になる人間は全て殺害していたのです。
彼はさらにその場に駆けつけたジェルマニも策を弄して刺殺し、更に愛するアンまで手に掛けようとします。しかし置いてあったオブジェに腹を貫かれ、血みどろで死んでいくのです。
以上、映画「シャドー」のあらすじと結末でした。
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