ブラックライトの紹介:2021年オーストラリア映画。ベトナム帰還兵の老練トラビスは、元上官だったFBI長官・ガブリエルの下でフィクサーをやっています。そんな時、同じフィクサーで行方不明になっていたクレンが拳銃所持と暴行罪で逮捕されます。ガブリエルはトラビスに引退と引き換えにクレンを連れ戻すことを命じます。クレンを追うトラビスでしたが、やがてジャーナリストのミラに会い、自分たちが罪のない民間人殺しに使われていることを知ります。政府とFBIに使われていた男が、秘密を知ったことで娘と孫を誘拐され命がけで取り戻そうとするサスペンスアクション作品です。
監督:マーク・ウィリアムズ 出演者:リーアム・ニーソン(トラビス・ブロック)、エイダン・クイン(ガブリエル・ロビンソン)、テイラー・ジョン・スミス(ダスティ・クレン)エミー・レイバー=ランプマン(ミラ)、クレア・ヴァン・ダー・ブーム(アマンダ・ブロック)ほか
映画「ブラックライト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブラックライト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ブラックライト」解説
この解説記事には映画「ブラックライト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブラックライトのネタバレあらすじ:起
ワシントンの公園で、政府に批判的な意見を持つソフィア・フローレンスが演説しています。熱狂的な支持者が多く集まりフローレンスの言葉に盛り上がります。
演説を終えたフローレンスが、運転手つきの車で自宅前に着きます。運転手は道路側にフローレンスを降ろすと「すまない」と言います。その言葉が気になり聞きなおしたフローレンスは後ろから来た車に撥ね飛ばされ死んでしまいます。その車に乗った男は、フローレンスの車の運転手を目を合わすと走り去っていきました。
別の場所では、デビットソン捜査官が二人の警官と共に、暴徒化した住民に取り囲まれています。そこへやってきたのはFBIの老練フィクサー・トラビスです。トラビスはガス爆発を起こし、住民の目を火災に向けさせている間にデビットソンを助けます。
トラビスはガブリエル・ロビンソンFBI長官に会っています。ガブリエルはフローレンスのひき逃げ事故の話をし「フローレンスは、政府議員たちの批判を繰り返していた。言論統制の意味で殺されたようなものだ」と話します。
トラビスは、娘のアマンダと孫娘のナタリーと暮らしています。トラビスは仕事の関係上とても用心深く、家のドアの施錠にはうるさく、「常に誰かに狙われている気持ちで生活するように」と二人に言っています。そんなトラビスをアマンダは嫌いますが、トラビスがナタリーを溺愛する姿を見て困惑しています。
ブラックライトのネタバレあらすじ:承
トラビスは引退し、孫とのんびり過ごそうと思いはじめ、ガブリエルに伝えます。ガブリエルは「拳銃所持と暴行容疑で逮捕されたクレンを連れ戻したら考えてやる」と言います。クレンはガブリエルの下で働いていたフィクサーで、今は所在が不明でした。
警察署へ行ったトラビスはクレンに面会し「協力すれば、罪はなかったことにする」と言うと、署長に「逮捕しなかったことにしろ」と言って連れだします。しかし百戦錬磨のクレンは隙を見て逃げ出します。クレンは、フローレンスのひき逃げ事件を追っているジャーナリストのミラを見つけると話しかけます。少し話したところへトラビスが追いつき、再び追いかけますが結局逃げられてしまいます。
ミラは見覚えのある顔に調べると、拳銃所持で警官4人に暴行したクレンだとわかります。しかしクレンが何の罪にも問われず釈放されたことを知り、逆にクレンに興味がわきはじめます。
ロックハート捜査官とウォレス捜査官がガブリエルに呼ばれています。この二人こそフローレンスを轢き殺した張本人です。二人ともガブリエルのフィクサーだったのでした。
トラビスは自分がFBI捜査官であることを教え、クレンとの関係を調べる為、ミラに会います。「声をかけられただけ」と言うミラにクレンから連絡が入ります。待ち合わせ場所へ向かうミラはトラビスに目で合図し待ち合わせ場所に向います。
ブラックライトのネタバレあらすじ:転
ビルのホールでクレンと話をするミラを見つけたトラビスが近づきます。クレンが逃げ出すと、なぜがロックハートとウォレスがいます。二人がクレンを捕まえると「ガブリエルに会え」と言います。クレンが銃を出すと撃ちあいになり、トラビスも参戦するとクレンが逃げ出します。
追い詰めたトラビスがクレンに話を聞くと「命令で罪のない民間人を殺した」と言います。「誰の命令だ」と聞くトラビスに「ガブリエル・ロビンソンだ」と答えるクレンは追ってきたロックハートとウォレスに射殺されてしまいます。
クレンの死をまともに見たミラが話しはじめます。「クレンから書類を預かった。それは命令書だと言った。そしてオペレーション・ユニットだとも言っていた」と言います。
それ以上の事がわからないことで、トラビスは身の上話を始めます。ベトナム戦争時代、上官だったガブリエルと二人で巡回していたトラビスが、女性をレイプする男を見つけ射殺します。女性は逃げ出し、殺した男を見ると米兵でした。ガブリエルはこのことをもみ消し、退役後FBI長官になった時、トラビスを呼び出し、自分の仕事を陰でこなすフィクサーになれと言ったのでした。
トラビスがガブリエルに会い「オペレーション・ユニットとはなんだ」と聞きます。ガブリエルは「お前は知らなくていい、オレの命令だけやっていろ。娘と孫が可愛ければおとなしくしてろ」と言ったのです。
そんな時、ミラのスクープを盗んだ上司のドリューが『FBI内部殺人事件』としてクレンの記事を編集し大々的に載せたのです。激怒するミラに「スクープは時間が勝負だ」となだめるドリューは、帰り道ハイウェーでロックハートとウォレスに襲われ殺されます。これを機に「FBIに殺されたジャーナリストの記事を出す」と息巻くミラでしたが、編集長に「私たちも殺されるわ」と言いきかされます。
ブラックライトの結末
アマンダとナタリーが突然いなくなります。アマンダは病院を辞め、ナタリーは学校に籍がありません。
ミラがトラビスに「ガブリエル・ロビンソンの悪事を暴くから手伝って」と言います。アマンダやナタリーの事を考え悩んだトラビスでしたが引き受けます。トラビスは「ガブリエルの家の金庫にすべてがある」と言います。
トラビスを殺しに来たロックハートらの車を爆破しガブリエルの家に向います。拳銃でガブリエルを脅すと、オペレーション・ユニットの入ったディスクを奪います。ガブリエルが外へ逃げると、入れ替わりにフィクサーたちが入って来ます。トラビスは床に水を撒き待ち構え、次々撃ち殺し、最後は床に電流を流して全員を始末します。
ミラとディスクの中身を見ると、オペレーション・ユニットは政府に対し危険な存在の民間人をリストアップしたものでした。さらにクレンがフローレンス殺しの命令を受ける動画があります。断わるクレンの様子を見たトラビスは「クレンとフローレンスは恋人関係だったんだ」と言います。クレンはフローレンスが殺されたことで身を隠し、すべてをミラに暴露しようとしていたのでした。
ガブリエルの運転手になりすましたトラビスが、銃でガブリエルを撃ちアマンダらの居場所を聞きます。ミラの暴露記事と証拠ディスクによってガブリエルは逮捕されます。トラビスはアマンダとナタリーに再会します。晴れてフィクサーを引退したトラビスにアマンダが「今までのように警戒した生活はやめてナタリーの面倒を見て」と頼みます。トラビスは嬉しそうに受け入れたのでした。
以上、映画「ブラックライト」のあらすじと結末でした。
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