ダンサー イン Parisの紹介:2022年フランスベルギー映画。パリ・オペラ座バレエ団でエトワールをめざすエリーズ。しかし、恋人の裏切りから心を乱し、本番中に足首を痛めてしまう。医師から踊れなくなる可能性を告げられたエリーズは呆然とする。そんな中、ブルターニュでの仕事が舞い込む。才能あふれるアーティストたちに練習の場を提供するレジデンスでキッチンのアシスタントを務めることになった。そこで、今を時めくダンスカンパニーと出会い、独創的なコンテンポラリー・ダンスが生み出される過程を目の当たりにしたエリーズは、未知なるダンスに新たな自分を発見していく。主演は世界最高峰のバレエ団パリ・オペラ座のダンサー、マリオン・バルボー。そしてコンテンポラリー界の鬼才ホフェッシュ・シェクターが本人役で出演。美を極めたバレエと魂を開放するコンテンポラリーの感動と圧巻のステージも見どころの一つ。
監督:セドリック・クラピッシュ 出演:マリオン・バルボー(エリーズ)、ホフェッシュ・シェクター(本人)、ドゥニ・ポダリデス(エリーズの父アンリ)、ミュリエル・ロバン(ジョジアーヌ)、ピオ・マルマイ(ロイック)、フランソワ・シヴィル(ヤン)、スエラ・ヤクーブ(サブリナ)、メディ・バキ(本人)、アレクシア・ジョルダーノ(本人)、ロバンソン・カサリーノ(本人)ほか
映画「ダンサー イン Paris」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ダンサー イン Paris」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ダンサー イン Paris」解説
この解説記事には映画「ダンサー イン Paris」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ダンサーインParisのネタバレあらすじ:起
パリ・オペラ座バレエ団でエトワールをめざしていたエリーズ。ある日、主役を踊っていた『ラ・バヤデール』の本番中に、共演者で恋人のジュリアンが、ダンサーのブランシュとキスをしているのを目撃してしまいました。
動揺と脚の震えを抑えてなんとか踊り続けるエリーズでしたが、ジャンプの着地に失敗し転倒。救急車で病院へ運ばれてしまいます。
翌日、ギプスをはめたエリーズはかかりつけの理学療法士ヤンのもとを訪れました。既にエリーズの破局を知っていたヤンでしたが、いつもと様子が異なります。エリーズが「どうしたの?」と声をかけると、ヤンはブランシュと2年前から付き合っていたと打ち明けました。それまでひどく落ち込んでいたエリーズでしたが、泣きだすヤンを逆になぐさめました。
エリーズの怪我は足首の剥離骨折でした。医師から完治しない可能性まで宣告され、失意と共にパリ・オペラ座の所属から外れることとなりました。
ダンサーインParisのネタバレあらすじ:承
久しぶりに実家に帰ったエリーズは、バレエに理解のない弁護士の父アンリから、法律を学べばよかったと説教され険悪なムードになるものの、バレエを失いかけている今、気持ちは複雑でした。
6歳でバレエを始めたエリーズは、来る日も来る日も母に連れられてレッスンに通いました。12歳で母を亡くしてからも母の想いを胸に通い続け、夢のエトワールも目前まできていました。
エリーズは18歳の時にバレエをやめたサブリナに連絡を取り、どう折り合いをつけたかを尋ねました。「人生と一緒に夢も変えた」と答えるサブリナは、女優を目指しながら、副業として恋人で出張料理人のロイックを手伝っていました。彼女の好意でアシスタントのバイトに誘われたエリーズは、流れに逆らわずやってみることにしました。
ダンサーインParisのネタバレあらすじ:転
キッチンカーで3人が向かったのはブルターニュのおしゃれなレジデンスです。芸術を愛するオーナーのジョジアーヌが、練習場を併設した宿泊施設をアーティストへ提供していました。
そこへ、コンテンポラリー・ダンスの著名な振付師ホフェッシュ・シェクターがカンパニーを引き連れてやってきました。シェクターはベルリンでエリーズのダンスを観たことがあり評価していました。
シェクターから「レッスンに参加するなら大歓迎だ」と誘われたエリーズでしたが、人が踊っている姿を見るのも辛い状況だったため断ります。それを見たジョジアーヌは試練を経験することも大切だと励まし、「低い場所で転んだから高い山に登れるのよ」と登山家の言葉を贈りました。
ある日のこと。エリーズはジョジアーヌに勧められて、一人で踊っていたダンサーのロバンソンの練習相手になったことをきっかけに、ダンサーたちとの交流をし始めるようになりました。シェクターはエリーズに中にある弱さや迷いこそが、人間らしいダンスを生むと励ましました。「不完全でいい、踊り方を変えろ」この言葉にエリーズはもう一度踊ることを決意し、シェクターのレッスンに参加することにしました。
ダンサーインParisの結末
身体と共に心も動きはじめ、自信を取り戻し始めたエリーズは、ダンサーのメディと恋に落ち、充実した時間を過ごします。長い練習期間が終わり、カンパニーが発つ日、エリーズはシェクターから正式にオファーを受けました。
仕事が終わりレジデンスを去る日、ジョジアーヌに踊り続けることを約束するエリーズでしたが、すべては彼女の足にかかっていました。
しかし奇跡が起きます。医師から「驚くことにほぼ治癒している。」と告げられて、喜びとともに父へ報告をしました。無反応な父親にがっかりするエリーズでしたが、全てをダンスにぶつけてレッスンを重ねました。
そして迎えたシェクターの舞台初日。父と姉妹、ジョジアーヌにヤンまで姿を見せました。エリーズのコンテンポラリー初舞台は大成功。父アンリの目には涙がうかび、客席からはいつまでもスタンディングオベーションが鳴り響いていました。
会場の外ではバレエを練習する若きダンサーたち。
笑みを浮かべながらダンサーたちへ温かい視線を送るエリーズなのでした。
以上、映画「ダンサー イン Paris」のあらすじと結末でした。
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