ウィークエンド・シャッフルの紹介:1982年日本映画。息子・茂の狂言誘拐に端を発し、すべて勘違いから巻き起こる大騒動を、エロくバカバカしく描いたコメディ作品です。筒井康隆の同名短編スラップスティック小説を映画化したもので、今や大物俳優、大物女優が多数出演し、人気ロックバンドであるジューシー・フルーツも、映画の中で主題歌を歌っています。
監督:中村幻児 出演者:秋吉久美子(暢子)、伊武雅刀(アキラ) 、泉谷しげる(セールスマン)、池波志乃(ユカ)、渡辺えり(ヨシ) 、秋川リサ(トモコ)、新井康弘(ちり紙交換員)、村上不二夫(課長)、尾口康生(茂)、永井英里(ユカちゃん)ほか
映画「ウィークエンド・シャッフル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウィークエンド・シャッフル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ウィークエンド・シャッフル」解説
この解説記事には映画「ウィークエンド・シャッフル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウィークエンド・シャッフルのネタバレあらすじ:起
公園の砂場で斑猫茂が、犬を砂に埋めて頭だけ出して遊んでいます。丁度休憩していたちり紙交換員が茂に注意し犬を放してやります。その後二人は仲良くなり、茂が「うちは金持ちだよ」と教えた事で、ちり紙交換員は何か思いつきます。
茂の母・暢子が友人とのパーティーの準備中、「床屋に行ってくる」と言う夫・アキラに「マヨネーズ買ってきて」と頼みます。行く途中、公園のベンチで座っていると百科事典のセールスマンが「煙草の火を貸して?」と話しかけてきます。
アキラが立ち去り、セールスマンが一人で座っていると、走ってきたヤクザがセールスマンの足につまづいて転んでしまいます。ヤクザはセールスマンを脅し再び走って行きます。セールスマンはヤクザが落としたドスを拾いバッグに入れます。
そのころ交番では、ヤク中の女が捕まって暴れていました。パンツを脱ぎ迫る女に、警官二人は手を焼いています。そんな時、暢子の家の電話が鳴り、ちり紙交換員が話しはじめます。茂を助けたことで、少しだけお小遣いをもらおうと思ったものの、茂が「助けてママー!」と誘拐の芝居をうったことから引っ込みがつかなくなり、身代金500万円を要求してしまいます。銀行にもそんな金は無く、困り果てていた暢子の家に、百科事典のセールスマンが訪ねてきます。
ウィークエンド・シャッフルのネタバレあらすじ:承
呼んでも返事がない事からセールスマンは勝手に上がりこみます。暢子がリビングに来るとセールスマンと鉢合わせになります。「あんたダレ!?」とわめく暢子に、「勘違いだ」と訳を話すセールスマンが、思わずバッグのドスを出してしまいます。それを見た信子は、この男を誘拐犯だと勘違いしてしまいます。
アキラが床屋で店の女の子を口説いていると、逃げ出したヤク中女と、追ってきた警官が入って来ます。そこへあのヤクザがやって来てドスを出そうとしてない事に気づきます。女はヤクザの妻で、ヤクザは妻を連れパトカーを盗んで走り出し、警官たちは二人を追います。ヤクザ達は、豚を運ぶトラックを横転させながら、道路から落ちて爆発炎上して死んでしまいます。
暢子は「やめて、500万の金はない」と言ってしまいます。セールスマンは「何?500万を渡せ」と言いながら暢子に掴みかかります。腰を落とした暢子のスカートの間からパンツが見えたことから、セールスマンは興奮し、抵抗する暢子の服を脱がしレイプしてしまいます。
暢子は人が変わったように、意味不明な事を言い出します。「早く帰って」とセールスマンに言うと、「煙草ぐらい吸わせろよ」と吸いはじめます。丁度その時、ちり紙交換員が茂を乗せたトラックが、家の前に止ります。ちり紙交換員は。2階の窓際に裸でいる二人を両親と思い、茂に話します。「裸になるのは夜だけだよ」と茂が言います。
ウィークエンド・シャッフルのネタバレあらすじ:転
逃げたブタを警官たちが追っている道を抜けて、暢子の大学時代の友達のトモコ、ユカ、ヨシの3人がやって来ます。逃げ損ねたセールスマンが応対をすると、3人はセールスマンを旦那だと思ってしまいます。外を見ると、豚を追う警官が何人もいます。逃げれないと思ったセールスマンはトモコらに酒を出し、旦那のフリをして相手をし始めます。
そのころアキラはスーパーでマヨネーズを買っていました。店内にいた、幼い息子と一緒にいる美人女性に話しかけられます。一緒に喫茶店に行ったアキラは女性から「この子あなたに似てるでしょう?」と言われ言葉を返せなくなります。店の前で別れたアキラは考え事をしていて、通りかかった救急車に撥ねられてしまいます。
そのころ茂は、ユカちゃんを見つけ、車に乗せます。茂の入れ知恵でユカが自宅の母親に電話し「茂君に誘拐された」とうそをつきます。信じない母親に、茂がユカちゃんに嫌がらせをし「茂君やめて」とユカちゃんが叫んでしまいます。ユカちゃんの母は本当の誘拐事件かと思い込んでしまいます。ちり紙交換員は、手におえないと茂とユカをおろして立ち去ります。
暢子は夢遊病者のように意味不明な事ばかり言っています。酒がまわったセールスマンはトモコに迫りはじめます。旦那のいないヨシにも迫りはじめます。するとユカがセールスマンを連れ2階に上がります。セールスマンとユカはSEXに講じ、ヨシはゲロを吐き、全裸になったトモコは入浴を始めます。そんな時、アキオの上司である課長が家にやって来ます。
ウィークエンド・シャッフルの結末
課長はヨシを妻だと勘違いし、「会社の金を2000万横領しやがって、オレに責任が回って来るんだよ、奥さん金返してよ」と言いながらヨシを絞殺してしまったのです。見ていた暢子は「その人はアキラの妻じゃないわ」と教えます。
SEXの終わったユカがセールスマンに向かって「あんたが暢子の旦那じゃない事はわかっている」と言います。その時、家の前にパトカーが止ります。慌てたセールスマンはドスを取り出しユカを脅します。そこへアキラを探して課長がドアに体当たりします。この反動でセールスマンはユカを刺殺してしまいます。
玄関に警官がやって来て「茂とユカチャンを保護した」と言います。暢子は茂を抱きしめ「中に強盗がいるの」と教えます。ヨシの死体を見つけ警官は2階へ上がります。2階ではセールスマンが課長を刺殺します。浴槽では酒に酔ったトモコが溺死しています。
2階でセールスマンと対峙した警官は、「オレはもうすぐ定年だ」と言いながら説得しますが、勢いづいたセールスマンは警官も殺してしまいます。もう一人の警官がやって来てセールスマンに向かって発砲します。
玄関から逃げるセールスマンが階段をジャンプした時、警官の銃弾が頭に命中し首が吹っ飛びます。首のないセールスマンは、道路に突き刺さってしまいます。そこへアキラがマヨネーズを買って帰って来ます。「何があったの?」と聞くと、暢子は「何でもないの、もう終わったの」と言ったのでした。
以上、映画「ウィークエンド・シャッフル」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する