東京ハレンチ天国 さよならのブルースの紹介:2001年日本映画。殺し屋の新人の黒川と、組織からヤクを盗んだ売れないバンドメンバー。この両者が、生首のバッグとヤクの入ったバッグを取り違えたことから巻き起こる騒動を描いたコメディドラマです。60年代のグループ・サウンズがガンガンに流れ、その当時にタイムスリップしたかのような作品です。
監督:本田隆一 出演者:山本浩司(黒川)、元木隆史(神道)、瀬川洋(マスター)、映☆画次郎(ボス宗木)、安田美香(エミ)、乙黒史誠(梶基)、横山浩基(沢村)ほか
映画「東京ハレンチ天国 さよならのブルース」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「東京ハレンチ天国 さよならのブルース」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「東京ハレンチ天国 さよならのブルース」解説
この解説記事には映画「東京ハレンチ天国 さよならのブルース」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
東京ハレンチ天国 さよならのブルースのネタバレあらすじ:起
殺し屋になった無駄撃ちのテツと呼ばれる黒川は、AV監督もするボスの宗木に雇われ仕事をもらいます。殺しを終えた黒川が宗木に報告に帰りますが、宗木から死体の始末をしていない事をとがめられ、再び現場に戻ります。そして死体を解体し黒い袋に小分けし湖に捨て、バッグに入れた生首だけ残して車を走らせます。
そんな時、カーラジオから「湖で男性の体の一部とみられる死体が発見されました」とのニュースが流れます。慌てた黒川は、近くのごみ処理場に捨てられている冷蔵庫の中に生首のバッグを隠します。
ライブハウスをねぐらにし、GSサウンドを演奏して聞かせるバンド『ドンキーズ』のメンバーに、マスターが「この店を売ることにした」と言われます。バンドメンバーの紅一点のエミ以外は、寝る場所もなく困り果てていると、「組織の仕事で、ヤクを運ぶだけで50万くれる」という話をもちだします。するとメンバーの梶基と沢村が「このヤクを盗もうぜ」と言い出します。やがて二人はヤクの取引現場に張りこみ、ヤクを受け取った青年を尾行し始めます。
東京ハレンチ天国 さよならのブルースのネタバレあらすじ:承
ヤクを運ぶ青年は周囲を警戒しすぎてビビっています。途中で怖くなったのか、ごみ処理場の冷蔵庫にバッグを一旦隠します。それを見ていた梶基と沢村は冷蔵庫のバッグを盗みます。しかし、二人が盗んだバッグは黒川が捨てたバッグでした。
喜んでライブハウスに戻ると、リーダーの神道とエミの目の前でバッグを開けます。男の生首が入っていて「生首に隠しているのかも?」と言いますが、エミは「もう帰る」と言って出て行きます。
黒川は街でよく見かけるエミに一目ぼれしていました。すっと片思いが続き、エミがいつも見ていたショーウインドウにある服を、拳銃で脅して強奪します。ゴミ処理場の近くのベンチで昼飯を食べていると、作業員が「今日ゴミの始末をする」と言う会話を聞きます。慌てた黒川は、冷蔵庫にあるバッグを取りに行きます。
丁度そのころ、ヤクの運び屋がバッグを取りに行っていました。運び屋が着くころ、黒川がバッグを取りだし車で走り去ります。冷蔵庫が空になっているのを見た運び屋は、「ヤクをテツに盗まれた」と宗木に報告します。ヤクを受け取るのは宗木だったのです。怒った宗木は「テツを捕まえてこい」と子分たちに命じます。黒川はバッグの中身がヤクだったため、宗木の「今度ヤクが大量にはいってくる」という言葉を思い出します。
東京ハレンチ天国 さよならのブルースのネタバレあらすじ:転
車をを走らせていた黒川がエミを見つけます。車を降りエミの後をつけるとライブハウスに入っていきます。黒川が中に入ると、マスターが黒川のスタイルを見て「いいね60年代スタイルだ、もうすぐドンキーズの演奏が始まるんだ。この店あと1週間で売るから見納めにしなよ」と言います。
そしてドンキーズの演奏が始まります。黒川の大好きなGSサウンドで、エミのボーカルに酔いしれます。演奏が終わり、酒を飲むメンバーに黒川が近づき、「歌良かったです」と話しかけます。そしてサングラスを取った黒川を見たメンバーが「歳いくつ?」と聞きます。黒川が25歳と答えたことで、メンバー達は同年代と知り意気投合します。
マスターが帰り、5人は盛り上がります。黒川がエミと話し始めると、エミが「近くの店に言い服が合ったけど、誰かが買ったみたい」と漏らします。エミにプレゼントしようと盗んだ黒川でしたが、エミと話せたことで幸せを感じていました。
黒川はメンバーから、「ヤバイ仕事をして盗んだブツが生首だった」と話します。自分をパン屋のテツだと名乗っていた黒川は「バッグは誰にもわからにところへ捨てたらいい」と話します。黒川が「憧れていたパン屋(殺し屋)だったけど、やってみたら考えていたことと違う、僕もバンドやりたい」と言います。メンバーは「明日からボーカルやって」と言って、黒川をメンバーに入れます。
東京ハレンチ天国 さよならのブルースの結末
梶基と沢村が寝た頃、黒川が神道に「パン屋をやる前にヤバい事やっていたんだ、今持っているものやるよ」と言ってバッグを渡します。大量のヤクに驚く神道に「換金したらこの店買い戻せるんじゃない」と言います。
夜が明け、エミがやってくると、5人は演奏を始めます。黒川は演奏に合わせてノリノリで歌います。「やっと楽しい事を見つけた」と言う黒川でしたが、そこへ宗木の子分が入って来ます。黒川に銃を突きつけ「バッグを持ってるな、持ってこさせろ」と言います。黒川は神道に「倉庫で見せたバッグを持ってきて」と違う話をします。感づいた神道は、生首のバッグを渡します。連れて行かれる黒川に、神道が「帰ってこいよ」と言います。
両手両足を鎖で繋がれ吊るされた黒川の前に宗木が現れます。グダグダ言いながらバッグを開けた宗木は生首を見て発作を起こし、血を吐いて苦しみだします。のた打ち回る宗木が、コンベアのスイッチに触れて死んでしまいます。動き出したコンベアは、黒川の両手両足の鎖を引っ張っていきます。やがて両手両足のちぎれた黒川は肉ダルマになって死んでしまったのでした。
以上、映画「東京ハレンチ天国 さよならのブルース」のあらすじと結末でした。
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